道内だけではなく、全国で活躍する工芸作家の企画展にも積極的に取り組んでいる工芸ギャラリー愛海詩(えみし)。今回は、伝統的な友禅に、マーブリングという技法を取り入れている石原実さんが初登場です。
初といっても、いま検索したら、この方は2006年にギャラリー山の手で個展をひらいているんですね。あれれ、どうして見た記憶がないんだろう?
一般的な友禅の技法で染められた帯などもありますが、やはり目を引くのが、マーブリングで制作されたのれんやタペストリーです。たゆたう水面のような模様がえもいわれぬ美しいです。しかも、青系が主体なので、暑い季節にはぴったりです。
さらに言えば、マーブリングの模様にも2種類あるんですね。横に波線がたくさんひかれているものと、斜めの波線が複雑な模様をつくっているものとがあります。
以前にも書いたことがありますが、友禅という技法は、自由度が高いわりには、意匠の面で新しい試みに挑む作家が意外に少ないという感じがしています。
石原さんの作品は、斬新でありながら、現代性を過剰に強調したものではなく、しっとりした落ち着きも漂わせます。
とても見ごたえのある展覧会でした。
08年7月22日(火)-8月3日(日)
工芸ギャラリー愛海詩(中央区北1西28 地図D)
初といっても、いま検索したら、この方は2006年にギャラリー山の手で個展をひらいているんですね。あれれ、どうして見た記憶がないんだろう?
一般的な友禅の技法で染められた帯などもありますが、やはり目を引くのが、マーブリングで制作されたのれんやタペストリーです。たゆたう水面のような模様がえもいわれぬ美しいです。しかも、青系が主体なので、暑い季節にはぴったりです。
さらに言えば、マーブリングの模様にも2種類あるんですね。横に波線がたくさんひかれているものと、斜めの波線が複雑な模様をつくっているものとがあります。
以前にも書いたことがありますが、友禅という技法は、自由度が高いわりには、意匠の面で新しい試みに挑む作家が意外に少ないという感じがしています。
石原さんの作品は、斬新でありながら、現代性を過剰に強調したものではなく、しっとりした落ち着きも漂わせます。
とても見ごたえのある展覧会でした。
08年7月22日(火)-8月3日(日)
工芸ギャラリー愛海詩(中央区北1西28 地図D)