響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

WBC、清塚、漢和辞典。3題の3、タイムマシンにおねがい。

2009-03-31 | コレクション
角川漢和中辞典

漢和辞典は稀少だ、などと書いたら、自分でもこのただならさに目覚めてしまい、もう一冊、入手してしまいました。いや、そういうわけでもなくて、実際版元が品切れだったので、これはもう、新しく出ることはないか、あるいはとても違ったものになるだろう、と思ったんですね。漢和辞典ばかりは私にとっては古いほうがよくて、つまり古いが新しいを兼ねる気がします。

角川漢和中辞典・中

投資額は、送料等含めても1,000円ほど。漢和辞典って、一般の家庭の中ではそれほど使われていないんですね、きっと。もしも1年に1度も出番がないならば、私だってヤフオクに出すかもしれません。もともと古いもの(私のが1965年、きれいなほうが1967年版です)だから、どれがどうしてついたんだかわからないシミというものはあるんですが、新しく今回入手したほうは、中の紙がきれいなんですよね。そのうえ、私の漢和辞典にはない、本体カバーがついて、ケースがついて、そうそう、確かにこういうカバーとかケースがあったのは憶えています。懐かしいなあ。

まだいっぱい出てますよ、オークションに。

角川漢和中辞典・背表紙

ただ逆向きのことを言いますと、現代のコドモが、こういうものを使うかというと、やっぱり使わない気がします。必要性が薄い(前から薄かったのにさらに薄い)から。そういうところへ言っても説得力ないかもしれないけど、漢字にはイマジネーションが広がる要素がある。具体的でかつ抽象的でかつ体系的で、おおがかりで伸縮自在で。そう考えると、漢和(中)辞典は、アンチ漢字ポスターですね。できれば書などとも組み合わせて、コドモたちには、おおいに遊んで欲しいなあ。

WBC、清塚、漢和辞典。3題の2:原辰徳監督。

2009-03-30 | コレクション
侍ジャパンを応援する

という間に、だんだんネタが古くなるのは致し方ないとはいえ、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で、日本がV2達成! というのが、コドモに響かぬわけがなかった。

とはいえね、ウチはテレビがないじゃないですか。そこでコドモは毎朝毎晩、新聞をスクラップしてました。それをのりでノートに貼って、ずいぶん記念のノートができあがりましたよ。

ふだんはたちのいいクラシックイタチもこの期間ばかりは「どうしてここでカントクを褒めないの?」などとほざく始末。という私は語りたかったのかもしれないですね、確かに言われてみると。おっしゃったのはこの方々です。でもって詳しいお二人が語り尽くしているので、おかげですっきり。

ほぼ日刊イトイ新聞
思い立ったら、雑談。
http://www.1101.com/zatsudan/wbc/index.html


ただ上記の記事、ロマンの定義が私とは若干異なるような気がするが、気のせいだろう。

また、そこで原辰徳監督のブログというものがあるのを知った。これはなんていうか、アンチスポーツ新聞なものというか、とてもよかったです。別に原のファン行動としてとかそういうんじゃなくて。要するに……一読の価値あり!

HARA SPIRIT
Tatsunori Story
http://www.hara-spirit.net/cgi-local/diary/diary.cgi?file=story


好きな音楽で、自分の"うつわ"を評価する。

2009-03-29 | おんがく
うむ、新しい視点、である。

突然どうしたのかというと、自分がどんな曲が好きかということは、案外その人のひととなりを現わしているし、その曲とその人となりにでかい差があるときは、かなり誇大妄想的というかですね、自己評価とのズレを実感できたりもするだろう、ということに、今更ながら気づいたのである。

マーラーの交響曲、とかさ。
カラヤンがふってるモーツァルトの40番とかさ。
U2でもいいです、ひっきー(宇多田ヒカルさんのことですが)とかね。
シンプルにビートルズとか。
ま、いろいろあると思います。

で、クラシックイタチの場合ということなんですが、
というのも、先日、ヤマハ渋谷店で、目に付いた楽譜を購入したのであります。

ウィーン原典版(46) ブラームス ピアノのためのワルツ作品39
音楽之友社
このアイテムの詳細を見る

こう書くと、ピアノを弾かれる方はともかく、そうでない方には、どうという情報にもならないと思いますが、これ

(作曲者による平易楽譜)

