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■藤女子大学写真部写真展 (3月9日で終了)

2008年04月26日 21時47分00秒 | 展覧会の紹介-写真
 世はデジタル時代ですが、藤女子大写真部は今回もモノクロ銀塩が圧倒的に多い展覧会になりました。傷やほこりのついていない、しっかり現像したネガを、きちんとメリハリをつけて焼く伝統をしっかり引き継いでいます。いまさらモノクロ銀塩でもないだろう-という人もいるかもしれませんが、この姿勢は偉いなあと素直に評価したいです。
 題材も、さびしげな風景が多いのが、藤女子らしいと感じました。

 今野真理子さん「ASAHIKAWA at dusk」
 モノクロ16枚。高架下、橋の上、陸橋の金網越しに見える線路など。夕方や宵の風景が多く、地方都市の風情を感じます。
 ほかに「Dimly Nightly」と題した、手持ちで夜景を撮った3枚組み。

 永井千尋さん。
 スノーダンプで除雪をしているおじさんの後ろ姿がなぜか印象に残ります。剪定(せんてい)のあとが生々しい木々の写真も。

 九嶋果林さん。
 長時間露光による夜景は、パーフォレーションまで焼き込んでおり、ワイルドなイメージです。黒が非常に濃いめなのも良いです。
 住友赤平炭鉱を題材にした連作もありました。いかにも炭鉱・廃墟といった写真ではなく、古いディーゼル機関車や、水たまりをとらえた写真が、かえってうらぶれた感じや、秋の空気の冷たさなどを、よく表現しえていたようです。とてもシャープな作品です。

 それにくらべると、高橋恵子さんの写真はやさしいイメージです。食堂の中のすだれや、鉄瓶など、見ていると穏やかになります。

 在間和音さん。
 モノクロ16枚ならべたほうは、とくにテーマはないようですが、力強い作品群です。冬のリンゴの木、プラットフォーム、工事現場にならぶパワーショベル、後ろから見た自転車などです。
 また10枚組みの方は木造家屋やコインランドリーのごちゃごちゃした感じが良いです。

 高橋理恵さんは1年生。
 工芸館などが写っているので、行った先は網走管内置戸町でしょうか。「羊とヤギ」「お兄さんと犬」など。
 塚原まりさんも1年生で、「夜明け後」では札幌・月寒のグリーンドームをとらえています。


 それにしても、アップが大幅に遅れて申し訳ありません。
 3・4月の展覧会でまだアップできていないのが20本ぐらいあるんだよなあ。がんばらなきゃ。 
 

08年3月5日(水)-9日(日)10:00-19:00(最終日-17:00)
札幌市写真ライブラリー(北2東4、サッポロファクトリー・レンガ館3階 地図G

07年3月(画像なし)
06年の写真展(画像なし)
04年の新人展(画像なし)
04年の写真展(画像なし)
03年の写真展


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