天網恢恢疎にして漏らさず

一応「裏日記」、既に全然裏日記じゃない訳だが(薄涙)

ペーパーキルト「テツ山下」 個展@セントラル・アートギャラリー/ゴッホとゴーギャン展@愛知県美術館

2017年01月11日 | ライブ・イベント・映画


【ペーパーキルト「テツ山下」個展@セントラル・アートフャラリー】
  名古屋市東区泉1-13-25 セントラル画材4F
   TEL:052-951-8998

1/10~15まで、地下鉄桜通線「久屋大通」駅下車徒歩2分のセントラル画材4Fでペーパーキルト・アーティスト「テツ山下」さんの
個展が開催中です。(入場無料)
自分は正直テツ山下さんの事を存じ上げなかったんですが、友達から「アナタが好きそーなアーティストさんの個展があるから
興味があるなら観に行ってみたらどう?」とオススメされたので行って来ました。

まずからして「ペーパーキルトとは何ぞや?」なんですが^^;
平たく言ってしまえば「切り絵」という事になるんですが、通常誰もが思っている切り絵とは全くアプローチが違う手法を取られています。
切り絵のイメージって「大きな黒い紙から絵を切り出して、それをカラフルなセロファン紙や色紙と組み合わせて影絵のように見せる」
…そう、子供の頃にカルピスのTVCMで見た藤城清治さんのアレですわ!

そーではなくて、1つ1つのパーツは物凄く小さくて細かい様々な色の色紙を組み合わせて貼り合わせて…そう、正に紙のパッチワークキルトという感じ。
だから「ペーパーキルト」、手芸女子の自分的には「色と色のパーツを繋ぎ合わせて1つの大きな布に仕立てる」行為は「キルト」ではなく「パッチワーク」なので
厳密に言えば「ペーパーパッチワーク」なんですが、キルトには「表布・綿・裏布を合わせて一緒に縫い合わせ、模様を浮き上がらせる」という意味があるので
テツ山下さんの作品をご覧になれば分かると思うのですが…様々な色紙を貼り合わせただけでなく、更にその下地に大きなレリーフ様の切り絵も施してあり、
それを組み合わせる事で1つの世界観を生み出しているので、正に「紙のキルト」という事になるんでしょう。



コレ↑は作品を絵葉書にした物なんですが…
写真に撮ってしまうとパッと見てもちょっとしたカラフルな細密画にしか見えないんですよね(苦笑)
実際はものすごーーーく小さな紙を貼り合わせて貼り合わせて×1000倍、って感じのとにかく凄い作業で作られているんですが
(会場には肉眼でも視認し難い為にわざわざ作品をよく見る為の虫眼鏡の貸出がありました!)
実物の紙の質感、紙と紙が組み合わさる事で出来る独特の陰影と3D感、色紙と和紙の融合、更には全ての作品には詩、と言うか絵の世界観を表す言葉が
添えられていて…氏の弁によると先に言葉が生まれて来て、絵はその言葉からインスピレーションされて生まれて来るそうですので、言葉を読み、その上で
この絵の質感と絵の世界観を見て感じる、そういう総合アートなんですよね。要するに写真じゃなくて実物見ないと話にならない!^^;

テツ山下さんはアフリカに行かれた事でその独特の色彩美の世界に足を踏み入れたそうで、アフリカモチーフの作品も沢山手掛けられています。
と言うか、そもそもの原点が「アフリカ」なので、彼のアフリカ~ンな色彩美を是非とも実物を見て沢山の人に感じて欲しいです♪



少し物販も置いてあったのですが…このグリーティングカード、印刷じゃないんだよ。全部テツ山下さんの手作り!
猫ちゃんやモチーフが全て紙を切り出して貼り絵してあるの!めっちゃくちゃ可愛い!!しかも手作りなのにたったの数百円!儲けあるのか!?(滝汗)
思わず全種類買っちゃおうかと思ったけど…ネットに全部晒すの勿体無いからちょこっとだけ購入^^;
まだ日程残ってるし…買い足しに行っちゃおうかしらん(苦笑)

ちなみに今後8月に東京、11月に島根、12月に浜松で既に個展開催が決定しているそーです。
名古屋で見損ねた・日程的に見に行けそうにない方、名古屋の個展も楽しんだけどコレだけじゃーまだまだ見足りない方は是非そちらに足を運んでネ!

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【ゴッホとゴーギャン展@愛知県美術館】
  名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター10F
   TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル)

テツ山下さんの個展に行ったついでに、セントラル画材から徒歩5~6分で愛知県美術館があるので現在開催中(~3/20迄)の
「ゴッホとゴーギャン展」を観に行って来ました。
実は昨年末に東京に行った時に観に行こうかなーと思って調べてたんだけど、公式サイト見たら年明けから名古屋に来るって書いてあったから
だったら地元でヒマな時に観に行きゃーいいぢゃねーか、東京なんてどうせゲロ混みだろーよ(苦笑)という訳で、サクッと鑑賞な♪
…まだ始まったばっかりだし平日だったし小雨降ってた&JR東海道線が陥没事故で不通になってたのが組み合わさってたから?なのかガラガラだったワ♪
この手の催し物って会期が終わりに近付けば近付く程人が増えて観に行くの大変になるから、観に行くなら早い内がオススメよ!

