「ブルックリンでオペラを」
アン・ハサウェイ×ピーター・ディンクレイジというちょっと変わった組み合わせの王道（？）ロマコメ。アン・ハサウェイはプロデューサーも兼任らしい。
特に既刊小説やコミックの実写映画化ではなくオリジナル脚本みたいです。監督＋脚本を手掛けたのはレベッカ・ミラー氏…知らんなぁ～と思って彼女のプロフィールやフィルモグラフィをググってみたら、彼女が手掛けた作品は多分1作も観ていないんですが、この方なんとダニエル・デイ＝ルイスの奥様なんですね！はえぇ～(ﾟдﾟ)
あらすじ
潔癖症の精神科医パトリシア(アン・ハサウェイ)と、現代オペラ作曲家のスティーブン(ピーター・ディンクレイジ)は、ニューヨーク・ブルックリンで暮らしている。ある日、人生最大のスランプに陥ったスティーブンは、愛犬と行くあてのない散歩に送り出され、立ち寄ったバーで船長のカトリーナ(マリサ・トメイ)と出会う。彼女の誘いで船に乗り込んだスティーブンを、思わぬ出来事が待ち受けていた。（Yahoo!検索情報から丸パク）
先ずさ、内容云々以前の問題として…予告編を観た時から強烈な違和感があったんだけど絵ヅラ的に。
コレはイマドキのポリコレ云々問題的に触れちゃいけないタブーofタブーなんでしょうね多分…ですがココに全く触れないのも気持ちが悪いから自分は敢えてツッコミ入れますわ。
この物語のアン・ハサウェイの相手役の人気オペラ作曲家の夫役として…いや、日本ではアン・ハサウェイの方が圧倒的に知名度も宣伝効果も高いのでさもアン・ハサウェイ主演みたいなプロモーション掛けてますが、内容を見ると明らかに主人公は夫のスティーブンを演じたピーター・ディンクレイジ氏な訳ですが…この役を彼が演じる事に先ず違和感があったんですけどね。彼が素晴らしい演技をする実力派俳優だという事は周知の事実ですし自分も認めるトコロですが、この内容のロマコメを演じるにはキャラクター的に正直自分はイメージが合わなかったと言わざるを得ない。敢えて彼が配役された、という理由が知りたいと思ったよ（彼でなければ演じられないという内容でもなかったし）
世の中の人全部がそう思っている訳じゃないのは百も承知だけど、少なくとも自分は個人的に「ロマコメ」というジャンルに非現実的な妄想を楽しませてくれるという側面を期待しているタイプなんですね。要するに簡単に言うと「どこの世界線に存在してんだよこんなイケメン×美女の組み合わせ！」って呆れる程憧れちゃう美男美女のラブストーリーを欲しているのです。自分には1mmもない要素（容姿）で構成された、自分の身には100万回転生しても起こり得ないようなロマンティックな夢物語を期待している訳です。
…という訳で、自分のような「ロマコメ映画に夢と妄想を求めるBBA」にはこの配役はどうにも受け入れ難いモノがあったな、と正直に言っておこう（薄涙
さて、内容なんですが…コレも若干モヤる部分はあった。
アン・ハサウェイ演じるパトリシアには若かりし頃に大恋愛の末に産んだ息子（18歳で丁度高校卒業して成人扱い）がいて（息子の父に当たる男性とは死別らしい）、スティーブンはステップファザーなんだけど…その息子が黒人ハーフなんですわな。で、その息子の彼女（白人パツキン）が未だ16歳なのでヤる事ヤっちゃってるとNYの州法的には「未成年者への不純異性交遊」な性犯罪に当たるらしく。まあそして当然の如くヤる事ヤっちゃってる訳でｗ
それを彼女の父親（←コイツもステップファザー）が義娘の年齢を盾に取って相手を刑事告発するだのなんだの息巻いている訳ですが…あからさまにセリフ等で表現していないものの、明らかに「黒人差別」臭を出していると言うかまあ黒人差別ネタなんでしょうなぁ～と。見ていて気分いい人一人もいないよね多分コレ。
勿論話の内容的には「そんなクソ差別野郎を煙に巻いて周囲の祝福と応援を貰って幸せになる若いカップル（萌）」展開なんですけどね、まあ個人的にはモヤる。
それからスティーブンの抱える「仕事大スランプ問題」（←コッチが本来の柱ネタかな）
要するに実体験しかネタに出来ないという事でオケなんですよねコレ。まあいいんだけどさーとりあえずアン・ハサウェイに落ち度はないよなｗ
あ…本作そのスティーブンが作った新作ご披露シーンが何度か登場するんですが、多分コレ演じられているオペラ歌手の皆さんはガチモンのソッチ世界ではきっと超有名な方々なんでしょうね？とにかくオペラシーン凄くいいです✨
なんかーとりとめのないレビューになりましたが…正直、自分あんまりピンと来なかったんだなーやっぱビジュアル大事なんだよロマコメはさー←言ったなｗ
