山の手コラム  ー植物の色つれづれー

日本の染料植物の保全と栽培のネットワーク

蓼藍の乾燥葉

2008-11-03 | 染織、染料植物
11月に入り畑に残っている藍は種取り用は別にして刈り取って葉を外して乾燥させる。
20gの乾燥葉でも1Lぐらいの染液を作っておくと、数日間は布染めして楽しめる。
教材用につくった植物染料セットがあるが、10gあれば20gの糸や布を染められる。
2~3年かけて育った根はその間にたくさんの種をつけ、次世代を生んだ存在と考えると大切につかわなければと思う。

染色工程をきっちり行い、時間をおいた色はほんとうに強い。
10年前に盛んに染めていた頃に染めた糸や布を見ると、いい色をしていて使いたくなる。

染色を始めて30年近く経つが、最近いろいろなところで無知だったことに今更ながら気付き、急にいろいろと調べ出している。
昨日もテレビではあるが正倉院展を見ていて「色がついた」と「染色」は次元が違うと思った。