食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

バンクーバー

2010-02-27 06:26:56 | 日記
 「 カナダからの手紙 」


 という歌謡曲がある。


 カナダのどこの都市をイメージして作詞されたのか、知る由もない。

  けど、、、

 僕は、この歌を耳にするたび、どういう訳か、バンクーバーを思い出す。


 特に 「 色づく街を歩いていると、、、、、」 のフレーズに入ると、


 ほのかな寂しさと、緊張の色合いを帯びた、あの街並みが胸を横切る。



 、、、、、バンクーバー五輪、、、、、、


 感動を与えてくれた選手達に一言


 「 ありがとう 」


 白色にふちどられたワンシーン・ワンシーンは、それぞれの濃淡を失い、やがて、透明な残像へと転化されていく。


 


 

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赤坂 ・ 六本木

2010-02-26 07:10:55 | 日記
    、、、、、赤坂、、、、、


  明治初期、皇居周囲(丸の内)は、陸軍施設が占拠し、軍都の様相を呈していた。


  明治中期、軍隊が駐屯するには、より広い土地が必要であるという理由から、うら寂しく、だだっ広い荒野だった赤坂に、軍用施設は引っ越すこととなった。


  軍人相手の、宴会 ・ 接待業が、赤坂に触手を伸ばしはじめる。


  いつしか、赤坂は、料亭の街、として定着するようになった。



   、、、、、六本木、、、、


  赤坂同様、荒涼とした二次元景観を呈する土地だった故、明治以降、陸軍の軍用地として、使用されることになる。


  敗戦後、進駐軍が、この軍用基地を、代わって使用するようになった。


  やがて、アメリカ軍関係者を相手する、クラブや、バー、が並び始める。


 そして、今までの日本にない、国際色豊かな、独特の雰囲気をかもし出す街が誕生した。


 、、、、、、、さて、、、、、、


 赤坂 ・ 六本木と、耳朶に触れるたび、赤坂サカス、溜池山王、東京ミッドタウン、六本木ヒルズ、、、、、、と、このエリアが矜持するブランドイメージとは、別の感慨が、時に、沸いてくることがある。


 、、、、、、昭和11年 2月26日  73年前の今日、、、、、、


 大凶作、飢餓に喘ぐ農村の極貧状況に悲憤慷慨し、「昭和維新」の名の下、この地を舞台に、青年将校以下、1471人が決起し、帝都を戒厳令下に苛みせしめた。


  、、、、、、、、、、、、、、、、、、


  現代史の深部から、起伏の失せた襞を伝い、処刑された、16人の将校達の慟哭が聴こえてくる。


   


 

    


 

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フォアグラ

2010-02-25 06:44:48 | 日記
フォアグラ、、、、、


 高級食材の代名詞


 古代エジプトで、すでに食されていたことがわかっている。


 古代エジプト人は、ガチョウが数千キロにも及ぶ空の旅にたつ直前、大量に食べてエネルギーをたくわえる、ことに気づいていた。


 暴食とも表現できるような大食いによって、異常肥大した肝臓が、美味であることを発見した彼らは、ガチョウを家畜化し、漏斗で無理矢理、餌を押し込んで、強制飼育することを思いついた。


