この春、札幌大谷短大の専攻科(油彩コース)を修了する前川さんの初個展。
くりぬかれた腹から、一部が歯車になってしまった内臓の見える、奇妙な鳥たちが登場する絵を描いています。
冒頭の画像は「静かな場所」。背後に壁があるせいで、奇妙な現実感をただよわせます。
つぎは「路」。
背景の山も奇妙です。空には、同類とおぼしき鳥が飛んでいます。
でも、鳥が飛んでいる絵って、出品作のうちこれだけのような気がする。
つぎの画像のうち、左は、昨年の道展入選作「現(うつつ)」です。
この鳥たちは、生きているのか死んでいるのか。
背後の鳥たちの生気のなさが、印象に残ります。
この画像のさらに右側には、短大時代に描いたアクリル画がならんでいました。ちなみに、近作は油彩です。
アクリル画もモティーフは似たような奇妙な鳥ですが、マティエールに凹凸がありました。
超現実主義的な画題には、平滑な面のほうが迫力を感じさせます。じっくりと油彩の描法を研究したのが、良かったのではないでしょうか。アクリルより油彩のほうが前川さん向きだと感じました。
前川さんは
「人間を描くかわりに鳥を描いている、と思ってください」
と話していました。
なるほど。
筆者は、これらの絵が不安や苛立ちといったものを宿しているように感じるのですが、納得しました。
出品作は次のとおり。
「すうじ」(F0×10枚)
「雲の中」(M50)
「赤い実のなる山」(119×71センチ)
「静かな場所」(F50)
「路」(F80)
「からっぽ」(F50)
「現」(F130)
「前奏曲」(F100)
「白昼夢」(同)
「いりぐち」(F130)
「とりかご」(S100)
「あたたかいへや」(F100)
「夜」(F10)
「昼」(同)
「朝」(同)
「無題」(F30)
「A to Z」(6×6×28枚。銅版画)
2月19日(月)-24日(土)10:00-18:00(最終日-17:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)
□「栄通記」の関連エントリ
くりぬかれた腹から、一部が歯車になってしまった内臓の見える、奇妙な鳥たちが登場する絵を描いています。
冒頭の画像は「静かな場所」。背後に壁があるせいで、奇妙な現実感をただよわせます。
つぎは「路」。
背景の山も奇妙です。空には、同類とおぼしき鳥が飛んでいます。
でも、鳥が飛んでいる絵って、出品作のうちこれだけのような気がする。
つぎの画像のうち、左は、昨年の道展入選作「現(うつつ)」です。
この鳥たちは、生きているのか死んでいるのか。
背後の鳥たちの生気のなさが、印象に残ります。
この画像のさらに右側には、短大時代に描いたアクリル画がならんでいました。ちなみに、近作は油彩です。
アクリル画もモティーフは似たような奇妙な鳥ですが、マティエールに凹凸がありました。
超現実主義的な画題には、平滑な面のほうが迫力を感じさせます。じっくりと油彩の描法を研究したのが、良かったのではないでしょうか。アクリルより油彩のほうが前川さん向きだと感じました。
前川さんは
「人間を描くかわりに鳥を描いている、と思ってください」
と話していました。
なるほど。
筆者は、これらの絵が不安や苛立ちといったものを宿しているように感じるのですが、納得しました。
出品作は次のとおり。
「すうじ」(F0×10枚)
「雲の中」(M50)
「赤い実のなる山」(119×71センチ)
「静かな場所」(F50)
「路」(F80)
「からっぽ」(F50)
「現」(F130)
「前奏曲」(F100)
「白昼夢」(同)
「いりぐち」(F130)
「とりかご」(S100)
「あたたかいへや」(F100)
「夜」(F10)
「昼」(同)
「朝」(同)
「無題」(F30)
「A to Z」(6×6×28枚。銅版画)
2月19日(月)-24日(土)10:00-18:00(最終日-17:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)
□「栄通記」の関連エントリ
私も最近は油彩の方が向いてるなぁと思ってます。(いろいろ試してはいますが)
次はアキーラ(AQYLA)っていう画材にも挑戦しようかなと。
それではまたどこかでお会いするのを楽しみにしています。
前川さんの絵の題ですが、栄通さんとあちこち違ってるんだけど、どっちが正しいんでしょうかね…。
アキーラ…こちらも言われるまで気がつかなかったですw
最近でた画材らしいです。