北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

■この20年の、20のアート(1月14日まで)

2007年01月08日 01時07分59秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 すいません、書くのが遅くなりました。
 広島市現代美術館から、会田誠、青木野枝、岩井俊雄、大岩オスカール幸男、小沢剛、川俣正、小林孝亘、須田悦弘、千住博、堂本右美、奈良美智、日高理恵子、福田美蘭、舟越桂、宮島達男、村上隆、森村泰昌、柳幸典、ヤノベケンジ、吉澤美香という、そうそうたる作家の所蔵品を1-2点ずつ借り、展示しています。
 現代アート好きは、必見でしょう。
 美術手帖とかでよく名前は見るけど、道内じゃ見る機会がない人も多いです。柳幸典さんなんて、北海道初登場じゃないですか、ひょっとしたら。
 今回は、アリさんはいませんでしたが。

 やっぱり宮島さんは、すごいなあ。
 今回は、赤のLEDカウンターが横1列にならんでいました。例によって、1から9までの数字を、それぞれことなる速度で点滅させていました。ただ、正面からまっすぐ奥のカウンターはいつまでもともらない。そこは、爆心地の暗喩だったのです。
 さすが、ヒロシマの美術館のコレクション。

 会田さんの「人プロジェクト」は爆笑もの。
 大型化するアースワークや美術プロジェクトに対する皮肉であると同時に、無駄が指摘される公共事業、さらには人間の営み一般をも、笑い飛ばし、その無意味さを指摘しているかのようです。

 森村さんの、マネの「オランピア」をパロディ化した作品も考えさせられます。
 絵の中に登場する女性は男性(森村さん自身)に、西洋の布団は日本の和服(打掛?)に、猫は招き猫の置物に、それぞれ置き換えられており、おのずとジェンダーとは、人種とは-と、見る者に問い直す作品になっています。
 森村さんは、ただ変装してるんじゃないんだなーと、あらためて感服しました。

 それにくらべると、絵画系は、個人的にはそれほど…。
 悪いけど、日高さんとか奈良さんは、いつ見てもおなじに見えます。
 現代美術の人にくらべると、絵画の人は芸風の幅がせまいんじゃないかと思いました。
 あんまり、なんでもかんでもやる画家は、認められないってことなんでしょうか。

11月3日(金)-07年1月14日(日)9:45-17:00(入場-16:30)、月曜(祝日開館し翌火曜休み)・12月29日-1月3日休み
札幌芸術の森美術館(南区芸術の森2)
一般800円(前売り640円)、高校・大学生400円(同320円)、小中学生200円(同160円)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。