食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

ナバティア王国

2019-05-30 06:23:28 | 日記

昨晩、BS-NHK「英雄たちの選択」は見ごたえがありました。通常、日本史上の人物・出来事を俎上に載せ、円卓を囲んで専門家が議論するのですが、今回は、特別に世界史、ナバティア王国がテーマでした。自分的に、日本史の面白い時代は、断然、明治以降、開国後わずか数十年で欧米列強と肩を並べ、それどころか、以後、世界史をかき回し、現在に至る人類平等社会(まがりなりにも)の礎を築く立役者となる期間です(あくまでも、歴史を俯瞰して述べているのであり、戦争美化を言っているのではありません)この番組は、往々にして、武家・貴族社会時代のテーマが多く、正直、自分的にボアリングでして、観ることはほとんどありませんでした。 そして、今回、ナバティア王国、映画「インディ・ジョーンズ、最後の聖戦」のロケ地で有名なペトラ遺跡の舞台です。ペトラ遺跡~ 映像的に、巨大砂岩の細い裂け目の道を進んでいくと、突然、視界が開け、その先に岩肌を掘りぬいて築かれた巨大神殿が表れる。ご存知の方も多いと思います。 自称、歴史好きを公言しておきながら、実は、ナバティア王国に関しては、ペトラ遺跡ぐらいしか存じてませんで、今回、ローマ帝国との関係を知ることができ有意義でした。 番組からいくつもの収穫を得ることができましたが、紙面上ひとつ、自分的サプライズを述べます。 古代ローマが一番ドラマチックだった、シーザー、クレオパトラの時代。シーザー亡き後、クレオパトラにぞっこんのアントニウスが、彼女とタッグを組み、オクタビアヌス率いる母国ローマと戦います(アクチウムの海戦)。その際、ナバティア王国の国王(名前は忘れました~💦)は、当初、同盟国エジプト(クレオパトラ・アントニウス)側につくのですが、戦況不利と判断すると、事もあろうに、エジプト側の船の攻撃に転じます。関ヶ原合戦での小早川秀秋のようなものでして、結果、勝利したローマの皇帝オクタビアヌスに認められ、死海、地中海における交易権を今まで以上に広げることができました。 ここで重要なのは、一見、裏切り行為、卑怯と考えますが、ナバティア王国のような小国が生きながらえるためには、ローマ帝国か、エジプトか、どちらの大国につくかの選択は死活問題であり、それができなかった小国は歴史上からかき消されていく運命にあるということです。 番組ゲストに、「テルマエ・ロマエ」の作者、ヤマザキマリ氏がいらっしゃいました。 彼女然り、塩野七生氏なんかを見ても、ローマ帝国をテーマに創作活動をされる女性の、なんとたくましいことか~笑!  

 


抜かれる~雑感

2019-05-29 16:46:14 | 日記

先ほどもそうでしたが、患者さんとの会話中に、「ある歯科医院で、上の歯を抜かれまして~~」というフレーズに頻繁に出くわします。 「抜かれる」確かに、抜くに、れる、という受け身の助動詞がついたもので、間違っていないのですが、「抜かれる」と言われると、残せる歯なのに意に反して抜かれてしまった、というニュアンスにこちらは聞こえてしまいます。 日本語の難しいところで、患者さんの立場で表現するなら、「抜いていただいた」がすっきりしますが、なかなか、そのような丁寧語を使用する方はいません。 やはり、「抜かれた」になってしまうのでしょうかね~苦笑 あしからず。


山口組三代目~恋人たちの予感

2019-05-28 16:33:15 | 日記

休日の午後、ホッピーを片手に、任侠映画の金字塔「山口組三代目」を観返しました。気分は歯科界のドン(爆!)  続いて、ゴッドファーザーといきたいところですが、思い出深い「恋人たちの予感」で気分をリセットします。 この映画の代名詞、ニューヨークのレストランで、メグライアンが「女はいつでもオーガズムのふりができるのよ」とそれを証明するために、大勢が見ている前で、演技をしてみせる名場面。 注文していたのは、パストラミサンド。 このパストラミサンド、近くのスーパーで売っていたので食べてみましたが、単純に美味でした。ユダヤの伝統的な料理のようで、牛肉を塩漬けして香辛料をまぶしそれをサンドして食べます。 自分が食べたものは、日本人の口に合わせてか、コスト削減か(笑)、香辛料は効いておりませんでした。

 


多発性口内炎 or 帯状疱疹?

2019-05-27 09:34:19 | 日記

先ほど、41歳の男性が、「舌に口内炎ができて痛い」という主訴のもと来院されました。 口腔内を観察すると、舌右側側面に限局性、多発性の白斑を認めました。 帯状疱疹も疑いましたが、白斑様なのか、水泡性なのか、水泡がつぶれて白斑のような形になっているのか、( 調べずに書き込んでいるため、白斑という表現が医学的、状況的に正しいのかわかりません 💦💦経験が乏しく判断基準がわかりません。 帯状疱疹なら、舌にとどまらず、右側の口唇などにもできるはずの気がしますが、経験が無いもので判断しかねます。 患者さんは、127日に、ダストアレルギーで入院し、その際、点滴、強力ネオミノファーゲンシ―・ポララミン・ソルコーテフ、をされております。いずれも、副腎皮質ステロイド、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤です。点滴後アレルギーは消失し、今回の多発性口内炎(?)の発症に気づかれたのは、5月の始め頃とのことです。 ド素人的に、ダストアレルギー治療と関連があるのなら、免疫抑制の反動で、今回、口内炎 or 帯状疱疹がでたのか、などと考えます。もしくは、アレルギー治療から3か月経過しているので、関連はないのか? と逡巡しております。 患者さんは、大学病院に紹介いたしました。 参考までに書き込んでみました。