北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

22-24日の札幌のギャラリー回り

2006年02月25日 13時18分27秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 22日からはわりあい淡々と仕事。
 24日はトリノオリンピックのスケート女子フィギュアを見るため午前5時起床。さすがにねむい。

 仕事の合間を見ては会社の近くのギャラリーと札幌芸術の森美術館をまわった。
 同館の展覧会と、横山宏写真展、酒井嘉也自選展については、別エントリーで書いた。
 ほかに行ったのが、時計台ギャラリー、三越、アートスペース201、さっしんギャラリー、らいらっく・ぎゃらりい、さいとうギャラリー、スカイホール、ライラックホール、石の蔵ぎゃらりぃはやし、大同ギャラリー、市民会館。
 くわしく記すと読むほうも書くほうもくたびれるので、かいつまんで書きます。

 札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3)は、2階のA、B、C室が「第34回アルディ会展」、3階のD、E、F、G室が「あひる会展」。
 アルディ会は、道新油絵教室の受講生展。
 案内状のはがきには24人の名前が印刷されています。
 講師は、故國松登さんから引き継いだ米谷哲夫さん(全道展会員)です。
 米谷さんも「樹」という大きな絵(100号くらい)を賛助出品しています。
 男性陣がわりあい写実的な小品の風景画などを描いているのにくらべ、女性は受講歴も長く、写実にとどまらない、フォーブ的な大作に挑んでいます。
 このうち、全道展会友の福江文子さん「人物」は、モティーフが闇に沈んでいきそうなほど暗い絵。
 おなじく全道展会友の佐藤説庫さん「地風景」は、矩形と矩形の境目があいまいになり、混沌としてきたように感じました。個人的には、コラージュの小品「作品A」「作品B」「作品C」のほうが好き。
 ちょっとおもしろいなー、と思ったのが、山本トシ子さん「風景の中の画像」。大胆な構図です。
 山下晶子さん「幻像」は水面からチューリップが群立する、シュルレアリスム風の世界を描いています。

 あひる会は、札幌市役所職員の絵画同好会。
 新道展会員・会友の実力派やベテランがD室に集中しています。
 市川雅朗、大林雅、白鳥洋一、中矢勝善、森山誠、西澤宏基、中屋勝善、小林敏美、今野正通、といった各氏です。
 大林さんはあいかわらずしわだらけの奇怪な物体を描いていますが、「洞」は、中央に真っ黒い部分があり、見る者をいっそう不安にさせます。
 森山さん「静物」は、キキョウのような青い花が盛られた白い花瓶がモティーフで、うまいです。
 
 いずれも25日で終了。

 三越札幌店(中央区南1西3)では、佐藤祐治油絵展と田中賢一郎油絵展がひらかれています。
 どちらも欧洲の風景を題材とした洋画です。
 このうち佐藤さんは北海道出身で、示現会会員、日展会友とのこと。
 トレドやアラゴンなどスペインの町を細密に描いています。時が止まったかのようなクールさと、温かみを併せ持った画風だと感じました。
 27日まで。
  
 らいらっく・ぎゃらりい(中央区大通西4、北海道銀行本店ビル)では「矢部賢治卒業展「ぼくのうた」をきいてほしい」。
 難病と闘いながら北海道真駒内養護学校に通う中学生が、この春高等部に進むのにあわせてひらいた水彩画展。
 たいへんな病気だからだと思うのですが、絵の具をぶちまけたような絵ばかりです。題はお母さんがつけています。
 大半の作品に値段がついています。号8000円くらい。そうか、値段をつけるか。いや、べつに、だめだとは言いませんが。
 25日で終わり。

 かいつまんで、と言いながら、長くなったので、ここで一区切り。
  


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。