ゴッホとゴーギャンは一時期フランスのアルルで同居して同じアトリエで制作してお互いの絵を高め合った、という事は絵がちょこっと好きな人なら
誰もが知っているだろうと思います。ついでに言えばこの同居中に2人が言い争いになって→んで例の「ゴッホ耳切り事件」が起こったという事もネ^^;
本展覧会はゴッホとゴーギャンがそれぞれどんな画家の影響を受け、そしてどういういきさつで出会い、どういう経緯で同居し、そして別れ、
その後2人がどういう人生を辿って(どういう絵を描いて)行ったのか…というのをほぼ時系列に見せていました。
タイトルは「ゴッホとゴーギャン」ですが、↑そういう訳で「ゴッホとゴーギャンが影響を受けた、師事していた画家の作品」も合わせて展示してあります。
そうする事で「なるほど…ゴッホのこの筆遣いは正しくこの画家のこの作品のタッチをなぞらえているなぁ」「この色調は確かにこの画家の特徴を模倣してるね」
と見比べられるので、パネルの説明文読むよりも一目瞭然で分かり易い。

ゴッホもゴーギャンも割と好きな画家で個展が名古屋に来ると観に行くようにはしてるし、海外行くと有名な美術館にはとりあえず足を運ぶようにはしてるので
本展覧会に出品されている作品のいくつかは過去に見た事がある物でしたが…正直、それほど「目玉」になる有名作品は来てなかったですねぇ^^;
ゴーギャンがゴッホの死後彼を偲んで描いたのだろうと言われている「肘掛け椅子のひまわり」は展示されていたものの、肝心のゴッホのひまわり作品は
一点もありませんでしたし(損保ジャパン日本興亜美術館、気前良く貸し出せや!お前んとこゴーギャンのいいのも持ってるやないかいっ!)
ゴッホは自分が好きな画家の作品を数多く模倣していて(彼は模倣ではなく、好きな作品を自分なりの解釈で翻訳しているのだ…と言っていたそうだ)
その中で本展覧会にはミレーの「種まく人」の模倣作品が来ていましたが、コレは以前のゴッホ展でも日本に来てますよね。見た事あります。
でもどうせならゴッホが描いた浮世絵の模倣作品があれば面白かったのになーと。ゴッホは浮世絵と日本美術に物凄く傾倒していて数多くの浮世絵を所持していた
事でも有名ですが、そこら辺にほとんど触れていなかったのは個人的に残念だった。

まあそうは言っても一番の有名ドコロはパンフ表紙絵にもなっている「ゴーギャンの椅子」かな。コレも以前のゴッホ展で見てますね。
でもどーせ「ゴーギャンの椅子」持ち出したなら「ファン・ゴッホの椅子」も欲しかった!ロンドン・ナショナルギャラリー貸し出せやー!コラー!
まーゴッホの椅子も何度か来日してますわねぇ。実物見た事あるわ。つーか、前にスペインだったかどこかでたまたまゴッホ展やっててそこでも見たわw

ゴーギャンに関してもタヒチで描いた作品でとりあえず有名ドコロでは「タヒチの3人」が来てましたが…もう一つパンチに欠ける展示リストだったなぁ。
流石に「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」を持って来いとは言わないけど(数年前来日しましたねぇ。勿論観に行ったわ決まってんだろ)
あーそう言えば、↑我々は~で思い出したけど、名古屋ボストン美術館って再来年の3月31日で閉館が決定してるんだよー潰れちゃうんだよー
うんだって本当に人が入らないもんねぇ。自分も家から徒歩5分なのに全然魅力的な展覧会やらないからほとんど足向けないよ(滝汗)
それこそ「我々は~」が来日した時が名古屋ボストン美術館に行った最後じゃねーか?^^;

あ、なんだか脱線しちゃった(テヘペロ
まーそんなこんなで…あーでもね、学生さんは観に行く価値あると思うなー。バルビゾン派~印象派~ポスト印象派~ナビ派への軌跡がよく分かる展示だったと
思うので、美術史等を勉強していて実際に「ではバルビゾン派とはどんな絵?それが印象派と呼ばれる物に変わると色彩や筆遣いはどう変わるの?」的な事が
文章ではなく実際に作品を観て学べる貴重な場なのではないか?と思ってみたり。
わーちょっとエラそーな事書いちゃったー!コレでも高校時代美術部だったんだぜーもういいBBAなんだからちょっと位語ってもいいよねーw
コメント (2)
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