あけぼの開明舎(旧札幌市立曙小)で活動している札幌の4人のアーティストと、エスエアのまねきで札幌でレジデンスを行う1人とが、連続して個展を行う「冬のプログラム」の第2弾は、「札幌の美術2004」「絵画の場合」など活発に発表をつづけている若手画家、小林麻美さんの展覧会です。
小林さんは今回、廊下を発表会場に選びました。それも、時間は夜だけです。
楕円形の支持体に、木々が浮かび上がる絵を2点と、暗い木々のなかに人物が立っている情景を描いた、比較的大きな絵を1点、展示しています。
楕円形の絵については、19日のアーティストトークで、視野の端が気になるというようなことを話していたので、その問題意識と関係しているのだと思います。
まあ、絵が四角形なのは、単なる制度ですからね。
それに、絵の端っこに手を焼いていたのは、マティスもピカソもたぶん例外ではなかったでしょうし。
小林さんは昨年あたりは、「夜」ということをテーマに制作していた部分があったそうです。
神秘的な含意ではなく、「すべてを明白に見渡せるわけではない環境」「凝視しても明確には見えないかもしれない時間帯」というようなことなんだと思います。
昨年の個展では、犬が一瞬馬に見えたという体験をもとに、カーテンの向こうに垣間見える馬の絵を描いた小林さん。
今回、あえて暗い夜の廊下に、暗い絵を置いたことは、なにやら戦略めいたものがありそうです。
つまり、「すべてが見える」ことに対する疑義というか。
2月18日(土)-23日(木)18:00-21:00
あけぼの開明舎(中央区南11西9)
以下は「北海道美術ネット」の過去の関連記事へのリンクです
■絵画の場合2005アーティストトーク(画像あり)
■札幌の美術2004(画像あり)
■お宝交換プロジェクト(03年7月)
■個展(02年10月)
■菅原朋子さんとの2人展(01年 画像あり)
小林さんは今回、廊下を発表会場に選びました。それも、時間は夜だけです。
楕円形の支持体に、木々が浮かび上がる絵を2点と、暗い木々のなかに人物が立っている情景を描いた、比較的大きな絵を1点、展示しています。
楕円形の絵については、19日のアーティストトークで、視野の端が気になるというようなことを話していたので、その問題意識と関係しているのだと思います。
まあ、絵が四角形なのは、単なる制度ですからね。
それに、絵の端っこに手を焼いていたのは、マティスもピカソもたぶん例外ではなかったでしょうし。
小林さんは昨年あたりは、「夜」ということをテーマに制作していた部分があったそうです。
神秘的な含意ではなく、「すべてを明白に見渡せるわけではない環境」「凝視しても明確には見えないかもしれない時間帯」というようなことなんだと思います。
昨年の個展では、犬が一瞬馬に見えたという体験をもとに、カーテンの向こうに垣間見える馬の絵を描いた小林さん。
今回、あえて暗い夜の廊下に、暗い絵を置いたことは、なにやら戦略めいたものがありそうです。
つまり、「すべてが見える」ことに対する疑義というか。
2月18日(土)-23日(木)18:00-21:00
あけぼの開明舎(中央区南11西9)
以下は「北海道美術ネット」の過去の関連記事へのリンクです
■絵画の場合2005アーティストトーク(画像あり)
■札幌の美術2004(画像あり)
■お宝交換プロジェクト(03年7月)
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■菅原朋子さんとの2人展(01年 画像あり)