食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

青島ビール

2011-01-25 05:33:47 | 日記
日本通を自負されてる外国人に、贔屓する我が国のビールメーカーを尋ねると、大体において一様の答えが返ってくる。


 「 I love キリン 」 


 昨日のニュースで、キリンホールディングスが、中国のビール最大手会社である華潤集団と業務提供することを知った。


 年内にも合弁会社を設立し、中国市場への本格進出を試みるようだ。


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 中国におけるビール市場では、日本国内首位のアサヒビールが2年ほど前に、青島ビールと資本業務提供をしたことが記憶に新しい。


 アサヒの成功と同様に、キリンの頬のゆるみも想像するに難くない。


 全世界共通の嗜好品、ビールである。


 中国人口の数だけ消費量があるのだから。


  そして、、、、、、、


 中国ビールの代名詞ともいえる、「 青島ビール 」。



 日清戦争後、青島は日本のものとなったが、三国干渉により、ドイツに奪われた。


 ドイツが租借地経営の一環として、そこでビール生産を始めたのが「 青島ビール 」の起源。



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 中華料理店で「 青島ビール 」を頼む時、、、、、、、、


 アヘン戦争を発端として、欧米列強の外圧に屈し、国土を蝕まれてきた中国の近代史を思い起こしてほしい。。。。。



 




チュニジア

2011-01-21 06:05:38 | 日記
 民衆運動により、打倒された独裁政権であるが、デモの勢いが終息をみせず、政情回復のめどがたっていないチュニジア。


 既成の枠組みをぶち壊した後になだれ込む、強い反動を乗り越えなければ、新しい時代を迎えることはできない。


 今は、外部から見守るしかすべはない。


 チュニジア、、、、、、、、


 モロッコ、 アルジェリア、などと同様、地中海に面した北アフリカの国。


 フランスの画家、マティスが愛した、白塗りの壁と青い窓の家が立ち並ぶ、世界有数の観光地。


 そして、、、、、、


 歴史好きにとっては、  チュニジア = 古代都市カルタゴ  である。


 紀元前1000年ごろ、フェニキアの女王が建設したのが始まりとされるカルタゴは、地中海貿易で大いに栄え、巨大な都市国家になる。


 やがて、新しい地中海の覇者、ローマ帝国と衝突。


 二度にわたるポエニ戦争の結果、カルタゴはローマに敗れる( ハンニバル、スピキオ、象のアルプス越え、などで有名、、、、、)。


 この時、カルタゴの街はローマ軍に火を放たれ、不毛の地にさせられるべく、最後に塩をまかれた。


 カルタゴのせん滅、これをしてローマでは「 カルタゴの平和 」と称した。


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 ヨーロッパを周遊した後、北アフリカをみる。


 僕は、人生円熟期の方にとって、これが最高の旅行プランであると、太鼓判を押せる。 



お江

2011-01-10 05:27:55 | 日記
 自称、歴史小博士をして、恥ずかしながら、大河ドラマの前宣が放映されるまで、お江を、おえい、と読んでいた。


 昨日から「大河ドラマ、お江 」が始まった。


 前半、信長   →   中盤、秀吉   →   後半、家康   中心にドラマは展開されていくであろうが、 やはり、戦国の世といえば、信長であろう。


 感情の宿らない、空虚な輝きを放つ理と情の交わった男を、豊川悦二が好演していた。


 信長のすごいところは、武力に秀でているだけでなく、その類まれなる政治力、政策実行力にある。


 それは、従来からの政策焼き写し拡大版ではなく、まったく新しい価値観を創出し、それを付加価値として認証させ、文化として高め、そこまででも大変なのに、さらに、それを庶民生活の向上に役立てるために、経済政策として、大々的に宣伝し実行された政策であった。


 確かに、冷血な破壊者の一面もあった。しかし、この国を平和で自由、豊かな国家にしようという壮大な思想・政治理念を持っていたことは明らかである。


 本題は、、、、、お江だった、、、、、、、


 今のところ、秀忠(家康の子、2代将軍)の妻にして、その娘千姫の母、千姫は秀頼( 秀吉と淀殿( 茶々、お江のお姉さん )の子供)と結婚するから、姉妹がそれぞれの子供の配偶者の義理の親である。という民法上、やや複雑な家系図の中に位置する女性。ぐらいしか前知識がない。


 ドラマが進むにつれ、お江に関して、新しい発見があるだろう。


 それを目的として観るのだから。。。。。。


 

酒税

2011-01-07 05:40:13 | 日記
 お酒、そのものが持つ魅力・魔力については、小生、滑舌が悪くなるので触れないが、、、、、


 酒税、、、、、


 お酒は、明治時代からの贅沢な嗜好品という認識のまま、たばこ税同様、高い税率が掛けられている。


 20年ほど前、消費税が導入された際、車や電化製品は個別間接税が段階的に廃止されたが、未だ、お酒に関しては酒税と消費税との二重税が課せられており、それが、国の懐を温めている。


 現在、ビールの酒税は「 麦芽 」の率を基準に課されているが、メーカーが麦芽比率を下げた商品( いわゆる発泡酒など )を出しても、政府が法改正し、税率を上げる、といった熾烈なデッドヒートが繰り広げられてきた。


 今後、さらなる「 いたちごっこ 」が起きないよう、麦芽率をどう下げようが、24.9%課税されるようになったことが、まだ記憶に新しい。


 12年度の税制改革では、酒税に関する抜本的な議論が行われる見通しで、アルコール度数に応じた税徴収が俎上にあがてくるようだ。


 当然、高アルコール度のウイスキーなどからは、大きな反発がくるであろうが、ビール類だけ不当に税が高くなる構造が、ついに終焉の時を迎えるかもしれない。

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 お酒は、ほどほどに、が健康、長生きの秘訣。 


 墓穴を掘る、ようなので、これで終わり。

サウンド・オブ・ミュージック

2011-01-05 05:30:27 | 日記
 昨日、東京12チャンネルの、「 サウンド・オブ・ミュージック 」を観た。


 比類なく美しい映画、不朽の名作である。


 モーツアルト生誕の地でも有名なオーストリアのザルツブルクが舞台だが、物語は、ナチス支配が強まっていたころ、そこから、アメリカに亡命し、のちにファミリー合唱団として成功したトラップ一家の実話をベースにしている。


 ドレミの歌、エーデルワイス、など誰もが口ずさみやすい曲を生んだハリウッドの代表的なミュージカル映画。


 ウエストサイド・ストーリー、 マイフェアレディ、 などの人気作品をハリウッドが次々に映像化した 1960年代の作品だ。


 読書感想文のごとく、内容を淡々と述べることはしないが、、、、、


 この名画を観終わっていつも思うのは( ジュリー・アンドリュースの美しい英語に魅せられて幾度か観ている )、、、、、、


 自分の中の価値観に忠実に生きる。そうすれば人生が楽しく見えるはずではないか。人間の数だけ幸福の形はあるのだから。。。。。