響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

「アメリカのピアノ、フェンダー・ローズを考える」前に、まずクラシック音楽を整理する。

2008-08-14 | ピアノ
「クラシック」などというとほとんど太古の昔からめんめんと反物を転がすように、長く続く伝統のようにイメージしてしまうが、実際にはさほど昔ではないばかりか、歴史上の比較的短いある期間に主流だったものであったりする。

このあたりの事情を史上最も(!)コンパクトに言い得ていらっしゃるのが、N響の茂木大輔さんの『こうしろ!未来のクラシック』でして、曰く──

オーケストラにしても、ピアノ・リサイタルやヴァイオリン、室内楽にしても、いわゆるクラシック音楽のレパートリーはいずれも十八から二〇世紀の音楽であり、数もほぼ固定している。

18世紀というのは、1701年から1800年までのことであり、J.S.バッハが1685年生まれの1750年没だから、つまりバロック音楽が本格的に始まった頃を、クラシック音楽の始まりだと茂木氏は指定しているということになる。そして、より重要なのは──

クラシックにとって(中略)あの二〇世紀はこうした、エネルギッシュな最大流行の時代だったのである。

すなわち、史上最も広い観客層と演奏層でもってたくさん「クラシック音楽」を楽しんだ時代は、よくよく考えてみれば、実は20世紀なのである。ついでに、それにはもちろん「放送」というマスメディアと関係があり、だからこそ○○放響という名のオケが世界中にあるわけだし、ご多聞に漏れずなN響であるわけなのだ。

一方、ヨーロッパ発のクラシック音楽というジャンルの中で、1620年にメイフラワー号に乗った102人が上陸し、1776年に独立するアメリカが、どのようなパートを担当したのかについては、必ずしも広く知られているとは言い難い。今と比べるとぜんぜんグローバルじゃない世界で、ピアノは、バイオリンは新大陸で、一体どーゆーことになっていったのだろうか?? wikiによればカーネギーホールができたのは1891年ということだが、それまでの約100年、アメリカのおける音楽、特にクラシック音楽はどうなっていたのだろう??

うーん、さっぱりわからん。

とある日、地元のプールサイドで(コドモのお伴)万華鏡を片手にしたクラシックイタチは、このさっぱり知らないけれどもやけに広大な未知のエリアを、発見したのである。

なぜか。きっかけは、トイピアノにあった。

こうしろ!未来のクラシック―茂木大輔の予言・提言・夢と現実
茂木 大輔
ヤマハミュージックメディア
1,700
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