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中野五一「岡本政道翁像」 (滝上)

2012年05月12日 21時52分29秒 | 街角と道端のアート
承前

 滝上町役場にある野外彫刻のもう1点。

 前述したとおり、この彫刻も、札幌彫刻美術館編「北海道の野外彫刻」には記載がない。

 中野五一は、戦前から活動していた北見ゆかりの彫刻家。
 道立近代美術館にも所蔵作品がある。
 戦前から戦後にかけての肖像彫刻は、とくにオホーツク地方には、彼の手になるものが多い。 
 

 モデルになっている岡本政道という人物については、本来なら滝上の町史などをひもといて調べるべきであろうが、その時間がなかったので、とりあえず、彫像に附されていた説明板から引用する。

 翁は明治四十二年来町開拓の礎を成し尓来幾多公職を歴任昭和二十二年町長に就任三期間町発展に尽力その業績顕著名ママ町民に推さる。
 茲に胸像を建立以て永遠に偉功を讃う。

 昭和三十六年七月
       滝上町長 朝倉義衛

 背後に回ると、中野五一のサインがある。

 
 ■前田駒次翁像
 ■伊谷半次郎翁像
 中野五一「松浦武四郎蝦夷地探検隊」 釧路の野外彫刻(12)
 構造社 昭和初期彫刻の鬼才たち

 


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