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田舎暮らし雑感2023(10)

2023-09-02 20:50:50 | 日記・エッセイ・コラム
義弟から突然電話が入り、彼が母親の初盆で帰郷し一連の行事を終えるとの連絡を受けた。私は31日の雨で「送り火」の行事が中止になったと勘違いしてたが、彼によると白提灯等の盆飾りをお寺に収めまとめて送り火で燃やして貰ったという。寺ごとにやり方が違うとは知らなかった。

何れにしてもすべての行事は終わったので、数日内に大阪に戻ると聞き急遽二人で食事をしようということになった。彼の車で隣町の内子町に行き昼食をとったあと、馴染みのカフェに行き店主を交えて近況の報告をし何時ものように馬鹿話をした。

店内は以前よりお洒落な雰囲気に変わっていた。NHKドラマのロケで店内のレイアウトを変えそのまま使っているという。多分そのせいで若いお客が2組いた。店の向かいの空き家がパン屋になり、お客が流れると心配したが、パン屋は若い人達にカフェは常連客向けで大丈夫と店主は強気だった。

表通りは以前に比べ人通りが減ったように感じたが、それも店主は強気だった。カフェは馴染み客と外人観光客だそうだ。だが、以前は店内から聞こえて来る音楽に惹かれて来る客がいたのに、付近の店からのクレームでスピーカーの位置を店の奥に変えたという。店内の音楽はBディランとか昔流行ったフォークロックを流しており、私には若い客に来て欲しく無いみたいに感じた。

店主は80代半ば、私は後期高齢者2年目、義弟は私より2歳年下となれば、一通り近況を報告し合った後どうしても健康ネタになってしまった。気を付けていてもそうなってしまう。私は健康ネタは止めようと言って話題を変えた。だが、どうにも年寄り臭い話題になってしまった。

と言って話題を変えても、店主の孫が超優秀な弁護士だとか、昔私が某専門誌のインタビューを受けたことがあるとか、義弟のデザインが政府機関の表彰を受けたとか、結局自慢話になってしまった。話題を変えてコーヒーは何時もより濃いというと、店主は3割程度濃くしたと認め、次に3割程度薄めたものを淹れてくれた。お客の体調により好みが変わるという。昔の喫茶店は概して濃かったと。

偶然にも今日は馴染みの店員K嬢(!)が10年働き還暦を迎えお店を辞める最後の日だった。彼女は凄く話の合う人で還暦を迎えたとはとても思えない若々しかった。だが、代わりに働くという彼女の息子と若い女性店員を見ると世代交代を実感せざるを得なかった。

彼女が店を出て行く時に今迄のお礼と還暦のお祝いを言った。暫くすると彼女が戻って来て私と義弟に今迄のお礼だと言って和菓子をくれて再び出て行った。突然来たのにわざわざ菓子を買ってくれたと思うと感激した。馴染みの店の知り合いでもこんなこと初めてだった。

それから小一時間後に我々も店を出た。たまたま向かいの店から出て来てパンを食べる若い女性二人組に声をかけた。私は病気です。「パンは美味しいかい、普通のパンと違うの?」「美味しいですよ」みたいな普通の会話。松山から車で来たという。それだけ。団体客は見かけなかった。

私は先祖のお墓と相続した実家や不動産を守る為に毎年帰郷するが、義弟はこの後頻繁に帰郷する理由がなくなりそうだと思った。これから会う機会が減るかもと思った。年に1,2回は彼の車でこのカフェに来ていたが、これからどうしたものか。■

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