という注のついた譜面なんですね。またウィーン原典版というのはそういうオリジナルな底本に基づくということで、そのこと自体はシロートのクラシックイタチ(私のことです)には何の関係もないのだが、音友のこの赤い表紙のシリーズはいろいろ食指の動く楽譜があって、家ではよく見るものとなっているのである。

でもって、私が好きなのはこういう曲なんだよなあ、とか、しみじみ思ってしまいまして。(春ってさ、ほんと憂鬱ですよね)

自分がまだコドモで「ピアノを習っているコドモ」であった時から、ショパンに憧れたことはないし、サティだと万が一には「友だちになれるかも」しれないが、聞くぶんにはテレマンがいちばん身近だったりして。

って、どういう"うつわ"かい、と考える。

というわけで、私には私の「お茶の間をすてきにするやさしいワルツ」曲集を書くことをライフワークにしたいと思います。(なんのこっちゃ!?)

WBC、清塚、漢和辞典。メジャー3題。その1

2009-03-28 | ピアノ
こんばんわ。
ピアニストの新星として、これまでとはだいぶ違った、しかもアーティストとしての風格においては非常に老成した存在感で意欲的なコンサート活動を続け、デビューからずっと疾走している、清塚信也氏。その著書がついに、出ました。

ショパンはポップスだ ―清塚信也のクラシック案内 (CD付き)
清塚 信也
世界文化社

amazonへ


amazonでは、清塚信也氏自身による本の紹介動画も見ることが出来ます。ファンの方、必見。テレビ的にはというか、インターフェイス的には(悪く言うのではありませんよ)ちょっとつまらなそうな顔もしながら話す清塚氏ですが、あれはアドリブで考えながら話している証拠。たとえばそのビデオでは清塚氏、本を出すのは「むずがゆい」と言っていらっしゃるのですが、こんな言葉、なかなかライブでなくては出てきません。そういう意味でもかなりライブ感のある動画になっているので、ライブのMCではちょっと遠くてよく見えなかった、もう一度みたい、という方にはじっくり見られるよいチャンスだと思います。

ところでこの本をアマゾンでクリックしたら、
「この商品を買った人はこんな商品も買っています」
という欄に、なんと私が掲載したかった画像が載っているではありませんか!
これです↓

鹿男あをによし DVD-BOX ディレクターズカット完全版

ポニーキャニオン

amazonへ


私はこの鹿の正面写真を、「奈良」の観光旅行広告ポスターで見たのです。ですからまったく同じ写真というわけじゃない。バスの中でみたんですね。まあバスの中の写真ということではこの程度なら掲載してもokかと思います。

バスの中の鹿

これを見て、何かに似てる。そう、いまをときめく、もう新人ではないフィギュアスケートの浅田真央さんです。まっすぐで、翳りのない瞳。しかもこのDVDのキャッチは「神は使いに、鹿を選んだ。」なんですね、よく見ると。ですから、もう偶然の一致とは思えません。

いやあ、びっくりした。天才が天才を呼ぶってやつですよ、これは、絶対。

(脱線しすぎました。他のお題はまた改めて。)

弁当には、なんとなく知恵が詰まっていそうで。

2009-03-27 | コレクション
学童のお弁当1

そうなんです。春休み、夏休みもろもろは学校給食がないので、学童クラブへ行くコドモは、弁当がいるのであった。あちゃーという朝も多くて。

でも弁当というのは、これで、料理の必修科目というかですね、調理場から食卓までが遠いということもあってなかなか過酷な条件をクリアしなければならないだけに、いろんなノウハウを必要とする(ほら、ちょい「化学」な)アイテムなのであります。ま、調理プロセス上の全般にわたる衛生管理と、汁が出たりしないようにする形状管理と、味は温度をコントロールできないからはっきりさせる味付管理と……みたいなことですが。

学童のお弁当2

私なんぞは毎度この写真のようなパターンで、まったく「奇」なし。味のついたご飯に、火をよくとおしてふだんより濃いめ味の肉と、ときどき生の野菜。トマトのほうの肉は鶏で焼き鳥にしたものを甘い醤油のたれでからめてあります。キュウリのほうは、インゲンを茹でたものを牛肉で巻いて、塩コショウの上、若干にんにく醤油をからめたもの。ご飯には中段にのりが入ってます。ふう。

ところで昨晩のごはんはこれ↓

肉団子スペシャルあんかけ

これを作ってみて、なんだかおかしいぞ、「いつもこんなちゃんと料理してたかな」と思ってみて、そうだ弁当が原因だと気づいた次第。こんなまいんち手順ちゃんとからやってたら、やってられませんがな。(今日の投稿は、ひょっとして弁当ぐちだったのか。)

