道教大の大学院に在学中。このブログで紹介できていませんが毎年1、2回は、ギャラリー犬養などで個展を開いているほか、グループ展にも参加。さらに一昨年、昨年の道展で2年連続の佳作賞など、活躍中の若手です。
今回、冒頭画像の3枚に着目したのは、チェックのような模様がところどころ画面に顔をのぞかせていたから。
青海波のような模様は、工芸や版画などではちょくちょく目にしますが、洋画では珍しいかもしれません。それ自体、具象画では描かれることもなく、といって装飾的すぎて、西洋由来の抽象画でも描かれにくいのかも。
「描いたり削ったりを繰り返して、こんなふうになりました。油絵だと油が出て画面がどうしても汚くなってしまうので、今回はアクリル絵の具を使っています」
とのこと。
右の画像は、今回の個展でいちばん大きな作品。
よーく見ると、小さい文字で文があちこちに書かれているが、あまり意味はなく、画面を構成する線とおなじような要素なのかもしれない。
このほかに、ドローイングの小品も。
手前の「ピアノのある部屋」だけでなく、奥の風呂場ギャラリーにも展示されているので、お見逃しなく。
2016年6月22日(水)~7月4日(月)午後1時~10時30分、火休み
ギャラリー犬養(札幌市豊平区豊平3の1)
□サイト http://satonatsumi.webcrow.jp/
□twitter @satto723
■佐藤菜摘個展「ゆめのなかの手紙」 (2013)
●ギャラリー犬養への道
・地下鉄東西線「菊水駅」から約700メートル、徒歩9分
・中央バス「豊平橋」から約180メートル、徒歩3分
・地下鉄東豊線「学園前駅」から約1キロ、徒歩13分