樹見散歩のために上尾市の上平公園に行ったとき(2月1日)のこと。
園路脇にある高圧鉄塔に目をやると・・・何か雰囲気が違う、キレイになった!?
2011年1月にこの日記で取り上げたことのある鉄塔だが、塗り直したようだ。
天気が良いこともあり塗装が映える。
基礎部分もハネ汚れなくキレイ(フェンスの隙間から)。
ズームで上を見る。円い輪のようなモノが連結されているが、これは碍子(がいし)で送電線を支える役目と同時に電流が鉄塔に流れないよう絶縁する役目がある。送電鉄塔の特徴でもあり、鉄塔光景の一要素だ。
その碍子の数は送電線の電圧が高いほど個数が多くなるという。この鉄塔は下部が16個の並列、上部は20個×3列もある。詳しくは分からないが相当な電圧なのだろう。
碍子は10個毎(5個毎)に異なる色を使うので下から見た時に数を確認し易いようになっている。仕事で携わる方には便利なのだろうな。
さらにズームで碍子を見ると、けっこうキレイなものだ。カチャってみると、多くは磁器製で表面を覆う釉薬は長石質ガラス。汚れにくいようだ。
調べついでに・・・送電鉄塔は碍子で送電線をつなぎ留めるが、その方法は耐張型(たいちょうがた)、懸垂型(けんすいがた)に大別される。この鉄塔の場合は、送電線を碍子連で引っ張り止める方式で耐張型。
耐張型ではジャンパー線(↑碍子の手前からたわんでいる線)を使って鉄塔の反対側の送電線とつなぎ電力を流す。
懸垂型は腕木から碍子連を下げその先に送電線をつなぎ留める方式で、I字吊りやV字吊りなどがある。
上の鉄塔からつながる次の鉄塔↓では、下部がV字吊りのように見える。
ちなみにこちらの鉄塔は航空法による赤白の塗装(昼間障害標識)になっているので、高さ60メートルを超えているようだ。最初の鉄塔は、60メートル未満なのか、隣接免除なのか、公園内で目立たせない免除(?)なのか、何だろう。
へぇ〜、すごい勉強をしたような気持ちになりました。
こういうお話は、わりと好きなほうです。
ちょっと調べてみると面白いです。
次々回くらいにも別の鉄塔を取り上げます。
ご賛同いただきありがとうございます。