矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

明日、栃木 うつのみや病院で講演です。

2014-09-18 20:57:34 | 感染症関連
明日は、4時起き、縁起のよいGo, Go, Goの5:55発の電車にて出発!

古巣の栃木に行きます。学生講義が早朝から。その後、うつのみや病院にて院内講演させていただきます。

本日も7例コンサルトさせていただき、時間差があり、なんとか19時には業務終了。

意思決定が少し難しい症例もありましたが、なんとか安全にマネージメントできるように知恵を絞りました。

今日は、ICAAC 2014のセッションを1つはみて、22時には寝ます!明日は自宅出てから19時間ぐらいは帰れない見込みで、体力温存。

ICAAC 2014 free online session

2014-09-17 23:02:28 | 感染症関連
米国微生物学会の合同総会ICAAC 2014のfree online sessionがavailableです!

テキサス大学時代にFungusの権威として活躍されていたDr. John RexのKey noteがあります!

Ebolaの最新情報もCenters for Diseases Control and Prevention (CDC)からあります!

有料のセッションもあります。

下記webからどうぞ。私はこの2つをみてから寝たいと思います!

ICAAC 2014 Free online session

追伸: Ebola virusのセッションではレクチャ3つありましたが、後半2つのCDCとEmory 大学からのプレゼンテーションは、圧巻です。さすがですね。素晴らしい。patient care, patient-centered, patients' best interestsに基づいたさまざまなdecision-makingは、感動的でした。ぜひみてみてください!

明日、my favorite attendingだったDr. Johns RexのKey Noteをみます。

週明け 8例コンサルトの1日

2014-09-16 22:04:19 | 感染症関連
本日は、とても忙しい日でしたが、前日にいろいろcatch upしていたため、かなりスムーズに週明けを迎えることができました。細々とではありますが、感染症科専門外来のフォローアップの患者さんも少しずつ出てきました。

入院患者さんは、コンサルト、血液培養、届け出抗菌薬の患者さんがあるため、時に多数になりますが、
manageableにこなせました。時間差があったのがよかったですね。

30歳でフェローになっていたのですが、このころ非常にsickな患者をレジデントに割り当てつつラウンドしつつ、
チャーティングしながら、18時ごろにはだいたいみんな業務終了となるようなタイムマネージメントで鍛えられましたおかげです。素早く意思決定し、即座にチャーティングして次の患者or problemに取り組む訓練が出来ているので、フェローに戻った感じで診療にあたっていました。

おおよそ30-35名をフォローしていますが、40名ちかくになることもありましたが、週末にsign offするなど
フォローの整理をしました。今日8名新規となっており、明日以降もフォローのプライオリティをつけつつ、もれなくマネージメントします。

診療にどっぷりつかるとそこはまた楽しみであり、医学教育学とのジレンマでもあります。
来週末までに学会の講演ファイルを作成しなければならず、時間が確保できるか、です。

本日は当番で出勤します。

2014-09-15 15:18:55 | 感染症関連
今日は、これから当番で出勤します。

家族共々、疲労がかさなって、休日は休みました。結構寝ました。

昨日は、秋の味覚の栗のジャムを買ってさっそくパンにつけて食べてみました。おいしかったです。

今週末は宇都宮と浜松へ出張です。年末まで出張が多いので体力調整が必要で、完全offの日は休むかなと。


ヨーロッパの歴史にはまり。。

2014-09-14 10:37:26 | 医学教育
継続は力なり、とよく言われたものですが、ホームベースを日本にして以来、欧州にほぼ毎年行っていますが、
だんだん欧州の歴史にさらに魅了されるようになりました。

2005年 リスボン(ポルトガル)(国際旅行医学会の資格試験と学会参加)
2006年 ストックホルム(スエーデン)(Harvard-Macy-Institute & Karolinska Instituteの合同コース参加)
2007年 トロンハイム(ノルウエー)AMEE (欧州医学教育学会)初参加
2008年 プラハ(チェコ)(AMEEでシンポジウム主催、ポスターを初めてAMEEで発表)
2009年 休止
2010年 グラスゴー(英国) AMEE発表
2011年 ウイーン (オーストリア)  AMEE発表
2012年 リヨン (フランス)  AMEE発表
2013年 プラハ (チェコ)  AMEE発表
2014年 バルセロナ (スペイン)ESCMID欧州臨床微生物感染症学会初参加、ポスター発表
2014年 プロブディフ(ブルガリア)第1回国際科学学会 講演
2014年 ミラノ (イタリア) AMEE発表

