紅茶 or コーヒー ？

　幼少時、絵本で読んだような、デズニー映画で観たような、なんとなく不鮮明な記憶。


　原作も、現実なのか、幻覚なのか、時間の錯誤に陥ってしまう幻想的なストーリー。　　　


　　「不思議の国のアリス」

　
　19世紀半ばから後半にかけての、イギリス家庭の暮らしぶりを、克明に映し出している、おとぎ話の枠を超えた、名作、、、、、、、、


　特筆すべきは、ビクトリア朝華々しき時代世相を今に伝える、紅茶パーティー描写の多さである。


　、、、、、そして、、、、、


　時代を同じくして登場した、イギリスを代表する小説に「 シャーロック・ホームズ 」がある。


　　患者がさっぱり来ない、貧乏開業医だったコナン・ドイルが、暇を持て余して、書き始めたという、いわくつきのこの超人気ミステリー小説、、、、、、


　ガス灯、馬車、石畳、、、、など、当時のイギリスの幻影が、濃い霧の中から浮かんでくる。


　、、、、何故か、、、、、


　　ホームズ達（ ワトソン医師と、同居 ）　の朝食は、決まってコーヒー。


　ビクトリア朝に背を向けるかの如く、小説中、紅茶の登場シーンは、ほとんど無い。



　余談だが、、、、、


　自分と同い年の映画監督、ガイ・リッチー（ マドンナの元旦那 ）がメガホンをとった

　『 シャーロック・ホームズ 』　が公開されている。


　　謎解き、ばかりでなく、、、、、、


　　上記したような、些細な事に目をやりながら、観賞するのも、一興かもしれない、、、


　
　スクリーン、小説の中の食卓、、、それが意図する根拠を、その時代背景に求めるのは、歴史オタクの楽しみでもある。