最近は、野外の催しや、トリエンナーレなどが多くなってきてはいるが、美術鑑賞の場といえば「美術館」と「ギャラリー」が二本柱だろう。
ごくおおざっぱに言ってしまえば、美術館とは、入場して作品を見るのにお金がいるが、作品の売買はしない施設である。
学芸員がいて、展覧会を組織し、また所蔵品を有するのが一般的だ
ギャラリーは、入場するだけならお金がいらないかわり、作品を買うことができる(公営ギャラリーでは売買を認めていない場合も多いが)。
オホーツク地方には、美術館と呼べる施設は二つしかない。
網走市立美術館と北網圏北見文化センターである。
このほか、紋別市立博物館にも、紋別ゆかりの画家・彫刻家の作品を常設展示している部屋がある。
また、美幌博物館にも、寄贈された絵画を常設する部屋がある。
しかし、札幌あたりにはたくさんあるギャラリーは、ほとんどない。
北見にある例外は、NHKぎゃらりーである。
札幌のNHKギャラリーとおなじで、一週間単位で、無料で作品展示に貸し出している。美術関係団体はもちろん、幼稚園なども利用している。
もう1カ所は、まちきた大通ビル・パラボ(旧きたみ東急百貨店)の催事場で、写真や陶芸のグループ展などによく使われている。
曲がりなりにもギャラリーと呼べそうなのは、上の二つだけだと思う。
ほかに「画廊喫茶」というものがある。
喫茶ジャンル
喫茶薔薇館
喫茶伊万里
珈琲工房ばんかむ
カフェ遊木民族
風来山人
といったあたりの店がすぐに思い浮かぶ。
網走市には「日曜島」というギャラリー喫茶がある。
また、菓子店の壁を開放している例として「清月画廊」がある。金融機関のロビーなどが展示に使われることもある。
札幌にも、琴似の北都館、あいの里教育大駅前の手風琴、西岡の十字館、白石・本郷通の仔馬、北24条駅に近いチャオなどがある。
追記。円山のカフェエスキスを忘れてはいけない。
(茶廊法邑、宮田屋珈琲豊平店は、喫茶スペースと展示スペースが完全に分かれているので、ここには分類されないと思う)
ただし、札幌ではギャラリーに比べればごく少ないわけで、地方都市の方が、作品を発表する場として、画廊喫茶が定着していると言えそうだ。
もっとも、展示する側は借り賃がほとんどかからなくていいだろうけど、見る側は、ギャラリーまわりのたびにコーヒー代がかかってしまい、正直あまりうれしくない。
時々ならまあいいけれど、北見の場合はちょっと大げさに言えば
「美術鑑賞をする」イコール「コーヒー代が必要」
になってしまうのである。
北見は、人口12万人をかかえ、オホーツク圏の中核都市を自認している。
なのに、ギャラリーとよべるスペースが、NHK放送局とデパート催事場しかないというのは、ちょっと寂しくないかと思う。
筆者は行ったことはないけれど、北見よりも人口のはるかに少ない根室管内中標津町や富良野市にも民間のギャラリーがあるのだから…。
ギャラリーが少ないのは、要するに、美術を鑑賞してまわる習慣が市民にないためなんだろう。
なので、飲食店併設ではあるが、展示専用空間が確保されたギャラリー和香思がもうすぐ北見駅に近いアーケード街にオープンするのが、楽しみなのである。
ごくおおざっぱに言ってしまえば、美術館とは、入場して作品を見るのにお金がいるが、作品の売買はしない施設である。
学芸員がいて、展覧会を組織し、また所蔵品を有するのが一般的だ
ギャラリーは、入場するだけならお金がいらないかわり、作品を買うことができる(公営ギャラリーでは売買を認めていない場合も多いが)。
オホーツク地方には、美術館と呼べる施設は二つしかない。
網走市立美術館と北網圏北見文化センターである。
このほか、紋別市立博物館にも、紋別ゆかりの画家・彫刻家の作品を常設展示している部屋がある。
また、美幌博物館にも、寄贈された絵画を常設する部屋がある。
しかし、札幌あたりにはたくさんあるギャラリーは、ほとんどない。
北見にある例外は、NHKぎゃらりーである。
札幌のNHKギャラリーとおなじで、一週間単位で、無料で作品展示に貸し出している。美術関係団体はもちろん、幼稚園なども利用している。
もう1カ所は、まちきた大通ビル・パラボ(旧きたみ東急百貨店)の催事場で、写真や陶芸のグループ展などによく使われている。