  、、、、やがて、、、、


 フォワグラは、エジプトからギリシャへ、そして、ローマへ、、、、、古代権力者達の食卓を常時、飾ることになるのだ。


 、、、、、不思議なことに、、、、、、


 中世に入ると、フォアグラは、あまり好まれなくなる。


 、、、、、そして、、、、、


 千年の月日を経て、フランス、ブルボン朝(ベルサイユ宮殿で有名な、ルイ王朝)時代、フォアグラは、再び脚光を浴びることとなるのだ。


 、、、、、現在、、、、、


 ガチョウに対する強制給餌が、動物虐待にあたる、という理由から、フォアグラ生産を禁止している国も多い。


 本家であるフランスは、というと、、、、


 「 フォアグラは我が国を代表する食文化である。いかなる外圧があろうとも、これを守っていく次第だ 」


  強気の姿勢を崩していない。。。。。。


 つまるところ、食文化とはそういうものではないだろうか。


 「 生きたい 」という衝動から発した、「動物を捕獲して食べたい」という人々の欲望の連続は、やがて、その国が生き延びたい、とする情念の流れの中に溶け込んでいく。


 そして、その国が持ち続けていく固有の歴史の中に同化されていくのだ。



 韓国で犬を食べるのは、彼ら民族の歴史的特権であるし、アザラシを食するエスキモーにとっても、これまた然り、と感じる。。。。。


 当然、クジラを食べる歴史文化を、我々日本人は、世界の代表として、守っていかなくてはならない、と思う。


 

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脳神話

2010-02-24 06:26:25 | 日記
週刊誌に掲載されていた記事内容を紹介したい。


 日本神経学会が、警告を鳴らしている事項に、巷で流布している『 脳論 』が挙げられるそうだ。


 専門家筋から言わせれば、、、、、、


 「右脳・左脳論」    「ヒトは脳を10%しか使っていない」   


 これらは、科学的根拠のないデタラメだそうである。


 また、「脳神話」のもうひとつの大物が、ー脳に効くサプリメントー だ。


 DHAと大きく書かれたサプリメントが、コンビニの店頭、ベストポジションに居並んでいるのは、衆目の一致するところであるが、、、、、


 、、、これを飲むと、頭がよくなる、、、、、、 というフレーズも、、、、


  空吹く風と読み流したほうがよさそうである。


 脳機能を飛躍的に変化させるサプリメントはまだ存在しない、と断言できるそうだからだ


 理由については、大凡、以下のように述べられている。

 「 経口摂取したサプリメントのほとんどは、脳に届く前に、血液脳関門、という関所のようなチェック機構で完全シャットアウトされてしまう。 よしんば届いたとしても、神経に作用する可能性は、限りなくゼロに近い、と言える」

   

  確かに、両親が、ボケ防止用に、DHAを勧められ、毎日飲んでいるが、効果はなさそうである、、、、、


 「これは便秘に良く効く薬だよ!」 と言い、本人知らずして水を飲ませると、本当に効いてしまうことを、、、、プラシーボ効果、、、、、と言うが !? 


 

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愛と哀しみの果て

2010-02-23 07:04:30 | 日記
 『 愛と哀しみの果て 』 という映画がある。


 映画を観たことがないかたでも、主演が、メリル・ストリープ、と、ロバート・レッドフォード、とくれば、何となく、おしゃれで、粋な大人の恋の物語と、想像されるはずだ。


 、、、、、アフリカが、、、、、


 まだ、暗黒大陸と呼ばれていた頃の、20世紀初頭、ケニアが舞台。


 そこへ、デンマークから夫と共に、コーヒー農園経営を始めるため、やってきた女性が主人公である。


 彼女と、その前にフッとあらわれた男のラブロマンスを扱った内容である。


 アフリカの自然を映し出す画面は、どこを切り取っても無駄がなく、主役2人を邪魔せず、かといって存在が消えうせることもない。


 
 植民地文学とでも言おうか、この映画タイトルと接する度、やさしさに満ちた沈黙をやぶり、アフリカの地平線が突如として脳裏に浮かび上がってくる。。。。。



  、、、、、、さて、、、、、、


 イギリスの植民地支配が、ケニアをはじめとする東アフリカの国々の食文化に、色濃く反映されている。


  フィッシュ・アンド・チップス     カレー  、、、、などなど、、、


  何故カレーなのか?   


  イギリスの植民地インドから、アフリカ開拓のために強制連行されてきたインド人が広めたためである。


  母なる大陸、、、、人類の起源、、、、、アフリカ


 、、、、そして、、、、


 アフリカ軽視、この安易な外交姿勢が、いずれ本格的に問われる日が来るであろう。  


  、、、、、、ちなみに、、、、、、、


  歴代首相の中で、アフリカへ公式訪問されたのは、森前首相ただ一人である。

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