プレイモービルファンのみなさん。

2009-03-26 | 響けブログについて
プレイモービルの生みの親、ハンス・ベックさんが、闘病のすえ、79歳で2009年1月30日になくなったそうである。この響けブログのタイトルにいる小学生も、実はプレイモービルのトイ。なんといっても目と口が特徴で、レゴにはレゴムービー(またはbrick movies)というジャンルがあって(私はこちらも好きなのですが、ただ)こちらはやや大人向きにもなるのだが、プレイモービルはなかなかそうはならないコドモ世界を持っている。またサッカーファンの方にはサッカー選手の膨大なプレイモービルコレクションもあるんですよ。(というあたりはヨーロッパ的ですね)



ハンス・ベックさんのニュースは、たまたまこちらのブログで知ったのですが、ニュースではなかなか見つからなくて、結局PLAYMOBILのドイツ語サイトのプレス欄にありました。なんかちょっとデザインがスカイプに似てるホームページです。(どちらが先かは別として)

PRESSEINFORMATIONEN
Hans Beck, Erfinder der weltbekannten PLAYMOBIL-Figuren, ist tot
http://www.playmobil.de/on/demandware.store/Sites-DE-Site/de_DE/Link-Page?cid=HANS_BECK_TOD


ドイツ語なんでなんですが、自動翻訳をつかってかろうじては上記のことがらぐらいは大丈夫でしょうというところ。また退職後は奥様とご子息とともに「at the Lake」で過ごしたというのですが、ドイツで「the Lake」というとどこなんでしょう? うう、、わからなさも中くらいなりおらが春といきたいものでございます。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

カラオケは川崎で。

2009-03-25 | 歌う
咲き始めた桜
咲き始めた桜(東京・23区内)

いやあ、ヒビキがあまりに行きたいというのでカラオケへ行った、という話を先日書いたのだが。

ヒビキがはじめてカラオケへ行ったのは、2歳ぐらいのときだったと思うが、部屋に入るなり具合が悪くなり、なんと水疱瘡に!

第二回目は大丈夫で、しかしその翌日、どうしてももう一回行きたい、ひとりでいい、ママは外で待っていてよい、というから、連れて行ってあげたところ、
「2人以上でお願いします」

かーっ、そういうシステムなんですか。と思って二日連続たばこくさい部屋の中へ。その翌日、今度はクラシックイタチこと、私が倒れました。

うーん、カラオケの部屋の中、かんきょー悪いんじゃない?

という折も折、神奈川県議会が「受動喫煙防止条例」を可決したんだそうです。パチンコ店やカラオケ店も分煙するべき対象施設で、罰則もあり、というもの。いいな、クリーンなカラオケ店。これを機に、カラオケもイメージチェンジしてくれるといいですね。カンヅメになる場所といえば、練習スタジオもかなりたばこくさいけれども、それでもスタジオ内は禁煙なので、そのくらいはふつーというふうにしてほしいなあ。

なんだかすごく期待の膨らむ受動喫煙防止条例可決のニュースなのでした。なお施行は来年の4月だそうです。

関連ニュース
毎日jp
受動喫煙防止条例:神奈川県議会が可決

文学から、リズムとメロディへ。響けブログ1000投稿記念。

2009-03-24 | 響けブログについて
桜2009

その12歳の文学賞の受賞作を読んだわけではないので、いろいろとは申し上げられないのですが、しかし、そのビジネスマンそこのけに語るドラム道場の小学生が、じゃあドラムがうまいかというと──うまい! すごくうまい! 完璧!

まあドラム道場で完璧ってのはないけれど、なんの遜色もないことは確実……なんですよ、これが。どうです!(って何が?」) いやだから、私が思うに12歳の文学賞の受賞作、期待できるだろうなあ、きっと、と思ったわけです。語るコドモがすごい、そのコドモが書く物、期待できます、きっと。

そんなこともあって、クラシックイタチがつらりと思うに、言ってみればコドモが文学を書いて応募するというのは──たとえば前回ひきあいにした読書感想文などよりもかえって──キッズドラマーに近いと言えるんじゃないだろうか。