曲がりなりにもギャラリーと呼べそうなのは、上の二つだけだと思う。
ほかに「画廊喫茶」というものがある。
喫茶ジャンル
喫茶薔薇館
喫茶伊万里
珈琲工房ばんかむ
カフェ遊木民族
風来山人
といったあたりの店がすぐに思い浮かぶ。
網走市には「日曜島」というギャラリー喫茶がある。
また、菓子店の壁を開放している例として「清月画廊」がある。金融機関のロビーなどが展示に使われることもある。
札幌にも、琴似の北都館、あいの里教育大駅前の手風琴、西岡の十字館、白石・本郷通の仔馬、北24条駅に近いチャオなどがある。
追記。円山のカフェエスキスを忘れてはいけない。
(茶廊法邑、宮田屋珈琲豊平店は、喫茶スペースと展示スペースが完全に分かれているので、ここには分類されないと思う)
ただし、札幌ではギャラリーに比べればごく少ないわけで、地方都市の方が、作品を発表する場として、画廊喫茶が定着していると言えそうだ。
もっとも、展示する側は借り賃がほとんどかからなくていいだろうけど、見る側は、ギャラリーまわりのたびにコーヒー代がかかってしまい、正直あまりうれしくない。
時々ならまあいいけれど、北見の場合はちょっと大げさに言えば
「美術鑑賞をする」イコール「コーヒー代が必要」
になってしまうのである。
北見は、人口12万人をかかえ、オホーツク圏の中核都市を自認している。
なのに、ギャラリーとよべるスペースが、NHK放送局とデパート催事場しかないというのは、ちょっと寂しくないかと思う。
筆者は行ったことはないけれど、北見よりも人口のはるかに少ない根室管内中標津町や富良野市にも民間のギャラリーがあるのだから…。
ギャラリーが少ないのは、要するに、美術を鑑賞してまわる習慣が市民にないためなんだろう。
なので、飲食店併設ではあるが、展示専用空間が確保されたギャラリー和香思がもうすぐ北見駅に近いアーケード街にオープンするのが、楽しみなのである。
純粋に展示だけなら北見NHKギャラリーやパラボで十分で、札幌のような有料の民間のギャラリーはなかなか北見では経営的に難しかもしれません。
また、個展を年に少なくとも一回は開催する作家がどれほどいるかでしょうね。団体やグループでの発表はするが個展を定期的に開催できる作家が少ないのではないでしょか。
>「美術鑑賞をする」イコール「コーヒー代が必要」
ごもっともです。
私も昔北見の画廊喫茶で個展を数回しましたが、作品をお客さんの頭ごなしに見るのもなんだかなぁと思い、しばらくしてません。
北見のギャラリーというのは初耳でした。
まあ、クルマ社会なので、場所は中心街でなくてもいいというか、むしろ駐車場がちゃんとあるところのほうが便利なんでしょう。
ただ、おっしゃるとおり、札幌のギャラリーだと毎年、あるいは隔年で個展を開く層が一定数いて、そういう作り手がギャラリーのスケジュールをかなりの程度まで埋めているので、北見とその周辺ではそういう需要がそもそも少ないといわざるを得ないのでしょうね。
オホーツク管内に住むものとして反省すべきことや
そこまで悲観してないんだけど・・と思いましたが話題になったことがうれしいです。
私も生活に追われて決められた公募展に出品するのに精いっぱいで数点まとめて見てもらいたいと思ったのは最近です。これからは定期的にどこかで展示スペースを確保しなくてはならないと考えていますが、オホーツクは作品を制作するのはとてもいい場所だと思います(私は雑念や誘惑に弱いので)集中できますから、しかし発表するにはもっといい場所・いい地域があるようにおもいます。これが私の実感です。ところでギャラリー和香思には興味があります。絵画作品も展示可能なのかな??こんど見に行きたいです。
うさぴょんさんが反省することでもないと思います。
オホーツクは制作に集中できる場所、というのは、その通りかもしれませんね。
もっといろいろな人が、制作のために移り住んでくれたらおもしろいですよね。
ギャラリー和香思ですが、雰囲気は良いのですが、ピクチャーレールがなく、スポットも足りないので、絵画には正直なところいまひとつ向かないと思います。陶芸とか、クラフト向きかなあ。
ところで体調は回復しましたか?