来年のAMEEは、グラスゴー(参加します!)、ESCMIDは、コペンハーゲン(参加は難しそう)。

AMEEは、93カ国から参加があり、私が大好きな”民族ごちゃまぜ”の学会で、とても楽しいです。
米国の感染症学会は最高峰の学会ですし、サイエンティフィックには非常にexcitingですが、発表自体は米国主体(米国の国内学会が自動的に国際学会になっているだけ)なので、世界的な視点は、欧州のESCMIDのほうが持ち合わせており、日本の診療においてはより参考になる感じがしました。

毎年欧州に触れていると、欧州の多民族を体感するとともに、重厚な歴史、建物、美術、音楽、食べ物などを実体験できるので興味がどんどんわいてきます。私は自分が潜在的にもっとも興味があるのは、文化人類学、比較文化学、言語学などだと思います。そのため、こうした領域とオーバラップする社会学系の医学教育学のリサーチに魅かれるのだと思います。

休日のreflection. 次回の学会または休暇で、今度どのあたりにいこうか考えるのが休日の楽しみなり。。
イタリアの友人に、今度、私たちが出会ったOxfordで会おうよ、と連絡しました。

ちょうど英国で学会なので、帰りにロンドンから近いのでOxfordへ立寄り計画中。。。








”医学部の開国”のススメ 提言

2014-09-13 22:41:20 | 医学教育
少しずつですが、同じ方向性を持つ方々と、率直な意見交換を行いながら、

”医学部の開国”のススメ を提言しております。

20年後、30年後の日本の医療を考えるとき、”教育の転換”は、”いま”が大切だと認識しています。

自分のキャリアのフォーカスは、明らかに感染症科の専門診療から、

”国際医学部の創設”へ大きくシフトしています。

公言することで、実効性をあげ、同志を募り、実現に向けて少しずつ動いています。

現職場では、先日、英語での科学研究費の説明会の案内が教職員に流れていました。このような”英語情報提供が”当たり前になることがいかにすごいことかと実感します。

マインドセットを変えること、バイリンガルが”あたりまえ”になれば、”国内外での人の行き来も”あたりまえ”になるのではないでしょうか。”慣れてくる”とそれほど大変と思わなくなると思います。。”海外旅行しているような環境”を意図的につくる、ということですが。。

感染症診療における国内でのリーダーシップの世代交代が進むことをうれしく思いつつ、自分のキャリアを整理整頓して、シンプルにしたいと感じています。

体力、知力、時間の配分

2014-09-13 10:46:37 | プライベート
昨夜は、家族の記念日で都内で合流しました。私も都内で仕事があったためちょうどよかったです。

欧州から帰国後は体力消耗し、勤務がつらいなあと感じる1週間がようやく終わりました。

本日の研究会でひとつ区切りです。

10年ひとむかしと言いますが、30代半ば、卒業後12年目で帰国した当時とは、22年目の現在、体力的にかなり消耗するようになったなあと感じます。同日に仕事の重点と興味も大きくシフトしてきています。

医学教育学のリサーチにもっとも興味があります。

業務をどのようにバランスするか考えつつ進める必要があります。

今年は講演が例年より多く、Block time(まとまった時間)が確保しにくく、体力的にかなりきつい感じです。

2015年はPh.Dプロジェクトを進めるためリサーチに重点をおきます。

明日IDATEN 日本感染症教育研究会です。

2014-09-12 16:14:34 | 感染症関連
さきほどまで都内で政策関係の会議でした。いろいろな立場の方のお話を聞けてとても有益でした。

明日は、IDATEN 日本感染症教育研究会です。10年目の節目になります。

今回は、「感染症専門医としてのキャリア形成と印象に残った症例」という演題で講演させていただきます。
http://www.theidaten.jp/data/case/IDATEN38_0908.pdf

9月13日土曜日 13時45分ごろから
最寄り駅はJR 秋葉原駅
富士ソフトアキバプラザ 5Fアキバホール

メトロニダゾール静脈注射 国内承認されました!

