響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

進め!鍵盤道。トイピアノのルーツはどこにあるのか?

2008-08-13 | YouTube
Youtubeでトイピアノのクリップを見ていて気づくことがあった。いくつかが同じピアノなのである。譜面台の位置に書いてあるロゴをよく見ると──「Schoenhut Piano」というメーカーである。

Schoenhut My First Piano II/WH トイピアノ

Schoenhut

これ赤がいいんだけどなあ。白しかなくて残念。またamazon-jでは、現在Schoenhut Pianoは全部在庫なしだそうです。


そう、Since 1872という、創業135年ものトイピアノメーカーこそ、アメリカのSchoenhut社である。

Schoenhut社のホームページ
http://www.toypiano.com/

その工場風景というのが、またなかなか圧巻。ハンドメイドで一台一台調律していますよ、という。

工場拝見ページはこちら
http://www.toypiano.com/factory.htm

ピアノはアップライトも多く、音源は「metal bars」というから鉄琴を叩くのだが、そのハンマーが、かなり本物のピアノそっくりな感じにアップライトの鉄のバーを叩いている様子が映っているクリップもあり、トイピアノの場合は、かえってアップライトのほうがいい、という逆転もあるのか? という疑問も浮かんだ。

ちなみに、Schoenhut社では、ジュリアード音楽院卒のMargaret Leng Tan(マーガレット・レンタンさん)という方がプレイヤーとして、普及に一役かっているようである。

さて、ところでwikiによれば、トイピアノというものを始めて作った人こそ、Schoenhutさんその人なのである。すなわち、彼こそがSchoenhut社の源である。

ははん? と思った方。なるほどね、ドイツ語かと。ヨーロッパには伝統的に貴族の外郭団体とか御用達族とかで、楽譜を印刷する人だの、分数バイオリンを作る人だのがいろいろいるなかで、トイピアノっていうか高貴なる子女の玩具ピアノを作る職人というのが現れたのだよ……と、なんとなく妄想してしまう向きもあるんじゃないでしょーか。

すいません、今のはぜんぶでたらめ。

もう一度、wiki英語版によれば、Albert Schoenhutさんはドイツから新大陸へ渡った移民であり、トイピアノはフィラデルフィアで誕生したという。へえ、そうなのか、トイピアノはアメリカ起源なんですねえ。(というわけで、こちらがホント。)

ついでに、現在はグランド型のトイピアノが主流であるが、19世紀の半ばまではアップライトが中心だったといったこともわかってきたのである。

[トイピアノ最新事情 大特集]
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