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私の後期ディジタル半世紀

2023-09-01 21:29:33 | デジタル・インターネット
先月末の日本経済新聞が、円の実効為替レートが1995年が最高値だったことと、1998年にグーグルが創立し今年で25年になると報じた。この記事を読んで私の直近の25年間の個人史と重なると感じた。25年前は米国で仕事をして3年目で、それから帰国後にITバブルが弾け早期退職し、母の介護をしながら東京と田舎の二重生活を経験して後期高齢者を迎えた。

たまたま高度成長時代に東京で働いた田舎者が最先端ビジネスに人生の半分を過ごし、残り半分の人生を別の意味で激動の25年を過ごした。その初めのマイルストーンは円最高値とグーグルで、終わりのマイルストーンは円最安値と世界分断にぶつかったグーグルがいると感じた。

私がグーグルのネット検索を凄いと認識したのは1999年に米国勤務から帰任した時のことだ。直前に米オフィスで同僚から便利な道具があると教えられたが、「あ、そう」と聞き流し積極的に利用した記憶がない。ところが、帰国後子供達に教えられてその便利さを実感させられた。

帰任当時長男は大学に入ったばかり、娘は高校生、次男はまだ中学生だったと思う。子供3人は私がその4年前に残して行ったパソコンを使い回していた。中学生の次男が有線のオンライン契約をしたと家内に聞き、ブラインドタッチでキーボード入力するリケジョ娘を見て驚いた。

半世紀前に会社勤めを始めて以来私はコンピューター技術者だった。正しくはハードウェア設計技術者だった。1995年に米国に赴任し、一転して100%コンピューターのユーザーになった。その時に私は子供達と同時にコンピューターユーザーとしてスタートしたようなものだ。

現実の私は家族内で最も出来の悪い消極的なユーザーだった。退職後の家計と資産管理の為にパソコンを使うだけ。家族間でメールや写真のやり取りに参加する為に、プレゼントされて初めてスマホのユーザーになった。その頃は息子や娘は外資系の会社に勤める最先端のITユーザーであり専門家だったのだろうと想像する。私は退職した時から家族内で最も遅れたITユーザーだった。

2日前の日本経済新聞を見て1995年4月が円の実質実効レートが最も高かったのは知らなかったが、円高が私が米国工場に赴任して生産に携わることになった理由だ。そして今、円の実力は53年ぶりの低水準になった。円の実力低落は私のコンピューターユーザーとしての半世紀と重なった。

だが、一つだけ家族内で負けてないことがある。それは米国勤務時に始めた外貨ベースの資産投資と田舎で相続した不動産を一括してディジタルで管理していることだ。大した金額ではないが、海外勤務の結果として種々の通貨ベースの投資や年金・保険を保有している。

東京や田舎の不動産と税金・医療費などを総合して家計を管理せざるを得ない。それでも海外の動産不動産は出来るだけ処理した。折角だから金額は少なくても米国から支給される年金は頂くが。結果、今でも複数のスプレッドシートを連携させてリアルタイムで資管理と家計管理を同時にする。

私のディジタル半生記後半特有の普通はあり得ないアプリだ。ただ、説明が難しく誰にも使えないアプリだ。こんな面倒くさいお金はいらないと言われそうだ。私もそう思う。■

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