天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「アベンジャーズ/エンドゲーム」@20作目

2019年04月26日 | 映画感想
「アベンジャーズ/エンドゲーム」

コレ観ない映画好きさんはよっぽどのへそ曲がりだと思う!
ていうか、何書いてもネタバレに本当になりそうで書くに書けないー><
一応重要なオチバレはしないようにしますが、本当に本作はレビューなしでとにかく体験して欲しいんだよーう

あらすじ
アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)らアベンジャーズとサノス(ジョシュ・ブローリン)が戦った結果、全宇宙の生命は半数になってしまう。
宇宙をさまよいながらスーツの開発を続けるアイアンマンをはじめ、生き残ったキャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)やソー(クリス・ヘムズワース)らは再び集まり、サノスへの逆襲を始める。
(今回もYahoo!Movieのあらすじ丸っとパクりました)

先ず、本作は勿論「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の続きではあるものの、本作1作で全てのマーヴェルシリーズの集大成として独立した作りとも言えます。
当然前作…だけでなくアベンジャーズの1作目から、そして個々のキャラクターの作品まで網羅してから本作を観た方がすんなり頭に話が入ってくる訳ですが、本作だけでも話が見えない訳ではない。
でも個人的には「キャプテン・マーベル」は事前に観ておいた方がいいと思う(まだ公開中ですかね?)、更に言えば「アントマン&ワスプ」も観ておけば尚BETTERかと。
特に「アントマン&ワスプ」に関して言えば、「インフィニティ・ウォー」と同時刻に別の場所で起こっていた出来事で、本作の予告編を観た人なら察しが付くと思いますが
…本作ではそのアントマンが非常に重要な役割を担っているからです。

さて、そんな訳で…前作でサノスにこてんぱんに打ちのめされて完全敗北したアベンジャーズが何とかリベンジしようと立ち上がります。
立ち上がらなければ話が終わらないのでコレは書いてもネタバレにはならないよね?(滝汗)

それで、まあ余りこれ以上詳しくは書けませんが、それぞれのヒーロー達が各々のシリーズ中でずっと抱えて来た問題やトラウマを本作である意味一気に解決させて行きます。
正に本作はシリーズ集大成にふさわしい終着点を見つけたなぁ!という感じです。
その中でもやっぱり心がホッコリするのはトニー・スターク(アイアンマン)とソーの2人の話じゃないかな。自分は特にトニー様のくだりでは本当にジーンと来ましたよ。

そして…前作をやっぱり先にきちんと観ておかなければ!と思ったのは、「魂(ソウル)」のインフィニティ・ストーンを手に入れるくだり。
前作でサノスがどうやってソウル・ストーンを手に入れたかを覚えておけば(観ておけば)自ずと本作でどうなるかが分かるはずで…自分うっかり忘れていて案内人が出て来たところで
ようやく「あ!そーいえばそーじゃん!え?て事はこの場合…?」ってようやく思い出してソワソワして来た訳で。
もうこの辺りからウルウルが止まらない!!

それにしても、なんとなくだけど、なんとなくだけど、ちょっとこの結末は予想はしてたんだよね。
「まさかね、いやでも、もしかしたら」とは思ってた。
それが、そのまさかが現実となった時、もう涙が止まらなくて苦しくて悲しくて、でもコレしかなかったよね、としか言えなかった。
てかさー、キャプテン・マーベルお前がやれよ!お前霊長類最強女子どころか銀河系最強女子だろーがよっ!!><
「私は守備範囲が広い」とかヌカしてんぢゃねーわっ!先ずは世話になった地球に踏みとどまって助けるべきだろーよこの役立たずめーーーーっ!(絶叫)

予告編で「次回は日本が舞台!」とか煽ってた割に…少なくともコレ日本でロケすらやってねーし(苦笑)
てか、真田広之さんぷち久しぶりに見たかも。しかもあんま意味ない役ドコロだし^^;

トニーの娘がハッピーに「チーズバーガーが欲しい」とねだるのは、「アイアンマン」の一作目に対するオマージュだよね。
ハッピーが「君のお父さんも~」と言うのが気が利いているなぁと思ったよ。

結局はキャプテン・アメリカが一番幸せだったのかなぁ。

とか、色々思う所が沢山あって。あんまり書くと本当にネタバレしそうで怖くてこれ以上は書けない。
でもねー、上映時間驚異の3時間超でしたがまっっったく気になりませんでした。色んな事が次々と起こって、それのどのエピソードも欠けてはならない重要なパーツで。
今までの各々のキャラクターのシリーズで起こっていた様々な謎やわだかまりや本当に色んなモノが本作で見事に収束していく様は本当に「天晴れ」としか言いようがありません。
そしてこの「アベンジャーズ」はアイアンマンで始まって、アイアンマンで終わるのだなと。
どういう意味かは…エンドロールを最後の最後まで席を立たずにいれば分かると思います。

あーなんだかポッカリと心に穴が開いたような喪失感。そして…アベンジャーズを素晴らしい作品に作り上げてくれて本当にありがとうが言いたい。
ずっとずっと頑張って各キャラクターのシリーズもコツコツと観ておいて本当に良かった。最後の最後まで楽しめました。
でもなぁ~ホントに終わっちゃったんだなぁー。
本作と全然関係ないけどさ、本作の前に「STAR WARS/THE RISE OF SKYWALKER」の予告編が流れたんだよ。
今年自分が大好きだったアベンジャーズも、そしてスターウォーズも終わってしまうのかと思うと本当に映画レビュー更新する気力失いそうよ…はぁぁぁぁ(溜息)




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【映画】「キングダム」@19作目

2019年04月22日 | 映画感想
「キングダム」

原泰久氏著の大ヒット同名タイトルコミックの実写映画化。
タイトルは流石に聞いたことあるけど原作コミック未読です。本作はアニメ化もされているそうですが、それも未見。全くNO知識で鑑賞です(予告編は何度も見ました)
主人公の「信(シン)」を演じるのは菅田将暉君と並んで「コミックの実写映画化の主人公はこの人!」のイメージすらある山崎賢人君。ちょっと菅田君と山崎君に邦画界頼り過ぎちゃう?^^;

