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【告知】手に取る宇宙 Message in a Bottle 地上ミッション 日本・北海道・札幌(2015年3月14日)

2015年02月24日 21時08分21秒 | 展覧会等の予告
 札幌宮の森美術館で以前個展を開いた松井紫朗さん(京都市立芸大教授)が講師となって、3月14日午後4時から6時半まで、札幌のモエレ沼公園で「手に取る宇宙 地上ミッション」を行います。

 主催は公益財団法人札幌市公園緑化協会。
 定員100人(先着順)、参加費800円。
 すでに、モエレ沼公園管理事務所で申し込みを始めています( http://www.sapporo-park.or.jp/moere/event_entry/ )。対象は小学3年以上(小学生は保護者同伴)。

 宇宙を手に取る、って、どういう意味?
 筆者もそう思っていました。

 こんどのフライヤーを読むと分かると思うので、あとで引用しますが、要するに、こういうプロジェクトです。
 2010~13年、国際宇宙ステーション「きぼう」の日本実験棟で、宇宙の空気(といっても、厳密には真空なんでしょうが)を試験管のような容器に詰め込んでもらいました。
 それを、各地で行われるミッションで、参加者ひとりひとりに手に取ってもらい、そのとき感じた思いを書き留めて、未来へと残し伝えていこうというものなのです。
 このプロジェクトの代表提案者が松井さんです。

 言われなければ、目の前にあるガラス容器は、なにも入っていないようにしか見えないでしょう。
 しかし、人間というのはおもしろいもので、そこに何かがあると説明されれば、ものすごく遠くに思いをはせることができるんですね。

 以下、引用します。

「手に取る宇宙」は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が実施した文化・人文社会科学利用パイロットミッションによって採択された研究であり、アートプロジェクトです。
(中略)

 ガラスシリンダーに宇宙の空気/ 存在のかけらを詰め込み、地上へと持ち帰るというこのミッションは、1度の失敗を経て、2度目の試みで成功。宇宙飛行士やたくさんの人々の協力を得て、無事、ガラスシリンダーは地球へと戻ってきました。

 本事業は、地上に戻ってきたガラスシリンダーをめぐる松井紫朗氏のレクチャーとワークショップの2部構成で開催します。
レクチャーでは、このプロジェクトのアイディアがどのように生まれたのか、その背景や思い、またISSでのさまざまなエピソードをお聞きします。ワークショップでは、松井氏が設計した宇宙を体感できるドーム内で、宇宙から持ち帰ってきたガラスシリンダーをひとりひとりが持ち、今宇宙で活動している人々や、宇宙に浮かぶかけがえのない地球に思いをはせ、その思いを書きとめます。みなさんが書いたメッセージは、アーカイブとして蓄積され、未来の人類に向けたメッセージとして伝えられていきます。これら一連の体験、アーカイブ化が「手に取る宇宙」の地上でのミッションです。

 これらの体験は、sense of wonder-ふしぎなもの、神秘的なものを見たときに、喜んだり、感嘆したり、もっと学びたいと感じるこころ-が育まれることを願って開催するものです。
(引用終わり)

 なお、これまで、帯広、旭川、札幌宮の森美術館でも開催されているそうです。
 タイトルの「メッセージ・イン・ア・ボトル」は、英国のロックバンド、ポリスの曲名から来てるんでしょうかね。


リンク
□手に取る宇宙 http://www.m-in-a-bottle.org/
 Facebook ページ https://www.facebook.com/Meesage.i.a.B
 twitter https://twitter.com/bottle14m
□松井紫朗 http://www.shiromatsui.com/
□モエレ沼公園 http://www.sapporo-park.or.jp/moere/



・地下鉄東豊線「環状通東」駅で、中央バス「東69」あいの里教育大駅行きか、中沼小学校通行き、「東79」中沼小学校通行きに乗り継ぎ、「モエレ公園東口」で降車。約830メートル、徒歩11分

(冬の間は、手前の大きな駐車場が雪に覆われており、橋を渡ってガラスのピラミッド横駐車場まで入れるので、車のほうが楽です)


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