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08年5月15、16日

2008年05月16日 23時53分14秒 | つれづれ日録
 15日。
 仕事が終わってから、北海道クリスチャンセンターに行き、韓国の「従軍慰安婦」が描いた絵画の展覧会を見る(この日で終了)。
 こういうことになったのも要するに戦争が悪いのであって、やはり日本の第二次世界大戦はまったくよけいなことであったとしみじみ思う。
 その後、スカイホールで笹山峻弘展を見たあと、狸小路2丁目のmoleへ、イベント「YAHODA vol.1」。ツクールさんの室内装飾というかインスタレーションを見るため。
 遅くなったので途中で切り上げて帰宅。

 16日。
 会社は遅番。
 早めに家を出て
さいとうギャラリー→
スカイホール(笹山さん以外の2室)→
三越ギャラリー(ジャパン コンテンポラリーアート展)→(市電)
札幌市資料館→(地下鉄東西線)
札幌市写真ライブラリー→
レンガ館ギャラリー梅鳳堂→(ファクトリー線のバス)
ギャラリーたぴお(写羅)→
STVエントランス(ダム・ダン・ライ展
の8カ所を回ってから出社。

 さいとうギャラリーでは、林田理榮子水彩展と今村紀子水彩展を見る。
 筆者が「水彩フォーブ」とひそかに呼んでいる、典型的な道彩展の絵だ。
 今村さんの絵のうち「薔薇窓」と「Morning mist」がおもしろかった(後者は道彩展で見た記憶があるけれど)。
 後者は、灰色の画面にかすかに建物などが見えるというもの。遠景が街並み、中景が川の中洲、手前が岸辺に見えるような気がする。
 前者は、黒い地にさまざまな色の丸が明滅しているように描かれており、ちょっとクレーみたいだ。

 札幌市資料館では、「透明水彩コロコニ」などを見る。
 これは、湯淺美恵さんを代表に、伊藤延男さん、小路七穂子さん、石垣渉さんという、なかなかのメンバーがそろったグループ展。
 石垣さんだけが4点で、のこる3人は5点を出品しているが、いずれもサイズは小さめだ。
 4人とも写実的な画風なのだが、建築物や風景を丹念に描く伊藤さん、明度にメリハリをつけて花などを描く小路さん、端正なタッチの湯淺さん、リアルさがすごい石垣さんと、それぞれの持ち味があっておもしろい。
 石垣さん「望楼」は、彼にはめずらしくペンで建築物の輪郭などを引いている。光の当たる部分と影になった部分の、差の付け方のうまさには、いつものことながらうならされる。
 18日まで。

 写真ライブラリーは「はたち展」。
 北海学園大二部の江波戸剛さん、道教大札幌校の三橋夏希さん、田村佳奈さん、櫻井智和さん(このふたりは、学校がどこか、メモしてくるの忘れて、わかりません。スマン)。4人とも、ことし20歳になるとのこと。若い!
 カラーもあるが、モノクロ銀塩が多い。
 個人的好みとしては三橋さんの、白い壁や戸、古い家、京都の路地などをとらえた写真に、光と影に対する感受性の鋭さを見たような思い。
 江波戸さんは、写真をはじめて2年で、これが22度目の発表。すげー。まだ、じぶんの方向性が定まってないような感じもするが、まあそれは、しゃあない。どんどん試行錯誤してほしい。今回は、花のカラー写真がきれい。
 18日まで。

 写真ライブラリーの下の階にある梅鳳堂に立ち寄ったら、「-2000年代の家シリーズを中心に- 宮本典刀銅版画展」という展覧会がひらかれていた。
 単純なかたちの三角屋根の家が連なる構図は、シンプルだけど奥が深く、幻想的でもある。
 「机上の記憶」などは、ミニチュアの家々のようだ。
 遠い昔、夢の中で迷い込んでしまったような、ぜんぜん不思議でないはずのに不思議な光景…。そんな感じも受けた。
 20日まで。
 21日から旭川のギャルリアンヴォルに巡回する。

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「はたち展」出展者 (y@5u5hi)
2008-05-20 22:01:23
櫻井くんと田村さんはともに北星学園の写真部ですよー。

残念ながら僕は見ることができませんでしたが、
若い世代でも頑張っている人たちが、
どんどん出てきて何とも頼もしい限りです!
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y@5u5hiさん、どうもです (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2008-05-21 00:11:59
元気ですかあ?

若い人たち、がんばってますよ。

y@5u5hiさんも、早く仕事に慣れて、また時にはファインダーをのぞいてみてください。
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