あらすじ
紀元前245年、中華西方の国・秦。戦災で親を失くした少年・信(山崎賢人)と漂(吉沢亮)は、大将軍になる夢を抱きながら剣術の特訓に明け暮れていた。
やがて漂は王宮へと召し上げられるが、王の弟・成キョウ(本郷奏多)が仕掛けたクーデターによる戦いで致命傷を負う。
息を引き取る寸前の漂から渡された地図を頼りにある小屋へと向かった信は、そこで王座を追われた漂とうり二つの王・エイ政(吉沢亮)と対面。
漂が彼の身代わりとなって殺されたのを知った信は、その後エイ政と共に王座を奪還するために戦うことになる。 (Yahoo!Movieのあらすじ丸パクしましたー)

うん、面白かった!
自分原作を全く知らないので原作の世界観とかキャラクター、エピソード等と比べられないので映画だけの感想ですが。
多分出演されている役者さんはそこそこ上手い具合に原作のキャラクターに寄せてちゃんと演じられていたんだろうと推察します。
大沢たかおさんのキャラクターが突出してたなぁ。でも凄い威圧感があって正に「威風堂々」って感じ。周囲のキャラ全部食ってたねw
そしてヒール役の本郷奏多君が物凄い悪い顔してて凄いなー!って思った。カッコイイ役や情けない役より絶対にコッチの方が難しいと思うわ。
でも個人的に一番ツボったキャラは長澤まさみさんだなぁ!すっげーエロカッコ良くてワクドキしたわーなんだあのコスプレー!(萌)

で、肝心の山崎賢人君と後もう1人の重要キャラを演じた吉沢亮君、お2人とも共演経験も何度もあるそーで、今作でも息が合ってて安定してましたね。
山崎君の演じているキャラが「奴隷育ちでまともな教育も受けていない、腕っぷしだけはある粗暴で野心的な、だけど正義感の強い若者」という感じで。
だからだろうけど終始イキッてギャーツクわめいていてウザい。(コラコラ
吉沢君は奴隷(主人公と一緒に育った仲間)と若き王の1人2役を演じているんだけど、表情とか目線のくれ方、口調等でキャラを使い分けていてなかなか上手いなーと思った。
橋本環奈ちゃんは「山の民の少年」という役どころなんだけど(一人称俺って言ってるから少年なんだろ?)どう見ても可愛い女の子にしか見えんw

で、話は中国の春秋戦国時代の後期、秦が中華統一をする前の辺りの動乱を見せる一大戦国絵巻、と言ったところか。
本作では秦が中華統一に乗り出す前の、そもそも秦国内が弟王によってクーデターが起こったという内乱をメインで見せています。
ここらの中国の歴史、学生時代本当に苦手だったんだよなぁ。三国志もホント苦手だった。レッドクリフ観る為にイヤイヤ時代背景おさらいしたけどさー(苦笑)
まあ、春秋時代ほとんどなーんも知らなくても劇中でザクッと説明してくれるから心配いらない。
そもそもが「春秋時代を舞台にした(ある程度は史実に則ってはいるものの基本架空の話)コミック」を映画化してるんだから歴史もクソも、って感じですわねw

という訳で、コミックの映画化だからアクション等も自由度が高く、かなり手の込んだアクションシーンを作ってるなーという印象でした。
まーでも役者さんの身体能力にある程度依存するのでメインキャストの皆さん、特に山崎君と吉沢君は本当に大変だっただろうと思いますね。
中国ロケして作ったという巨大セットもなかなかの見応えだったと思います…まーでもどうしても「レッドクリフ」観た人は比べちゃうけどね^^;
ただ、本作はレッドクリフとは違ってクーデターによる内乱を描いているので、そこんとこ戦闘シーン等の絵面の枠が小さくなるのは致し方ないかと。

コレ…明らかに続編作る体で話が終わってますが…原作コミックはまだ現在も連載中なのかな?だったら何作かに分けて「〇〇編」みたいな感じでシリーズ化するんすかね?
SF系はまだまだハリウッドには足元にも及ばない(から制作すらロクにされてませんがw)ものの、邦画もなかなかハリウッド系大作感のあるエンターテイメント作品が出来るようになったんすね。
ハリウッド感出しつつも邦画らしいキャラクターの心の機微を思わせるような繊細なシーン等も盛り込んで非常に満足度の高い一作になっていると思います。
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ポーランド旅行記【その4:クラクフ/アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所編】

2019年04月18日 | 旅・おでかけ
前回のヴロツワフ編からの続き。
わ、忘れたわけじゃないの!ちゃんと覚えてて「あーポーランド旅行記の続き作らなくちゃなー」ってずーっと思ってたの!ホントだってば!!
……と言いつつ、前回から4ヶ月も経ってます。もう言い訳するのも苦しい(うぅぅ)

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さて、クラクフに移動した翌日早朝、クラクフ鉄道駅隣接のバスセンターにやって来ました。
今日はバスに乗ってポーランドが誇る世界遺産の1つ「アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所」に行きます!
よく「アウシュビッツ」と聞くとドイツにあるものだと勘違いされている方がいらっしゃるよーですが、実はポーランドにあるんですねー^^;
まあクラクフに初めて来た人なら大抵行くだろうと思います。ツアーだったらまず絶対に行くんじゃないの?

