響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

これは年代モノ! 日本楽器製「卓上ピアノ」を発見

2008-08-07 | ピアノ
昨日の続きで……。
そうだよ、そりゃおかしいよ、って気づかせてくれたのが、実は栃木県の古道具屋さん「Antiques道具屋」さんのこの画像。


これではまったく、鉄琴ではありませんか。

それもそのはず。ここでひもとくのはヤマハこと旧日本楽器製造の社史である。

「大正4年に木琴、卓上ピアノ、卓上オルガンなど玩具用楽器の製造を開始」

これを読んだ時、なぜヤマハは現在取り組んでいないこの「卓上」シリーズと、「木琴」とが一緒になっているのか、とうっすら疑問に思ったのに、そのままにしたのが、そもそもの間違いだった。

時期的には、本物のピアノのアクション(鍵盤から力が伝わって、打弦して音を出すまでの木製なんだけれどもとてもメカニックな機構ですね)の国産に成功した日本楽器製造が、ほどなくとりかかった商品群と言うことができ、そこで木琴を作ったり、これにごくカンタンなアクションがついた卓上ピアノなんかが出てきたのかもしれない、とこれは憶測。(けど、卓上オルガンっていうのは、またどういうものなんだろう。こちらは依然不明)

ついでにこの卓上ピアノというのは、れっきとして商品名なんですね。これも知らなかった。もうまったく知らないことだらけの卓上ピアノワールドであります。



しかしですね、「Antiques道具屋」さんもすごい。これだけの年代ものはヤフオクでも見たことがありません。しかもかなり美品。でない音は「ソ」ひとつだけだそうです。もしあなたが鉄の鋳造ができるんなら、これは買いかも。しかし私は鉄琴の板を作ることはできないので、購入は断念しましたけど。しかし、どちらかというとこれ、博物館ものなのではないでしょうか。また音源部のふたにある二穴と、そこに張られた茶色っぽい布フィルター──このデザイン、昔、学校においてあったヤマハオルガンの背中を彷彿とさせます。



Antiques道具屋さんは、ネットでも購入可能
Antiques道具屋さんのウェブサイト
※また、画像はすべてAntiques道具屋さんのものです。ご厚意により掲載いたしました。

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