2014-09-09 20:06:26 | 感染症関連
ようやくですが、メトロニダゾールの静脈注射薬が、国内で承認されました。(7月4日付)。

10月末の都内開催の東日本合同学会でもシンポジウムが開催されます。


これで、Clostridium difficileの重症患者や腹腔内感染のseptic shockのような患者さんに、Best of bestの選択薬が使用できることとなりました。

カルバペネム系抗菌薬をさらに選択性の高い、本当に必要な患者のみにしっかりと使用できる基盤(インフラ)ができたと思います。

Catch upとSkype 会議の日でした。

2014-09-08 22:42:07 | 日記
本日から勤務に復帰しましたが、午後いっぱいcatch upに追われ、夕方からSkype 会議になりました。

2時間を少し越える会議となりましたが、都内に出ずに参加させていただけたことがとてもありがたく思いました。私のほかにも4-5名の方がskype 参加で、より多くの方と会議が出来てとても幸いでした。

今週は、後半に政府関係の感染症関連委員会があり、今年度、委員になったため、会議に参ります。

ちょうどNHKのプロフェッショナルを見ていますが、

"Do the right thing.”

というのは心に響きます。

バランスや規則は大切ですが、何が本当に必要なのかを念頭に、社会のために、プロフェッショナルとして正しいと信じることを私も実行します。


US Openでテニスの日本男子決勝へ!

2014-09-07 19:38:38 | 日記
無事に早朝成田に帰国しました。バスで自宅まで戻ってきて、片付けや洗濯に追われました。

寝ないようにがんばっていましたが、午後から少し仮眠を取りました。

帰国後すぐに、とても元気が出るニュースがありました。

US Openで錦織選手、決勝へ!すばらしい!

私はもともと硬式テニスが好きで、大学時代は東京に当時無敵のSteffi Grafの試合を見に行ったりしていました。
クルム伊達公子選手と対戦したように記憶しています。New York在住中に、一番最初にしたことのひとつが、
US Openを見に行くことでした。いまや伝説のMichael Chan選手のプレーを見ました(いまは錦織選手のコーチなのですね)。

男子テニスはあまり見ていませんでしたが、小学生のころ、男子無敵のスエーデンのビヨン・ボルグ選手の伝説的な敗北はおぼろげながら記憶があります。マッケンローと対戦して。歴史がぬり変わった瞬間と大々的に報道されていました。

今回、日本人選手の錦織圭選手、勢いにのっているのをTVを通じても感じます。
努力はもちろんですが、何か天からの力も感じる快進撃ですね!
9日の早朝の決勝、見逃せません。




Ebola, Dengue fever, グローバルな仕事満載

2014-09-06 13:01:37 | AMEE 欧州医学教育学会
ようやく帰国の途につきます。

今回は、自分は何が好きなのかがはっきりとわかりました。






イタリアンのデザインに魅せられます。"Italian color sensitivity"とでも言いましょうか、すばらしいです。


Windowshoppingは飽きることない感じですね。

昨日のホテルシェフのお母さん手づくりティラミス




その間にも、Wall Street Journal, International New York Timesで日本に関する記事、Ebola, Smallpoxに関する記事を読みながら、”ID mode感染症モード”に戻っています。

公私共々、グローバルな仕事が継続できるように日々の積み重ねを大切にします。

一番の衝撃?は、やせないと気に入った服などが買えない?!ことでした!家族ともども、スポーツクラブ(いまのところ1回しか行けていない!)にせっせと通う決意をしました!!

Ciao, Ciao, Italy!!

言語、文化の相違を越えて

2014-09-06 00:01:31 | AMEE 欧州医学教育学会
今回の欧州学会参加では、想像していなかった出会いやリサーチ上のアイデア、アドバイスなどがありました。

リサーチメンターとのおつきあいも2012年からPh.D準備コース以来で、丸2年で、3年目。マスターコースからのメンターとは丸4年になります。
本当の意味で親しみがわき、人としての関わりがプロフェッショナルな面のみならず、パーソナルな面にも及んできた感じで、とても温かい関係性が築けてきました。

25年来の親友、soul mate であることを新たに認識した親友。家族ともどもで再会できたことは人生の宝となりました。
今回の再会で、ホテルシェフだった彼女のお母さんからサプライズがありました。私がイタリアでティラミスを食べていないと話したので、最後のランチのときに、手作りのティラミスを
出してくれました。感激しました。自宅にお伺いして、ランチ(夕食もかねていた)で家庭料理のパスタ2種類、サラダ、チキンの肝臓をつかいパンの上にのせたアパタイザー、美味しい白ワイン、
などのメニューで、心がこもっていて本当に美味しかったです。