さて、クラクフからアウシュビッツまで行く方法はバスが一般的。
電車も出てますがバスより本数少なくて時間も掛かってしかも鉄道駅から結構距離がある(徒歩20分越)からオススメじゃない。
その点バスなら乗ってしまえば強制収容所入り口まで座ってるだけで連れてって貰えます♪
で、バスチケットなんですが、朝一で行くなら前日にチケット買っておくべき。なぜなら朝一バスが出る時間が早いのでチケットブースが開いてない事が結構あるらしいw
確か座席指定ではないけれどチケに乗車時間は指定で刻印されていたような記憶……だから満席になるとチケ売って貰えないのかもしんない(ここらは実際満席にならないと分かんないね)



アウシュビッツまではクラクフからバスに乗って大体1時間半位。結構遠いんですねー。
それと、アウシュビッツ情報で重要項目として、アウシュビッツ見学は必ず見学ツアーに申し込まなければ入れないという事。
当日窓口で申し込みも勿論出来ますが、ネットで事前予約が出来るので絶対にネット予約しておいた方がいい。何故なら当日窓口は激混みだから!
見学ツアーは人数制限があるから、当日行って直ぐ申し込んで直ぐ入場出来る訳じゃないんですよ。どーかすると何時間も待たされる可能性すらある。
だから特にバカンスシーズンに行く予定の方は事前ネット予約はMUST


 ↑
アウシュビッツ第一強制収容所入口

それでですね、事前にアウシュビッツの公式サイトでツアー(言語別)の時間を調べてたんすね。
そしたら朝一の時間だけは「FREE」で入れる(ツアーなし)んですわ!(もしかしたら夕方もフリーかもしれないです。自分達夕方に行くつもりがなかったので調べてなかったw)
因みに日本語ツアーはありません。だからロクに何言ってんだか分かんない英語ツアーに申し込む位ならフリーの方がいいやんか!という訳で我々は朝一のフリーチケを予約。
そして…実は日本人の公認ガイドさんがお一人だけいらっしゃるんですが(中谷さんとおっしゃいます)、事前にご都合をメールで伺ったら自分達が行ってる日程の間は日本に帰国してるって(滝汗
まーそーゆー事もあって朝一のフリーで入れるチケを予約した訳ですが。



入口の隣にカフェがあってさー、入場時間までちょっと時間があったからカフェで朝ご飯食べた。
パニーニサンド、すっごい美味しかったんだけどー…かーなーりーお高かった記憶^^;
アレだね完全に観光地ボッタクリ価格だよ。



入口脇にあるアウシュビッツ=ビルケナウの衛星地図画像のパネルかな。周辺の収容所施設の説明がされています。



で、フリーで入る際に(英語が堪能でなければツアーの人でも)入口売店に売ってる↑このガイドブックは絶対に買ってから入場した方がいい。
この公式ガイドブックは本当に親切だった!全ての展示室の説明が凄く分かりやすく丁寧に日本語で書かれてます。
だから時間気にせずにアウシュビッツ見学したい人は「朝一フリーで入って公式ガイドブック購入」、この組み合わせ鉄板ですっ!!

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さあ、中に入ろう。
↑この入口の画像は誰もが絶対に撮影するだろーからアウシュビッツ見学記事では高確率で掲載されてるだろうと思います。
入口のアーチには「ARBEIT MACHT FREI」と書かれている。意味は 「働けば自由になれる」…大嘘やんけ

 

いきなりなんかドクロマークの立て看とか見るとドキドキしちゃうわよねー^^;



建物が沢山並んでるんだけど、入口にナンバーがついた外灯があるので、ガイドブックでそのナンバーのページを見れば中の展示物の概要が分かる

 

当時のユダヤ人の皆さんがこの地に収容される様子を撮影した写真パネルとか、書類等も展示されてます。



見学ツアーの方が説明されてますが…多分ドイツ語だったか?何言ってんだかさっぱりわかんねーw

 

展示物がことごとくエグいんだな…
ユダヤ人を騙して連れて来て(当時彼らには安全な場所に一時的に移住させるとかナントカ言ってたらしい)とりあえず身ぐるみ全部剥いで荷物全部没収して収容所に放り込んだそうで。
それで没収された靴だったりブリキ製品だったり革のカバンだったり眼鏡だったり生活用品だったり、ありとあらゆる物が物品別でうずたかく積まれて展示されてる。
コレは靴を展示してある部屋。特に悲しい気持ちになったのは子供の靴だけを集めて展示してある部屋があったんだよね…その子供達の行く末を思うと言葉がなくなる。



ユダヤ人収容者に着せていた収容服
なんかコレ見て「あー、海外ドラマで囚人がストライプの服着せられてるのってココから来てんの?」とか思っちゃったり。



ガス室で使用したチクロンB(シアン化水素)の缶の山
この缶の数だけガス室で虐殺が…いや、ここに展示してあるのはそのほんの一部らしい(怖)
ガイドブック読みながら展示物見てると段々胸が塞がるような…もう何とも言えないイヤ~な気分になってくる。

撮影出来るモノはまだこれでもマシな方。
ところどころ撮影禁止になっている部屋があって、その中に入ると…もう、とにかく、ゾッとするような世界が広がっている。(要するに余りにも残忍なので撮影禁止になっている)
ある部屋で展示物を見ていたら、自分達の後ろにいたイスラエルからやって来ていた女学生が泣きながら膝から崩れ落ちて倒れてしまった。
周囲のお友達数人が抱きかかえるようにして彼女に声を掛けながら部屋を出ていく。
ここにはお揃いのTシャツやポロシャツを着た学生グループが沢山来ていて、それらの学生達の多くがイスラエルから来た子供達なんだそうだ。
イスラエルの中学・高校では多くがサマースクールや修学旅行の形でこの地にやって来て、自分達の先祖が受けた世にもおぞましい歴史を目で見て肌で感じて行くのだそうだ。
それにしても…ユダヤ人でもないBBAの自分でも思わず目を背けたくなるような痛ましい展示物の数々ですよ。イスラエルの子供達にとっては余りにも辛すぎるだろうに。



人体実験された少女達の写真とかね、、、妊婦は優先的に処刑されたそうですよ。そもそも分娩設備がありませんしね…



女性や子供達中心の収容者の写真と、下に愛らしい子供服や花柄のステキなワンピース(勿論没収物)が展示してあり…痛ましさをより煽る。
因みにこの写真に載っている人達は誰一人この収容所から出られずに生涯を終えたそうだ。



