ズッキーニの味噌煮込みBlog版

コンピュータのこと、食べ物のこと、なんでもないこと、とんでもないこと。

電子機器のモックアップモデルを作る

2011年03月27日 06時07分30秒 | Weblog
モックアップモデルというものがある。製品開発のために、絵や図面だけでなく手に取ってみられるように外装(ケース)を製作する。これがモックアップモデル。モックアップあるいは単にモックと呼ぶ場合もある。

写真はそのモックアップモデル。普通は光造形(ひかりぞうけい)という方法で樹脂を加工するものらしいが、たまたまご相談した遠藤木型さんが、自社にあった設備でケミカルウッドという素材を加工して作ってくれた。

写真は塗装前のものだが、実物はつや消しの黒をベースに、各種ボタン類やフレームは金属のように塗ってもらった。いい出来だ。お客さまにも喜んでいただけた。樹脂なので手に取ったときに当然だが軽すぎて違和感があったため、150gくらいの金属塊を入れてわざと重くしてもらった。だから持った感じもまるで実機のようだ。

この仕事は東京に頼むしかないかと思っていたが、ちょっとした知り合いからこの会社をご紹介いただいた。これがもう、とてつもなく面白い会社だ。詳しくはホームページをご覧いただくとして。

電話を掛けてみたら社長(遠藤)さんが出て、「プラスチック?うちはプラスチックは得意じゃないんだよなぁ」とおっしゃる。でもその言い方が拒否ではなさそうだったので、とりあえず話だけは聞いてくれとお願いしてご訪問した。

社長室に通されて話してみたら興味を持っていただけたようで、工業デザイナさんを呼んでくれた。最近入社された女性で、キリッとした美人。聞けばこの方面(電子機器の外装)の経験もあるとのこと。それでも少し緊張されていたが、社長さんの「自信があるわけじゃないけど、やってみるか」のひとことで背中を押してもらい、商談成立。

数日後に図面ができたから見に来てといわれ、再度ご訪問してパソコンのCAD画面で確認。いい出来だった。これはいけるという感触。いくつかデザイン上の注文を付けて加工開始。塗装前の出来上がりがこの写真だ。このときに「中に金属塊を入れて」とお願いした。

約一週間で塗装が終わって引き取りに。受注ものなのでその実物をお見せできないのが残念だが、大満足の結果だった。2台作ったものはお客さんに納品したが、あまりに良くできたので記念に自分の分を作ってくれるようにお願いした。注文品は黒のつや消しだが、暗めの青かエンジで塗ってもらおうと思う。

電子機器は北海道(札幌)でも、試作なら十分に対応できる。ハード(基板)もソフトも、そしてケースも。3・11の震災で大打撃を受けた東北地方はもともと自動車始め国内メーカーの注文でさまざまな機器類を製作していたと聞く。技術職の人たちが一時的にでも札幌に来て一緒に仕事をしてくれたら、地元のこうした会社もずいぶん勉強になるのだが。

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今月の27日の花は「雪桜」。いや、そんな花があるわけではない。たまたま散歩中に雪が降ってきて、枝にふんわりと乗ったところを見て嫁さんが「雪桜だね」と言ったのだ。

雪桜

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2 コメント

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ありがとうございます (木型屋)
2011-03-28 08:54:30
加野島様
色々お世話になっています
  
加野島さんにも気に入られ
奥様にも興味を持ってもらい
最高に嬉しいです
  
内の事をブログに書いてもらい
重ね重ね、ありがとうございます
  
何かに挑戦するたびに
人脈が広がり
そして良い方達と知り合える
運の良い会社です
  
これからも宜しくお願いします!
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こちらこそよろしく (かの)
2011-03-28 09:51:47
遠藤さん

昨日は大変お世話になりました。嫁さんはブースのスタッフの方々にずいぶんお世話になったようで、「作品」を手に得意満面で帰途につきました。

新しい仕事で新しいお付き合いが増えることはうれしいですね。頑張りましょう。これからもよろしくお願いします。(^_^)
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