コドモがなにか特別なことができるというと、そいつは親がイトを引いているんじゃないか?……と思うのが世の常である。ただキッズドラマーの例で言えば、正直いくら親がイトをひいたって、できないものはできないし、要するにイトの引きようもないという感じだ。つまり、送り迎えとか大人=親がいっしょうけんめいサポートしてるかもしれないが、その周りの率いる大人を越えるなにかがキッズの側にあるからこそ、しかもかなり「はるかに」越える何かを大人が感じてやまないからこそ、その体勢になってきちゃったという様子が見受けられるのだ。小説なんかはドラムと比べるとかなりひとりでできるから、才気あるコドモがそうなんじゃないかと思うところを、バシバシぶつけてくる可能性がある。そういうところは、小学生というのは最近はもう、かなりすごい存在なのである──ほら、むかしSPEEDというボーカルグループをみんなすごいと思ったみたいに。

桜2009

ただもちろん「小学生だからすごい」というところには、注意が必要だ。すごい子役はたくさんいても吉永さゆりさんは一人である、というとまったく身近じゃないけれども、つまり「ビジネスマンみたいに話すコドモ」は、大人になれば単にビジネスマンということにもなりかねない。これなら身近じゃないですか。

将棋の羽生名人が「情報ハイウエイ」を指摘してから(それを梅田望夫氏が採り上げてから)久しいが、そういう状況は最近あっちこっちに見受けられる。実際、気の利いた小学生は現在の名門の大学生よりも「うまく」しゃべる。りゅうちょうに。小学生たちは、現在の大学生よりも、さらに高度に短時間でできあがってしまうようになっている。加速している。

しかし、コドモの段階でできるようになっちゃったコドモは、大人になって何をすればいいんだろう? ここんところはまだ未開発だってことは、なかなかキビシイ問題だ。それから、あんだけ納得しておいて何ですが、リズムは古い皮質というか遺伝子で受け継いだものでできるし、それに尽きるということさえあるかもしれないけど、小説のようなものはどうなんだろう、個人を証すユニークな部分を、こなれた声で歌うといった醍醐味はどこへ行くんだろうか? あるいは、そういうものは小説(文学)に求められないものへと転遷していくんだろうか?

ところで話題が七転八倒してますが、今回で当響けブログ、投稿数が1000を数えました!!! いつも閲覧ありがとうございます。1000個の記事に囲まれて。さあて、東京地方、そろそろ花見ですぞ。

[12歳の文学賞、記事一覧]
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そうか、小学生の文学賞かあ。

2009-03-23 | コレクション
熱帯鳥温室にて。草間彌生的!?植物発見

いやあ、小学生の文学賞、「12歳の文学賞」がにわかに盛り上がっているらしい。「○○歳の」といえば村上龍氏の『13歳のハローワーク』、それから池田晶子氏がコドモ向けに哲学を通じて考えることの大切さを説いた本もあった。しかし、この小学生が文学(小説)を書いて応募して、というのは、もう別の次元である。コドモが教えてもらう=受動ではなくて、コドモがやる=自発でなければならないからだ。

一方で、私がコドモの頃には何か読書感想文のようなものを書いて学校単位で応募してというようなのがあったと思う。今でもあるし機能してもいるけれども、私の時代でさえコドモごころにすでに受賞するしくみのようなものが見えてしまって、いかがなものか、と思ったくらいだから、今の小学生に熱中してもらうのは難しいかもしれない。

と思ったら、その文学書のグランプリが発表になって、テーマがクラス内の「偽善」という。これだけ聞いても「読書感想文」のウラをみごとについている。かなりのインパクトである。そうしたら朝、ラジオからその小学生のインタビューが流れてきて、また流ちょうに日本語を話すではありませんか(当たり前か)。

以前この響けブログでも小学生がビジネスマンそこのけに喋るということを書いたけれども、ラジオのパーソナリティの人もとても驚いていた。その気分は、よくわかる。響けブログにでてきた小学生はまだ5年生で、菅沼氏ともふつうの大人みたいにしかも小学校での出来事を語るので、聞いてると頭がまっ白になってきてしまう。まっ白になっちゃう大人のほうがよっぽど「ブンガクテキ」なのでは?と訝しく思うくらいだ。

ああ、この話題は早くも脱線しそうだ。なので──(つづく)

[12歳の文学賞、記事一覧]
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本番さえも、走馬燈のように過去へふっとんでいく昨今である。

2009-03-23 | 歌う
ユキヤナギ
そういえば先日キッズダンスの発表会がありました。うかつにもデジカメを忘れて、写真をとれずじまい。

コドモのダンスの発表会は、J-POPSであるわけなのだけれども、振り付けもしっかりしているし、指導もしっかりしていて、音源はかえって昨今見ないようなかなりすごい低音質なしろものなんだけれども、そんななかでかえって、先生がよくもここまで踊れるようにしてくれたという、毎度そのことについ感動してしまう。