「死の壁」
収容所内の中庭にあった。
アウシュビッツはガス室が有名ですが、ガスだけでなく勿論銃殺もしていました。
この壁に真っ裸にされて立たされて、そして数多くのユダヤ人が毎日のように銃殺されたんだそうです。



銃殺だけでなく絞首刑にもしていました。
死の壁の横には絞首刑用の柱が何本も立っていて…



柱では1人しか吊れないのでこのような鉄棒型の絞首台も作って、一度に10人単位でこの台で絞首刑にしたんだそうです。



医務室…と言うか、薬物等による人体実験室と言った方が正しい。
とにかく何もかも胸糞悪い事この上ない施設の数々…だけど、だからこそ、目を背けてはいけないのだな、と見学している内に思い始めていました。



看守の監視台
当然だけど脱走者はもれなく銃殺。



「ヘスの絞首刑台」
アウシュビッツ初代所長だった「ルドルフ・フェルディナント・ヘス」が戦後(1947年)この場所で絞首刑に処されました。
この地に来てこの絞首刑台を見ると「は?それでお前ら許されると思うなよ!?」ってほとんどの人が思いますよ。



そして…コレが「ガス室」
中に入るのにちょっと躊躇いました。
この建物の中に数多の罪のないユダヤ人達が入れられて、そして先程画像を載せた「チクロンB」を天井から降り注がれ、そして命を奪われていった。
自分は「幽霊なんている訳ねーわ派(因みに宇宙人は絶対にいると信じてる派)」なんですが、でも流石にこの地に来ると…何か声なき声を感じてしまうかもしれない、と怖気付きました。



ガス室の画像は敢えて載せないで(苦笑)…コレはガス室の隣にあった焼却施設
隣のガス室でユダヤ人を大量に処刑した後、体から取れる金品(例えば金歯とか)を奪った後にこの焼却炉で遺体を処分していたんだそうです。

さて、一通りアウシュビッツ第一収容所を見て回ったので、もう一つの第二収容所「ビルケナウ」に移動します。
第一収容所からビルケナウまでは無料のシャトルバスが出ている…という情報まではネットで調べていったのですが、そのシャトルバスの乗り場までは調べてなかった!
グルグル歩き回ってたら、ちょうどシャトルバスが来たので追いかけて走る(←夫婦揃って無駄に体力に自信はありますw)
そしたら…朝クラクフから乗ってきたバスの停留所がシャトルバスの乗り場でした^^;



第一収容所からバスで10~15分程度?の距離だったと思います。
バス停を降りると草っ原の広々とした場所が広がっていました。



で、収容施設の一部が残されていて見学する事が出来るようになっています。



トイレだったかな…正直言って第一収容所よりも色々と施設が粗末になってます。
て言うか、第一収容所ですら結構なエグい施設だったのに、それでも足らずにまだこんなに収容所作りまくってたのか!とそっちに驚きますわ。
(実際はもっともっともっとあって、現存しているのはその中でもほんの一部らしいですが…全くもって恐ろしい!)



ここはいわゆる収容棟ってヤツですね。
粗末な簡易ベッドがあって、そしてこの真ん中にあるのは…暖房設備ですね。薪を焚いてその熱を管で建物の奥まで行き渡らせたのだろうと。
この設備ね…全く同じようなモノを昔「網走刑務所」でも見ましたわ。こういう設備って誰に教わるでもなく世界共通で開発されるんですね^^;



収容施設が残っているのはほんの一角で、後は線路と芝生の野原が続いているのですが…奥の方に進んでみるとこんな列車が停めてありました。

 

ドイツが敗戦して連合軍がこの地を制圧に来ると分かって、慌てて自分達の残虐行為を知られるのを恐れて施設を爆破しまくったんだそうです。
その残骸も当時のまま残されていました。

 

鎮魂の為の慰霊碑が奥に鎮座していました。
この地で犠牲になった各国のユダヤ人を弔う為にそれぞれの国の言葉で碑文が記されています。
一応探してみましたが…日本語の碑文はありませんでした。まあそうですよね^^;



なんだか去り難い気持ちになって、かなり長い間この場所で似たような画像ばかり撮っていました。

今回はここまで、敢えて割と淡々と画像にコメ付けて来たつもりです。
そして自分が撮影した画像の中では割とソフトな物を選んでココに載せたつもりです。(代表的な施設や建物は使いましたが)
何もかも載せるべきではないな、と思ったので。

とにかく、人として生まれてきたからにはいつか絶対にこの地に行って欲しいです。
そして自分の目で実物を見て、事実を知って、そして感じてほしい。だからあまり何もかも画像を載せまくらない方がいいな、と思ったのです。
自分は「アンネの日記」だって子供の頃に読んだし、一通り第二次世界大戦時のホロコーストの事とか学校で勉強もしたしTVで取り上げられた番組等も過去に見ていたつもりです。
「こういう事があったんだよね。知ってるよ。本も読んだし学校でも習ったしTVでも見たよ」と思っていました。

でも、実際にこの地に来てみて、そして実際の施設を見てみたら全然自分が知ってた事とは違っていた。
戦争って、集団心理って…そんな通り一遍の言葉で片付けられないものがココには確かにありました。
そして、それを知らないで生きていく事すら罪なのではないか…そう思わざるを得ませんでした。
とにかく、しつこいようですがもう一度書きます。

人として生まれてきたからにはいつか絶対にこの地に来て欲しい。見てください。そして感じてください。いかに愚かな事を人類が犯して来たのかを。知らない事は「罪」なのです。
コメント (2)
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【映画】「シャザム!(吹替版)」試写会@18作目

2019年04月15日 | 映画感想
「シャザム!(吹替版)」試写会

ひっさしぶりに試写会当たった~(^^♪
でも吹替版だったのがなー。まあいいけどさ。
予告編見て「面白そうだな」と思ったものの、見覚えのあるキャストはヴィラン担当のマーク・ストロングしかいない。
それどころか監督さんの名前(デヴィッド・F・サンドバーグ)すら多分初見…と思ってちょこっと調べてみたらこの監督さん元々ホラー畑の方だそーで。
どおりで見覚えない訳だ…自分ホラー苦手なので完全にスルーしてましたねw

