天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画2023】「グランツーリスモ」@49作目

2023年09月20日 | 映画感想
「グランツーリスモ」

SONYのゲーム機プレイステーションのレーシングシュミレーションゲーム「グランツーリスモ」の達人プレイヤーを、あんだけゲーム中で車のセッティングやコース取りまでシュミレーションしまくってるんだから本当のレースドライバーに仕立てられるんぢゃねーか?という英国日産の企画を映画化したもの。因みにコレ実話です。自分も当時ちょっとニュースになってたのを覚えていますよ。

あらすじ
レースゲーム「グランツーリスモ」に夢中な少年ヤン(アーチー・マデクウィ)は、父親があきれるほどゲームに打ち込んでいた。そんな中、同ゲームのトッププレイヤーたちを実際のプロレーサーとして育成するプログラム「GTアカデミー」に参加することになる。GTアカデミー創設者のダニー(オーランド・ブルーム)をはじめ、指導を引き受けた元レーサーのジャック(デヴィッド・ハーバー)、世界中から選抜されたすご腕ゲーマーたちの思惑が交錯する中、不可能ともいえる夢へ向かってヤンの過酷なトレーニングが始まる。(Yahoo!検索情報から丸パク)

コレね、このゲームやった事ある人だったら分かるだろうけど、実際すんごいリアルを追求したゲームなんですよ。
自分も昔弟んちでやらせて貰った事あるんだけど(注※自分の弟、割とガチめのゲーマーです)、車のコクピットをぷち再現させるパーツみたいなの売ってるらしくてゲーム用のハンドルだけでなくて足のペダル(アクセル・ブレーキ・ギア)もあるんだよ。自分一応ミッション車も運転出来る免許持ちだけど、このゲームめっちゃ難しいからね。正直全然運転出来なかったよ…

と、いきなり脱線しまくってますが、そんな訳なので「確かにこのゲームやり込んで世界ランクTOPレベルだったら…もしかしたら本物のレースカーも運転出来るかもな」位は思っちゃうんですよ。うん、そー思った人が居たから実際にやらせてみよう!というプロジェクトが立ち上がったんでしょうけど。いやしかし日産もなかなか粋な事しますよねー夢のまた夢みたいなプロジェクトですが実際にそこに結構な金注ぎ込んじゃうんだから面白い企業だなぁと思いますよ。

映画はこの企画を企画・立案・プロモーションして運営している側の目線も勿論見せているけど、やっぱりメインはこの企画に乗っかって夢にまで見た本物のレーサーを目指すゲームヲタクのサクセスストーリーですわな。何しろ実話ベースですから見ていてワクワク度が違いますよ!

話は王道ど真ん中な作りで、大学を休学してゲームに熱中してるヲタク主人公ヤン青年が「GTアカデミー」のメンバーに抜擢されて、そこで10人の候補生と共に本物のレーサーを目指して切磋琢磨していく…そして選抜試験を勝ち抜いて遂に本物のレーサーに!だがしかし、過酷な事件がヤン青年を襲う…この試練を乗り越える事が出来るのか…更には家族との確執だったり好きな彼女とのアレコレだったりを経てヤン青年は栄光を勝ち取る事が出来るのか!?って、多分今本作のオチまでほぼ全部書いたな(ヲイ

いやいやコレがねーオチ分かっていてもハラハラドキドキとレースの臨場感・没入感がエゲツないんですわ!
特にレース中の一気に加速してからのーギアチェンジ~カーブで一気に前の車を抜き去るトコロだったり、あと自宅のゲームシュミレーターに座ってゲームしている姿からCGでパラパラーッとレースカーの中に収っていく(またその逆)シーンとか、ワクドキ感がハンパない!
それにね、ただゲームが上手ければ本物のレーサーになれる訳じゃない。実際のレースカーに乗って感じるGの凄さ、体力無しにレースカーなんぞ運転出来ない…彼らが自分の身体を酷使して鍛えて鍛えて努力していく姿もきちんと描いていて好感持てます。

本作の監督が…「第9地区(通称:エビちゃん)」のニール・ブロムカンプ氏なんですよね。ほーん、正直ちょっと意外な感じがするなー…この監督って大真面目にとてつもないB級映画作る、ていうイメージなんですが(←それって単に第9地区の感想だろw)本作割りと真っ当な王道サクセスストーリー@ハリウッドウケ狙い、って感じの作りでしたよ。アレかなSONYの鳴り物入り作品だから失敗は許されない!的な?

いや何にしろね、やはり「事実」の裏付けがあるのは強い。
映画ラストにはお約束通り登場人物の実際の姿とヤンのその後~現在の様子、そして本作のスタントをご本人が担当してくれた事等が紹介されています。残念ながらこのGTアカデミーは2016年に終了してしまったそうですが、今やe-sports等がフツーに競技として認められてプロゲーマーが何億も稼ぐ時代。ヲタクも極めれば世界を手に出来る!
そうそう…本作「SONY×日産」ですから日本の描写もキッチリ出て来ます。ハリウッドが撮る日本って凄く魅力的に見えるんだよなぁー外人目線の東京ってホント綺麗ね✨

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2 コメント

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Unknown (さると)
2023-09-21 18:46:19
ヤン・マーデンボローは2016から5年、日本のSUPERGTなどで活躍していました。現在は日本のレース界に戻ろうとしてるみたい。
日産のGTアカデミーはないけれど、現在もまだe-Sportsから実際のレーサーになる人は増えています!
カートからアスリートとしてステップアップするのとは別にレースセンスある人がアスリートとなる道も出来つつあるのかもしれないなと思ってる。
絶対反応すると思ってたーw (管理人)
2023-09-21 19:46:35
>さるちー
多分この映画のレビューに反応するのはさるちーしかいないと思ってたよ(確信)
ヤン・マーデンボロー氏、今も頑張ってるんだね!なんかこの映画観ると改めて彼を応援したくなるよ。
今やe-Sportsからガチアスリートとか登場しちゃう時代よね。本作はその道を開いた正にフロンティアだったと思うワ

単なる映像作品としてもなかなかいい構成&絵作りだったと思うわ。久し振りに満足度高かったですワ

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