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勘野悦子と仲間たち展

2006年05月24日 08時03分05秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 札幌と登別を往復して水彩画を制作している勘野さん。水彩連盟の仲間である古田瑩子さん、畦原信子さん、竹津昇さんにも出品を仰ぎ、「仲間展」としています。
 水彩の大作は2点。
 冒頭の写真は、昨年の水彩連盟展で会員推挙となった際の作品「脈絡のある風景」です。
 昨年の新道展50周年記念展にも出品されていましたが、後ろの人物の羽などを描きくわえたそうです。
 アクリル絵の具を併用していますが、上部に広がる薄い黄色は、透明水彩をいったん塗ってからふき取って着彩したもの。
 もう1点は「記憶の中の瞬間(とき)」。

 中央の女性が手にしている白い鳩が、ドレスの模様の花をくわえているように見えるのがユニーク。
 「脈絡…」と同様、中央部に収斂する構図は、勘野さんの特徴で、劇的な性格を強めているようです。
 筆者の目には、舞台女優の群像みたいに見えますが、そういうことではなさそうで、題のとおり、こういう人物の記憶が勘野さんの深層にあるということなのでしょうか。

 小品の静物画では「光の妙」がちょっと変わった色合い。
 「電燈に青い色セロファンをつけて逆光に置いてみたら、こんな感じになった」
 ほかに、女性像の3点組み「或る想いに…」や、「concept1」「concept2」「雨上がり」「彩る」。

5月22日(月)-27日(土)10:00-18:00(最終日-17:00)、
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)。


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