あらすじ
14歳のビリー少年(アッシャー・エンジェル)は幼い頃に母親と生き別れて里親と暮らしているが、実母を探し続けて家出を繰り返す為に里親を転々としていた。
家族ごっこではない実母との生活を夢見るビリーは里親と馴染まず孤立していたが、ある日「魔術師」に見出されて新たなヒーローとなるべく様々なパワーと身体を与えられた事で生活が一変する。
「シャザム!」と叫ぶと白マントで筋骨隆々の大人の身体に変身してしまうビリー(ザカリー・リーヴァイ)だったが、心は少年のままなのでスーパーパワーを持て余していた。

DCにしては珍しくカッ飛んだキャラだなぁ~!
なんとなくだけどマーヴェルの方は割と陽気なキャラ多めで、DCの方はバットマンとかスーパーマンに代表される「シリアスキャラ」が多めな印象ありますよね。
その中にあって「見た目はオトナ、中身は厨二病」というトンデモキャラが登場。厨二病ってか、ガチの中二なんだけどw

魔術師はご高齢にしてたった1人で「七つの大罪」を封印して守って来たのでそろそろ力尽きそうで、それで自分に代わって世界平和を守ってくれるNEWヒーロー候補を探しているという設定。
ヒーローになるには「高潔な心と身体を持っている」事が条件で、過去何十人もオーディションをして来たんだけどなかなか条件に見合う人に出会わなくて…
ってね、言っちゃアレですがそのビリー少年が条件に見合っているようには少なくとも見えなかったんですよね(苦笑)
ただ、ビリーをスカウトする前に力が弱っちゃってウッカリ「七つの大罪」のクリーチャー軍団を「Dr.シヴァナ(マーク・ストロング)」に持って行かれちゃったので
ちょっと焦って「もーお前でいいわ!お前弱いものイジメしてるヤツらに1人で立ち向かってたしな!」みたいなノリでスーパーパワーを与えたようにしか見えないwww
因みにDr.シヴァナは幼い頃にヒーロー候補に選ばれて魔術師のテストを受けているが邪心持ちだった事で不合格になったという過去持ち。この設定は面白いと思った。

で、スーパーパワーを魔術師から押し付けられてからの展開がいかにもイマドキ風。
とりあえず自分にどんな力があるのかなーんも説明されずに魔術師は寿命を終えて消えてしまったので、色々実験動画を撮っては動画サイトにUPして行くんですわねw
しかも最初は使えなかったパワーも練習する事で段々使えるようになったり。まるでRPGでキャラをレベルアップさせて行くようなノリです。^^;

一応話の流れの中で重要なキーワードが「家族」
主人公のビリーは仮の家族ではなく実母との「本物の家族」を渇望しているし、Dr.シヴァナも幼少期から父親に邪険に扱われて大人になった現在も兄貴ばかりが重用されて自分は蚊帳の外。
特に子供の頃に魔術師のテストに不合格になって魔術師から「お前じゃーダメだ」と言われた事が父親からの得られない愛と相まって物凄いトラウマになってたりするんですよね。
更にはビリーが新しく暮らす事になったグループホームは自分と同じような境遇の子供達がわんさか居て、それが「似非家族」を形成しているのがどうにも居心地が悪いというかね。
ビリーにとっての「家族」とは何なのか。コレが本作の中で重要なポイントだったと思いますね。

という訳で、今までのDCコミックキャラの中では圧倒的に「お子様向け啓発系」な展開だったと思います。
Dr.シヴァナと対決する場所がショッピングゾーンの玩具売り場だったりクライマックスのバトル会場が移動遊園地だったりするのも明らかに子供目線の設定。
まあ考え方によっては「かつての子供達に向けて」という事なのかもしれません。

ところでちょっと気になったのが…そもそも魔術師からパワーを受け取った時、魔術師はパワーを全て手渡した事で塵となって消えていきましたわね?で?ビリーは?(滝汗)
まあそこんとこの設定がよく分かんない(そもそもあのパワーは何人にでもコピーして受け渡す事が出来るって事???)のですが、少なくとも続編作る気満々な終わり方してますし…
あー、本作もマーヴェルレーベルと同じでラストのスタッフロールの後で「次回のぷち予告」みたいな映像入りますので、スタッフロール途中のおまけ映像を見ただけで満足して帰らずに
ちゃーんと最後の最後まで席を立たずに観るようにしましょう。^^;

ま、同じDC系だからいいんだろーけどア〇アマンをいきなりディスったり本当にやりたい放題でいいキャラでしたわw
マーヴェルでいう所のデップー(デッドプール)系かな。個人的にはシャザムとデップーだったら…デップーの方がセクシーだし大人向けで好きかなーw

最後に…吹替版だったので…
ビリーが「シャザム化した後(大人)」の声を菅田将暉さんが担当されていました。
うん…彼演技も上手いと思うけどアテレコもかなりお上手だと思うんですよ。思うんですが…この見た目のキャラと根本的に声音が合ってない気がするんですけどね。^^;
見た目よりも声が若々し過ぎるというのか、この身体付きの大人の声だったらもう少し太い声の人がアテレコした方が良かったんじゃないかと思いました。蛇足ですねすいません。
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【映画】「バイス」@17作目

2019年04月08日 | 映画感想
「バイス」

ジョージ・W・ブッシュ大統領時代に副大統領を務めたディック・チェイニー氏を描いた作品。
予告編初めに見た時に「クリスチャン・ベイル」ってクレジットが出てるのにスクリーンの何処にもクリスチャン・ベイルが写ってない…
写ってない…写ってないと思ってたらディック・チェイニー役って、え!マジすか!?の、驚きのデニーロ・アプローチ。なんと体重20㎏も増やして髪も剃ったんだそーで^^;

