北海道美術ネット別館

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十和田観光電鉄に乗る

2010年02月14日 01時01分16秒 | つれづれ日録
(承前

 十和田観光電鉄は、おもに東急のお古の車輛を使っています。
 ロングシートで2輛編成、ワンマン-というのは、長野電鉄を思い出させます。




 路線はすべて電化単線。
 三沢駅を出てしばらくは、カーブと起伏の多い線路ですが、後半はほぼ直線です。




 スピードはゆっくりです。並走している道路の自家用車や軽トラにどんどん追い抜かされていきました。
 どうしてこんな地方の鉄道が生き残っているのか。旅客用の民営鉄道が全滅して久しい北海道の住民としては驚異です。
 沿線に高校が二つあり、その利用が多いのは確かだと思われますが…。
 実際筆者が乗ったときは、高校の所在地以外で乗り降りする人は1人か2人しかいませんでした。





 駅は、短いプラットフォームだけという簡易なつくりのところが大半で、待合所も、木枠に波形の樹脂パネルを張っただけのものだったりします。




 こんな名前の駅もあります。

 唯一、列車が交換できるのが「七百」駅で、ここの変電所の建物は渋い。構内には、青虫のような、東急目蒲線などでむかし使われていた車輛が保存されています。東京の人にはなつかしいことでしょう。


 十和田観光電鉄、もうひとつのなぞは、終着の「十和田市」が中心街からやや離れていることです。
 駅舎はさすがに三沢駅と違って立派ですが、周囲にあるのはロードサイドショップと駐車場で、地方都市の駅前らしい風情がまるで感じられません。




 これが終点の十和田駅の改札。三沢とはぜんぜん違う。ふつうです(笑)。

 その上、「観光電鉄」を名乗っているくせに、街の観光地図の看板などが、駅前や構内にまったく見当たらないのです。
 駅からは、「ラブラブショー」の会場のひとつである十和田市現代美術館までは、徒歩20分とのことでしたが、経路が分からないので、しかたなくタクシーに乗りました。

 なお、「十和田市」という名前ですが、十和田湖からはかなり離れています。以前は三本木町だったらしく、今でもタクシー会社などは三本木を冠しています。
 まあ、北海道でも阿寒町と阿寒湖は相当遠いですが。




 たとえば、増毛や室蘭の方が終着駅っぽい感傷があるような気がしますが。


 さて、鉄っぽい話が続いたので、次は美術展について書きますね。

この項続く


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