ヒビキは曲のつかみとリズム感、それと独自のかっこいいの基準でもって、なかなかいい感じに踊っていた。

ところで話は変わって最近ヒビキが
「カラオケ行きた~い!」と言い続けているので、
土曜はスタジオで2時間バンド練習、日曜はカラオケで2時間うたいまくりと、なかなかたいへんな連休であった。

土曜はなぜか夫のギターの弦がきれまくり。つごー4本切れてました。カラオケではヒビキ、発見がいろいろあったようで
「英語の曲(洋楽)が少ない」
「ビートルズのHello good-byeとhelpがない!」
「スティービーワンダーのIsn't she lovelyがない!」

うーん、そーねー。カラオケってそーゆーもんなのよ。ある曲もあるし、ない曲もあるしね。ぜんぜん知らない曲もあるしねえ。

「ぜーんぶあるといいのにね」
なるほどねえ、wikipedia みたいにねえ。

しかしヒビキくんは歌、いいです。さすが。

夫は「歌は立って歌ったほうがいい」派なのですが、ヒビキは意外にも座って歌うのだ。考えてみれば立って歌うドラマーはいないものね!(あ、シーラEがいるぞ)

「井の頭自然文化園」という動物園へ行った。

2009-03-22 | 動物園ニュース
ふくろう

入園は4時まで、退園は5時まで、という動物園に、4時ぎりぎりに入園した。しばらくしてからヒビキが、「ここ、前に保育園で来たよね?」ときいた。

今突然思い出したのだが、そうだ、卒園記念の遠足で、ここへ来たのだ。私もなんとなくそんな記憶だった。つまり、どちらかというと家族でよく行っていたところに遠足の行き先が決まってしまって、ただその場所は行き先としてはとてもまともで、がっかりするわけじゃないけど、びっくりするわけじゃない、という記憶だ。だが、私は違ったことを言ってしまった。
「小学校1年の遠足じゃない?」

違うのだ、ヒビキが正しい。そうだ保育園の遠足だったよ。今思い出した!

アライグマ

ここの目玉は象のはなこと、小動物のふれあいコーナーと、奥にあるミニ遊園地の新幹線である。だが、ウチ的には、ウチ猫みゅーさんにそっくりな「あらいぐま」と、「やまねこ」と、それからこれはウチにある鷲のぬいぐるみにそっくりな鷲またはふくろう、それから象のはなこと植物園である。

熱帯鳥温室

入口に遊具があって、ここもコドモがたくさん遊んでいる。

夕方になり、だんだん寒くなる武蔵野の森だったが、一足早い、桜前の動物園というのも、なかなかよいものであった。

井の頭自然文化園

できるかできないかでなく、やることに集中する。

2009-03-21 | ドラム・パーカッション
菅沼孝三ドラムレッスン

菅沼孝三ドラム道場を見学しました、という話のつづき。見学というか、つきそいなんですけど。

さて、このレッスンにはすごい生徒さんたちがたくさんいる、ということは書いたのだが、ただすごければすごいほど、というと矛盾するようだが、菅沼氏のすごさがよく目立つのである。

すごい生徒さんと菅沼氏、どこが違うのかな、と改めて考える。聴けばわかる、というのはそうだろうが、例によってそこをあえてことばにしてみるのである。すると、気になるところ、気にしてるところ、目指すところ、できないと感じるところ、できたと感じるところ、そういったことがいちいち違う。そういったところが違うなあと感じることができるような生徒さんがいるということでもある。

私らのように見学してるだけの、他人事で見ている場合とはぜんぜん違って、超むずかしい譜面を必死でやっていて、聴こえてもいるというのは、たいへんなことだと思うので、生徒さんたち本人はさほど気づいていない可能性もある。いや、そこはやはり、うまければうまいほどわかるんだろう。

ところがそれでもふしぎなのは、道場の中で誰が一番集中して練習している時間が長いかというと、これが菅沼氏に違いない。誰よりも集中して練習していて、しかも生徒と違ってできていたかということには頓着していない。最前線というのは、そもそも、そういうことで、未来だけがある、というわけである。