あらすじ
1960年代半ば、酒癖の悪い電気工ディック・チェイニー(クリスチャン・ベイル)は、恋人のリン(エイミー・アダムス)に激怒され、彼女を失望させないことを誓う。
その後、下院議員のドナルド・ラムズフェルド(スティーヴ・カレル)のもとで働きながら政治のイロハを学んだチェイニーは、権力の中に自分の居場所を見いだす。
そして頭角を現し大統領首席補佐官、国防長官になったチェイニーは、ジョージ・W・ブッシュ(サム・ロックウェル)政権で副大統領に就任する。
(今回もまるっとYahoo!Movieのあらすじコピペさせて頂きました♪)

監督のアダム・マッケイさんは前作「マネー・ショート 華麗なる大逆転」から社会派に完全に舵切っちゃったんでしょうかね?
自分の中ではアダム・マッケイと言えば「=ウィル・フェレルとアホな映画作ってる人」という印象しかなかったんだけどなー。あの頃が懐かしいなーw
ま、とは言うもののそこはアダム・マッケイ。そんなお行儀のいい映画撮るわきゃーない。本作もとことんコメディにしまくって茶化しまくってやりたい放題!^^
何というか…こういう映画が作れちゃう、そして公開出来ちゃう、しかもアカデミー賞でノミニーされちゃうというのが何とも「アメリカだなぁ」と思わされるわね。
訴訟大国なんぢゃねーの?こんなん作って大丈夫なん?って思いきや、くっだらない事直ぐに訴訟するクセにこーゆー事にはとことん鷹揚っていう超アンバランス感がアメリカンだなぁと。

映画の登場する人物も企業名も全てが実在していて、実際に起こった事を本当に丸々映画化しちゃってるのが凄いんだけど、それがコメディになるというのがとにかく想像を絶すると言うのか。
事実なんだけどドキュメンタリーじゃないからさ、あくまでも娯楽映画だからさ、そこは色々ドラマティックに演出出来ちゃうわけですよ。その匙加減が絶妙と言うのかな。
途中で一旦失脚した際に田舎に引っ込んで釣りしてアウトドア楽しんで家族仲良く暮らしましたとさ♪チャンチャン♪(エンドクレジット流す)…みたいな事やってみたり(途中で席立たないようにね!)
夫婦で会話しているシーンで「実際は違うけどコレは映画なんだから~」ってナレーションが入ったかと思うといきなりシェイクスピアの戯曲みたいな会話にしちゃったり、
法解釈についてレクチャーしているくだりが(国民を監視するシステムを構築するに当たって)レストランでチェイニーが食事しているというシーンになって
ウエイターがメニュー表を持って来てメニュー説明するんだけど「メニューリスト→レクチャー項目」という体になっていてちょっとした寸劇風になっていたりネ。

中でも凄かったのは、映画冒頭からチョイチョイ登場する謎のおっさん(田舎のおやじで子持ちの何処にでもいそうな本当にフツーのおっさん)
第三者的視点で映画のナレーションをしてスクリーンのこちら側にいる観客に語りかけてくるんですが、このおっさん一体どーいう立ち位置なんだろ?ってずーっと思ってたんすわ。
一応最初に登場した時に「まあ、彼(チェイニー)とは親戚みたいなもんだから」と自己紹介しているんだけど、そのくせチェイニーとドラマ部分で全く絡まない。
なんだろーなーと思ってたら…びっくり仰天の展開!確かに「親戚みたいなもん」と言うか、正に「身内」ですわな!(笑)

ディック・チェイニーという人がよく分かる話、と言えば確かにそうなんだけど、何が凄いって奥様の存在が本当に凄かったんだなぁと。
よく「パパブッシュは素晴らしい政治家だったけどその息子ブッシュはボンクラでダメだった」からの~「ブッシュ政権はチェイニーの傀儡だった」とよく言われますが
本作を観るとそのチェイニーを傀儡していたのが正に彼の奥方だったのだ、というのがよく分かる。奥方の才女っぷりがハンパない!
実際彼は学業はサッパリダメだったみたいだけど、でも勉強は出来なくても頭は良く回る人だったんだなぁと。演説は苦手でも屁理屈でムリを通すのは得意だったりねw
そんなチェイニーのメリット部分を早くから見抜いていたのか?奥方はしっかり舵取りしてチェイニーを時に叱り飛ばし時に猫撫で声でヨイショして彼を育て上げたのが見て取れる。

そして…
9.11テロから無関係なイラク攻撃に至るまでのカラクリ等も笑いを混ぜながらザックザックと切り込んでいくんですが、不思議なことに何故かチェイニーに対して悪感情を抱かなかった。
娘のセクシャルマイノリティの事とかさ…家族を守りたいから敢えて失脚した様子とか見てると「案外家族思いのいいパパじゃん」位に思っちゃったり。
なんていうか、「アメリカ史上最強にして最凶の副大統領」というフレコミだったから物凄いモンスターっぷりを毒々しく描いているんだろうと構えて観てみたら、
思ったよりずっと人間味があって釣り好きの田舎のいいおっさんじゃん!位の…ちょっと憎めないキャラ位の印象になっちゃった、みたいなw

まあそれこそがアダム・マッケイの上手いトコロなんだろうなぁと。
「ディック・チェイニーってヤツはこんな悪い事やってるんですよー!自分の私腹を肥やす為に法の解釈捻じ曲げてやりたい放題やりやがったんですよー!」と
ただただ糾弾するだけの構成だったら今頃共和党支持者から暗殺されてるだろう(コラコラ
本作はあくまでもコメディなのです。そしてコメディというのは誰もがにんまり出来て初めて成立するんだと思う。
たとえ誰かをターゲットにしてソイツを晒し者にして笑いを取ったとしても、晒し者にした人に対して愛が感じられなければ「お笑い」として成立しないと思うんですよ。
そこに悪意が感じられた瞬間それはコメディではなくただのイジメになる。
そして……本作はディック・チェイニー氏とそのご家族をとことん晒し者にしまくっていますが、その誰に対しても愛を感じられる作りだったと思います。
だからこそ観ているコチラもチェイニーに対して(やってる事とことんクソなんだけどw)何故だか憎めない気持ちになってしまう。