極めつけは、彼女の自宅で、98年に彼女がNew Yorkを訪れたときの写真、2000年にLondonで再会したときの写真を出してきてみせてくれたことです。New Yorkで一緒にみたミュージカル、
タンゴ、一緒にいったNobuというレストランなどのパンフレットなどをすべてきれいにファイルしていたのです!思い出がよみがえって、なつかしく、あらためて魅力的な友人に敬意を感じました。

帰りにおみやげを頂いたのですが、14年前にふたりで一緒に取った写真。前日に見せてくれた写真を写真立てに入れてプレゼントしてくれました。写真の裏にメッセージが書いてあり、
私たちの友情が永遠でありますように、またすぐ会えますように、と添えらていました。言葉にならないうれしさと感動でした。

名残惜しく別れましたが、今度ぜひ日本に来てほしい、とお願いしました。娘さんが日本語を習うなら私の実家にホームステイしてほしいとも言いました。

リサーチセミナー、ワークショップ、本学会発表、セッションチェアー、リサーチメンターミーティング、旧友との再会と非常に充実した滞在でした。

明日帰国して、業務をcatch upします。Journal reviewが2つ依頼がさっそく"To do" リストに上がっています。

14年ぶり、家族ぐるみの再会

2014-09-03 23:40:16 | プライベート
感無量の1日となりました。

英国Oxfordで出会った親友。25年来のつきあいで、最後にあったのは2000年のLondon.

再会して、お互いにほとんど変わっていないね~、と話しました。

お互いに17歳と21歳のときに出会って、それからずっと連絡を取り合っています。会って感動したのは、私とやりとりした当時からの手紙や絵はがきはすべて持っているということです!!
彼女はイギリスにも親友がいて、その出会いのストーリーも驚きの奇跡的なものですが、彼女とも同じように30年来のつきあいだそうです。彼女の手紙もはがきも全部持っているそうです。
彼女がいうには、それらの手紙やはがきで、友人たちの人生を振り返る貴重な記録となっている、ということでした。Amazing!

彼女と再会して待を歩きながら積もる話をして、とっておきのレストランに連れて行ってくれました。いままでのイタリアンでもBest of bestと思いました。
彼女のおかあさんの手料理のイタリアンが後にも先にも"The best”だと思います。

お互いに人生の試練もいくつか経験して、互いの人生を振り返る日が来るなんて想像もしていませんでした。Cheers!

AMEE 2014振り返りと2015はGlasgo!

2014-09-03 16:26:46 | AMEE 欧州医学教育学会
今回の欧州学会出張は、かなり大変でしたが、officialな行程はすべて終了しました。あとリサーチ関係が2日間ありますが、その後帰国です。

AMEEでは、日本人参加者が50名以上になった記録の年です。昨夜の日本人会にも50名?ちかく大多数の方が参加されていたようで、おいしいイタリアンを頂きながら、いろいろなお話ができて楽しいひとときでした。

AMEEの学会は、最初の2日間がFaculty developmentのためのワークショップも含まれており、合計5日間の長い学会です。これに加え、今回私にとっては、前半世界のリサーチ関係者とのRogano meetingがさらに前日からあったため、6日間に渡る会期で緊張が続く前半4日間と聞くだけでよい最後の2日間、という形でした。

プレゼンテーションが3つあったのは、やはり大変でした。




初の国際学会のChairでこちらは、Clinical reasoningのセッションで、立ち見が出るほど学会1日目午前中の120名ぐらいが満席の状態でのmoderationでした。


ぱらぱらと少ない参加者よりも、満杯でのmoderationはとてもよい経験になりました。やってみないと体感として感覚が身に付かないので、とてもありがたい経験でした。前日に担当セッションのabstractを十分に読み込めていませんでした。この学会では、moderatorとは別に、各セッションにリサーチの意義やlimitationなどについてコメントするexpertのdiscussantがいるのでアカデミックなコメントはその方に任せられてよかったです。

学会最後のplenary sessionでは、この40年ぐらいで、学習者のアセスメントの領域で多大な貢献をした3名のグローバルエキスパートの先生による講演でした。なんとか最後まで聞くことができて非常に満足した学会でした。

2015年は再びGlasgo, 2016年は、なんと大好きになったBarcelonaで開催されるそうです!前回、時間切れで
あまり観光できなかったBarcelonaで再度学会があるのはうれしい限りです。美術館やそのほか、5月に行けなかったところに行ってみたい!と今からワクワクします。歴史の長い欧州での学会は、アカデミックにはもちろん、心身ともにリフレッシュして、新しいエネルギーをもらえますね。目標が明確になるので、学会参加のためしっかりリサーチをしてabstractを出します!