ちょっと待てよ、なんか話をはしょったぞ。

つまりできるかな、できたかな、と思いながら演奏していると、振り返るヒマが必要なのだ。そのぶん、遅れる。確認しないと心配なのだから、結局しょうがない。やったことはすでにできたことであって、終わったこと。叩いている今と、譜面の少し先と、楽曲構成のざっくり先とおしまい、という時間があるのみ──たぶんそういう境地なんじゃないかと思う次第であります。できるかできないかわかんないのに、そんな境地がやってくるわけもない。……と、だんだん深すぎて、クラシックイタチの手には負えないのであります。

休符を待って、エイと行く。

2009-03-20 | ドラム・パーカッション
菅沼孝三ドラムレッスン

さて今週はサタデードラムはお休み。一方、先日、菅沼孝三ドラム道場のレッスンを久しぶりに見学したので、そのレポートを書いてみよう。生徒さんはたしか8人で、それに体験の人が加わった9人だったかな。有名なレッスンだから、体験の人がいる日の割合は、もともとかなり高いのである。

ところで、この体験だが、ヒビキの体験のときを思い出しても、やはりかなり手厳しく圧倒されるものである。というのも、それはふだん自分は他と比べてそこそこに叩けるし、自信を持っているからこそここへ体験へ来るわけであるし、それなのにだあれもできないようなことがぶっ続けで展開されているからである。

さて、ここはスーパー小学生ドラマーたちがたくさんいるということでも、有名なレッスンである。原則的にコドモだからどうということはまったくなくて、等しくレッスンが受けられるしくみになっている。その平たさは、ドラムを習うというときに、ある意味で最良の地平かも知れない。(バイオリンとかピアノとはぜんぜん違う、というささやかな意味で思いついたんだけど。)

だけど久しぶりに見学してみて、どうやらヒビキのやつ、あのあかっちあかっちした(赤ちゃんじみた)態度で、小学生だからこうやる、という方針を固めに入っているらしい。「小学生だから」というのを独自にフォーカスしていくのは、逆に並大抵の作業ではないと思うのだが、「起きていることはすべて正しい」という現状分析と、「自分の持っているリソースは十全なはず」という自信とが、うまくミックスしたものと言える。(親バカの言うことですが)

改めて考えてみれば、ふつうの大人にわかって、小学生にわからないことはいくらもあるはずで、それはわかったことにしないほうがよい。大人は大人で、コドモはコドモで、というわけである。そういうわけでヒビキが自分にわかるところをしっかり咀嚼していると、菅沼先生、

「休符がわかる小学2年生」といって面白がっていらした。
(だから逆言うと、音符のとこはよく叩けてなかったんだけどね)

菅沼レッスンのもうひとつのすごいところは、あんなにテクニカルにすごいことをやっているのだが、そこへどう行くか、そのやり方はまったく個人の自由にゆだねられているところだ。昨日もひとり生徒のなかに、ウチでは「仙波さん打ち」と呼んでいる親指のつけ根にスティックの元を当てて(とポンタさんが解説している)、倍速が打てる奏法の人がいて、とんでもない速さのドラムソロを叩いていたのだが、それも「他の人にはできないすごいところ」と菅沼氏に大いに褒められていた──。
(長くなりそうなんで、つづきます。写真だと2人しかいないみたいだけど、実は違うんです。多い時は全部で10人ぐらい。)

旧字体なんて、最近のコドモは見るのだろうか?

2009-03-19 | コレクション
そういえば最近、漢和辞典の新版とかの宣伝を見ないでしょう? 辞書の大改訂はこのところ、DTPへの移行にともなう大改訂、同時にCD-ROMにもなるというデジタル化のことだったことが多いのだろう。

ところが漢和辞典というのは、それに向かない。つまり、ややこしい漢字がいっぱいあるからねえ。電子辞書の中にも以前は漢和辞典というのが入っていたのに、最近は入っていないのが多い。

でもさ、漢和辞典ってほんとに便利ですよ。読めない漢字は入力しにくいのだ。ましてや外国人をや。

いやなに、明日から始まる『マトしき週刊リョーシカ!』を書いていて、ふと横道にそれて、20世紀中盤の日本人の科學に関する書き物を青空文庫で読んでいて、戦前戦後といったあたりでもこんなに違う表記・文章だったのかなあ、とちょっと驚いたのだ。

というわけでこれが、漢和辞典。私のはこの角川漢和中辞典の1965年版。年代ものやねえ。表紙がぱかぱかになってます。
角川漢和中辞典
貝塚 茂樹
角川書店
版元は現在品切れ。アマゾンに中古あり