これこそがコメディの正しくあるべき姿だろうと!アダム・マッケイあんたは凄い!
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スキー2019・10回目@めいほうスキー場

2019年04月07日 | スキー


先週ほとんど何も出来なかったので、リベンジでまためいほうに来ました。
お馴染みの定点観測撮影です。今回は曇っているけど視界はクリア(^^♪



これまた毎回撮影してる記念撮影パネル↑
まだまだ雪があるように見えて…パネルの前に立つと高さが全然違うのがよく分かります。
雪がたっぷりある時期に来るとパネルの中に自分の体がちょうどハマる位の位置になりますから…少なくとも積雪量が50㎝以上は減っている感じですね。



そしてこれまたお馴染みの「弧舞道場」、α5000の中段にあります。
いつもコブ錬してるβ300とβ1000ゲレは先週末でCLOSEした模様です。どっちみちβ1000中段のコブ錬コースがなくなっていたので行く意味もなかったですけどネッ

ところで、リフトに乗っていてゲレを見ていて「あれ?アソコにもコブコース作ってあるんじゃない?」という場所を見つけました。
でも直下のリフトが動いていないです。元々コブコースがあったけど既にCLOSEしてるって事かな?…いやいや、人が滑ってるぞ?
と、よくよくゲレを見渡すと、どうやらα5000から連絡通路があるみたいです。ちょっと行ってみましょう。



「弧舞道場 総本山」

総本山ってどーゆー事?え?元々コッチにコブ作ってあって、α5000の方は後付けなんすか???(謎)
よく分からないけど、コブコースが沢山作ってある事は素晴らしい事なので不問としますw
場所はα1100、今まで多分一度も滑った事がないゲレだと思います…通常シーズン中はド下手クソが練習してる初級コースだと思って見向きもしていませんでした(コラコラ

ここはα5000にある弧舞道場とは違って横幅があるので3列コブコースが作ってありました。
更に言うとα5000よりも斜度が緩くて安定しているのでより「コブ慣れしていない初中級者向け」のコブコースになっていると思います。
先ず横幅があるだけでも逃げ場があるので精神的に楽ですよね(α5000の方はコース端に作ってあるのでコブの左側に逃げ道がないのがネック)
ただ、この時期だからだろうけど…コブの掘り込みが所々かなりエグいのと、ルートを選ばないと既に雪がなくなっていて途中からコブ底が土むき出しになっている個所があるのがネック^^;
A嬢は「掘り込みが深過ぎて怖い。コレならα5000の方がまだ滑り易い」と言っていました。結局ココには1度行ったきりでしたね。
ですが…このコース、毎年作ってあるのかな?今まで気付かなかったのが悔しい…来シーズンは注意してココもチェックしておかなくっちゃ!

で、α5000の弧舞道場を延々と滑っていた訳ですが…ココ滑ろうと思うと毎回頂上まで行って、α5000上段を滑って来ないと辿り着けないんですよ。
コレがねー、本当に辛い。春雪でドッシリと水分を含んだ雪は既に「雪」と呼ぶのもおこがましい…「粗塩」レベルのクソ重たさ(薄涙)
直滑降ノンストレスで滑りたいトコロですが、粗塩がアチコチで盛り上がったり削れたりしてゲレ雪面がボコボコしているので油断すると板を取られてしまいます><
だから常に腿に力を入れて緊張していないといけない…弧舞道場に辿り着いた頃には既に腿がパンパン☆
何とかならないかなぁ~せめて弧舞道場脇辺りまで行けるリフトが後もう1本あればいいのに~!まあ、ムリな相談なんですよね。コレが春スキーの醍醐味だと思うしかない。



センターハウスからゲレ正面を撮影してみました↑
コース以外の山に既に雪はありません。本来ならこの日でめいほうはシーズン終了する予定だったのですが、今年は3月終わりから寒波が来て積雪が増えた事もあって
急遽4/13,14の2日間だけ最後の最後に営業する事になったそーです。
臨機応変に積雪量に応じて営業延長するトコロがめいほうのいいところだと思いますネ♪
プリンス系のスキー場はシーズン前に今年の営業期間を決めて、積雪がどんなにたっぷりあろうが予定通りCLOSEしてしまうので(ヤケビなんて特にね!)
自分達もまた行きたかったけど、今シーズンはあとGWまでの週末は他の予定が入ってしまったので…めいほうさん、来シーズンもどうぞよろしくお願いします(^^♪



シーズンラストのめいほうだったので、帰りに「明宝ジェラート」に寄ってアイスクリームを食べておきました。
今回チョイスしたのは「メープル」と「ヘーゼルナッツ」、見た目は色的に「映え」ませんが(苦笑)味はお墨付き😋
因みに後ろに写ってる旦那が注文したのは「あずき」と「マンゴー」、あずき初めて食べたけど粒感もあって味が濃くて美味しい!
自分の食べた「メープル」も新発売と書いてあったので注文してみたんですが(勿論初めて食べました)、メープルシュガーの独特の甘みがあってしかもサッパリ食べられました。
このお店は濃厚ミルク系が人気ですが、アイスクリームよりもサッパリしていてソルベよりもしっかり味わえるメープル、バランスが良くてオススメです(^▽^)

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【映画】「運び屋」@16作目

2019年04月01日 | 映画感想
「運び屋」

クリント・イーストウッド監督&主演作。
彼がメガホンだけでなく主演を演じるのはかれこれ2008年制作(日本公開2009年)の「グラン・トリノ」以来だからちょうど10年振り。
そして本作の脚本もまた「グラン・トリノ」と同じニック・シェンクが担当しています。

