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■Six in October (2013年10月30日~11月4日、札幌)

2013年11月04日 01時26分55秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 逢坂慎一、デュボア康子、畑江俊明、平田まどか、干場良光ほしばりょうみつ、輪島進一の6氏によるグループ展。
 実は、もともと見る予定はなかったのだが、ギャラリー愛海詩 え み し の近くで、神田日勝記念美術館の菅館長にばったりお会いして、ギャラリーレタラに寄ってきたとおっしゃるので、鹿追からはるばる来た人間が見に行って、地元の人間が足を運ばないのもなんだかなあと思い、急きょ訪れることにしたのだ。

 それにしても、いったいどういう取り合わせなんだろう。
 輪島さんが会場にいらしたので(お会いしたのはたぶん、2008年に道立近代美術館で開かれた「ACT 5」以来ではないかと思う)、聞いてみると、道教育大特美の同級生が集まって昨年から始めたとのこと。ただし、デュボア康子さんだけは、4年ほど先輩だという。

 奥の壁は、畑江さんの作品。
 平面には「まる・さんかく・しかく」、手前の立体には「オリのカタチ(折りの形)」という、即物的な題がついている。
 リズム感のある抽象作品だ。 




 逢坂さんは「砂漠のオブジェ」と題し、エジプトのベドウィンに取材した写真の連作。

 会場を縦断、横断している、神社でおみくじを結んだような紙の作品は、平田さんの「U ボルヌ」。
 平田さんというと、地下鉄東豊線さっぽろ駅のいちばん南の出口にあるサンメモリアビルの立体を思い出すが、どんな作品をつくってくるのかまったく予測のつかない人だ。




 右手の壁に並ぶのが、バレリーナを題材とした輪島さんの連作。
 色は今回もない。
「いったいいつになったら(色が)入ってくるのかねえ」
と、ひとごとのように輪島さんが言う。
「陰象1」「陰象2」「陰象3」「陰象4」「舞台を見る」「休憩時間」




 干場さん「Bricologe 2.0 - 2013」
 レヴィストロースの方法論によって、新聞チラシを集積することで作り上げた作品。
 ところどころに、押せば短い音声を再生する器械がぶら下がっている。




 デュボアさんは、人物をモティーフにしつつも、色やかたちを純粋に追求した作品。
 「ポーズ」「緑の中で I」「緑の中で II」「たたずむ」「散歩道」「風」


2013年10月30日(水)~11月4日(月)正午~午後6時
Gallery Retara(札幌市中央区北1西28)



・地下鉄東西線「円山公園」から約370メートル、徒歩5分。「西28丁目」から約520メートル、徒歩7分
・中央バス、ジェイアール北海道バス「円山第一鳥居」から約690メートル、徒歩9分

・ジェイアール北海道バス「北1条西28丁目」から約270メートル、徒歩4分
(円山公園駅で乗り継いで停留所ひとつぶんだけバスに乗れと言っているのではなく、札幌彫刻美術館や宮の森美術館からの帰り道、ひとつ先にバスを降りて立ち寄るのも一つの手です)


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます。 (干場良光)
2013-11-04 21:01:45
グループ展を紹介していただき、ありがとうございます。
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Unknown (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2013-11-04 22:53:40
干場さん、ごぶさたしてます。
十数年前、大同ギャラリーでの個展を拝見したさい、あまり体調が良くないような話をされていた記憶があり、全道展も退会され、その後は、音威子府村のアジアプリントアドベンチャーぐらいでしか作品を見ていないので、すごく病気が重いのではないかと心配していたのですが、輪島さんにお会いして聞いたところ
「干場がいちばん元気だよ」
とのことで、安心しております。
 また、どこかで拝見できることを楽しみにしています。
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