この春、北海学園大に入学し、写真部にくわわったばかりの、18歳の個展。
カメラを手にして3カ月で個展だなんて、ちょっと早いのでは-とも思うが、そう思うことじたいが、オジサン的なのであって、若者は無鉄砲ぐらいがちょうどいいのかもしれない。
TEXTUREのにぎやかな空間に、たくさんの写真と、自作の詩のような短いテキストがならんでいる。
ほとんどがネガカラーで、一部がデジタル。
冒頭の画像も、TEXTUREらしく、シカの剥製なんかが見えている。
写真にうつっているガレージが赤く見えるのは、間違えてカメラの裏ぶたをあけてフィルムを感光させてしまったためらしい。
向井さんはそれを技法として取り込み、おなじことを他の写真でも試みている。
それにしても、カメラを手にしたばかりの人がふつうこんな写真は撮らないよな。センスはいいと思う。
教室の中。
ほかに、つみあがったドラム缶、女性のヌード、空、由比ガ浜の街角などを、撮りまくっている。
若い人に特有の、ヒリヒリした感じ、なにか過剰な感じが、よく出ている。
10代後半の人の感覚は独特のものがあり、少なからぬ人が、感情の表出を試みるが、いかんせんスキルがついていかないので、ほとんどの場合は、その独特さを十全に表現することなく終わってしまっている。
とくに、絵画や小説などは、なかなかむつかしい(関根正二の「信仰の悲しみ」なんかは、偉大な例外だ)。
その点、写真は、スキルが不要とはいわないけれど、スキルがなくてもできる部分もたしかにあるので、他の分野よりは、若さを表現するのに向いているのかもしれない。
来月は、ギャラリーユリイカ(中央区南3西1、和田ビル2階)で、北海学園大写真部展にも出す予定という。
07年5月22日(火)-27日(日)13:00-19:00 向井拓人個展 THE PIECE OF FUTURE
TEXTURE(清田区北野3の2-11-20)
カメラを手にして3カ月で個展だなんて、ちょっと早いのでは-とも思うが、そう思うことじたいが、オジサン的なのであって、若者は無鉄砲ぐらいがちょうどいいのかもしれない。
TEXTUREのにぎやかな空間に、たくさんの写真と、自作の詩のような短いテキストがならんでいる。
ほとんどがネガカラーで、一部がデジタル。
冒頭の画像も、TEXTUREらしく、シカの剥製なんかが見えている。
写真にうつっているガレージが赤く見えるのは、間違えてカメラの裏ぶたをあけてフィルムを感光させてしまったためらしい。
向井さんはそれを技法として取り込み、おなじことを他の写真でも試みている。
それにしても、カメラを手にしたばかりの人がふつうこんな写真は撮らないよな。センスはいいと思う。
教室の中。
ほかに、つみあがったドラム缶、女性のヌード、空、由比ガ浜の街角などを、撮りまくっている。
若い人に特有の、ヒリヒリした感じ、なにか過剰な感じが、よく出ている。
10代後半の人の感覚は独特のものがあり、少なからぬ人が、感情の表出を試みるが、いかんせんスキルがついていかないので、ほとんどの場合は、その独特さを十全に表現することなく終わってしまっている。
とくに、絵画や小説などは、なかなかむつかしい(関根正二の「信仰の悲しみ」なんかは、偉大な例外だ)。
その点、写真は、スキルが不要とはいわないけれど、スキルがなくてもできる部分もたしかにあるので、他の分野よりは、若さを表現するのに向いているのかもしれない。
来月は、ギャラリーユリイカ(中央区南3西1、和田ビル2階)で、北海学園大写真部展にも出す予定という。
07年5月22日(火)-27日(日)13:00-19:00 向井拓人個展 THE PIECE OF FUTURE
TEXTURE(清田区北野3の2-11-20)