あらすじ
退役軍人だった園芸家のアール・ストーン(クリント・イーストウッド)は家族も家庭も一切顧みず仕事で名声を上げる事だけに腐心して生きてきた。
ところが時代が流れ老いた彼は時流に取り残され事業に失敗、家も差し押さえにあって一人ぼっちになってしまった。家族はとうに彼の元を離れている。
そんなある日、ある指定された場所に荷物を運ぶだけで高額のギャラが貰えるという仕事を紹介された。簡単な仕事なのに大金が手に入り大喜びで飛びついたアールだったが
実はそれはメキシコマフィアの大量の麻薬を運ぶという仕事だったのだ。

なんと元ネタがあるそーで、ニューヨーク・タイムズ誌に掲載されていた「The Sinaloa Cartel's 90-Year-Old Drug Mule」という記事から話を膨らませて映画化したのだとか。
本作の下敷きになっている「退役軍人で一時期デイリリーの栽培で成功するものの時流に乗れずに没落し、生活に困って麻薬の運び屋になった90歳の老人」と言うのは実在するそうだ。
まあそこにドラマ部分は多分ザクッと創作して肉付けしたんだろうなぁと推察。
そうそう、もう一つ本作のトピックとして…父親を忌み嫌う長女「アイリス」役を演じているのはクリントの実の娘「アリソン・イーストウッド」
このキャスティングがまた物言いたげな感満載なんですが(苦笑)

正直、本作の予告編観た段階では大して興味を惹かなくてですね…予告編観て勝手に想像してたのは「ジジイは自分が麻薬を運ばされてるとは全く気付かず(完全に騙されていて)
実は自分が知らず知らず犯罪に手を染めていた事にひょんな事で気付いて、良心の呵責に苛まれてどーにかこーにか…」みたいな話なんだろうな~(ハナホジ)と思ってたんですよね。

ところがぜーんぜん違った!!
ジジイ、最初こそ自分が運んでた荷物が大量の麻薬だったと知ってガクブルしてるけど……いや、ガクブルしてたのはたまたま絶妙のタイミングで警察官に声掛けられちゃったからで
間違いなく最初の1回目のブツを運んだ段階で「絶対にあかんモノ…ドラッグか違法拳銃かはたまた子供の臓器か、とにかく法に触れるレベルのモノを運んでる」という自覚はあったハズ。
じゃなきゃただ荷物を運ぶだけでそんな高額なギャラが貰える訳がない。いくら何でもそれくらいは察していただろう。ただ自分の目でブツの内容を確認しなかっただけで。
だから初めて自分が運んでいるブツが麻薬だと視認した段階で「あーーー(やっぱりなー)」程度だっただろう。
でなければ、確実に犯罪行為に加担していると自覚した以降も運び屋を続ける訳がない。
てっきり「罪悪感に苛まれた老人の心の葛藤」を見せる話だと思ってたら壮絶な肩透かし食らって「マジすか…」状態だったんですが、話はジジイが運び屋を自覚してからが面白いw

本来ならもっとずっと深刻なトーンの話になってしかるべき内容にも関わらず、本作は実に軽妙に…時にユーモアを散りばめていてクスリと笑わせながら話が進んでいくのが凄い。
クリント演じる主人公「アール」はいわゆる「とことん食えないジジイ」ってヤツで(苦笑)、常に上から目線と嫌味な物言いが板についた典型的な俺様ジジイ^^;
何よりのご馳走は周囲からの賛辞。妻も子供も自分の従属物にしか過ぎず、娘の結婚式と自分が育ててるデイリリーの品評会の日程が被ったら当たり前のよーに品評会を選ぶ。
だって娘の結婚式は娘が主人公で俺関係ねーし。品評会なら俺様が作ったデイリリーが金賞取って皆が俺様を誉めそやすしな!…レベルの超ド級のクズw
コイツが運び屋を続ける理由…それは、「金さえあれば皆が俺を大切にしてくれる」「金をばら撒けば周囲の称賛を集められる」から。
こーやって文章にすると清々しい程のクズっぷりなんですが(苦笑)、コレがね…クリントが凄いんだなぁ~!クリントが演じてるとなんだか切なくていい話っぽく仕上がるから凄いw

多くの人はアールがクライマックスで語る「時間だけは金で買えない」と嘆くシーンに色んな思いを載せるのだろうと思いますが、自分はちょっと違った事を考えていました。
アールはやりたい放題やらかしまくって、それが元で家族からも総スカン食らってボッチの文無しジジイに成り下がった。
だけど金の力で差し押さえられた自宅だけでなく、周囲の人々の称賛も、そして妻や娘達の心すら取り戻してしまったのだ。
言っちゃアレだけど90歳で刑務所入ったからって何が気の毒なものかと。若い頃はやりたい放題、いざ没落したら今度は犯罪に手を染めてあぶく銭ばら撒いて家族も取り戻して
妻の最期をしおらしく共に過ごして感謝されつつ今生の別れを惜しみ、やるだけやったんだから余生は設備の整った刑務所でデイリリー栽培に精出すってか!ヲイ!てなもんですわ^^;
もしアールが時間すら金で買えたとしても、家族に寄り添うような生き方は決してしなかっただろう、それだけは何故だか断言出来るw

多分だけどね、クリントご自身の生き方が本作にはさりげなく(いやバリバリにw)反映されているんだろう、それを観客に匂わせて感じ取って欲しかったんじゃないか、とすら思える。
飄々と鼻歌交じりでハンドルを握るクリントが実に生き生きとして見える。若いねーちゃんの体まさぐってウハウハしてるのに品すら感じさせる。
クリントご自身がずっとやりたい放題で生きて来て、そして今この年齢になって本作をご自身が監督し、そして演じているんですよ。コレって本当に凄い事だと思うんですよね!!
きっと20年前だったらこの作品は撮れなかったんじゃなかろうかと。今、クリントがこの年齢に達したからこそ撮れた傑作なんだと思う!

だからこそ…なんだかんだで主人公のアールって幸せそうに見えませんか?ちょっと羨ましい老後だとすら思ってしまいましたよw
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