北海道美術ネット別館

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都市間バス「釧北号」

2012年03月04日 11時11分21秒 | つれづれ日録
 道立釧路芸術館の「土門拳の古寺巡礼」展を見るために、都市間バス「釧北せんぽく号」に乗って日帰りで釧路まで往復してきた。

 道内は、札幌と各都市を結ぶ交通機関はそれなりにあるが、地方都市どうしの交通の便は相当に不便である。
 北見と釧路を結ぶ都市間バスは1日2往復しかない。
(直通バスがあるだけマシなのであって、北見から紋別や帯広に1本で行くバスや列車は存在しない)

 つまり、日帰りしようと思ったら、どの便に乗るかという選択の余地はまったくない。
 朝9時半初の便に乗り、午後2時50分のバスで帰ってくるしかないのだ。

 所要時間はおよそ3時間。
 高速道路は、北見と釧路の間に全くないので、すべて一般の国道を利用する。

 バスの車体は、旭川-北見間の石北号と異なり、札幌行きの「ドリーミントオホーツク号」と同様の3人がけである。
 したがって、乗り心地はかなり快適である。
 行きは、20人ぐらいが乗っていたが、帰りは7人ほどだった。

 北見市内の停留所は、北見駅に近いバスターミナルのみ。
 津別バスターミナルにも停車する。
 釧路市内は、阿寒湖バスセンター(ここで少しの間休憩する)、大楽毛 お たのしけ駅前など、何カ所か停留所がある。
 釧路駅前、MOO前(釧路芸術館や釧路市立美術館へ行くには、こちらが便利)にもとまる。愛国にある阿寒バス本社が終点である。
 個人的には、北見市内にも、たとえば「北光」「とん田仲通」ぐらいには停留所がほしい。 

 終点まで3時間20分かかるのに、通る市町村は、北見市と津別町と釧路市しかないというのもすごい。
 途中、或る程度の人口がいる市街地は、津別町と、釧路市の阿寒湖畔と阿寒町ぐらいで、あとはひたすら畑、牧場、森林、原野が続く。
 わたしは車窓の景色は、何時間見ていても飽きないからいいけれど、そうでない人にとっては退屈かもしれない。車内ではビデオも上映されているが。


 あんまり言うと、一昔前の利益誘導型政治家みたいになってイヤなのであるが、いざ自分が道東に暮らしてみると、生活基盤(インフラ)整備の遅れに愕然とせざるを得ないときが、やはりちょくちょくある。
 道路はたしかに立派になったが、鉄道やバスを利用して移動しようとすると、ホントに不便なのだ。
 北海道に高速道や新幹線を遅ればせに建設することになると、「税金のムダ使いだ」みたいな声が、都会の住民から聞こえてくる。カンベンしてほしい。自分たちはもう何十年も前から高速道や新幹線の恩恵を受けていて、いざ他の地方がその恩恵に浴することになる(まだ浴してないけど)と反対するのは、ちょっと自分勝手ではないだろうか。


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2 コメント

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公共交通機関 (sue)
2012-03-05 00:03:51
やないさんが極力公共交通機関を使って移動しようとしているのを見ていつも感心しています。北海道の人だとふつう車でしょ?自分は車なくてもいいので共感します。この春首都圏に単身赴任することになり、車も処分することにしました。あっちいっても見ていますよ。
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いつもありがとうございます (ねむいヤナイ@北海道美術ネット別館)
2012-03-05 01:23:32
公共交通機関をムリして使っているというよりは、まあバスや鉄道が好きなんですね(笑)。
こないだも興部には車を運転して行きましたし、それほどこだわってるわけではないのです。
ただ、車でなくても行けますよ~、という情報は、提供していきたいですね。

東京ですか~。
通勤など大変そうですが、健康に気をつけて、お元気で! 今後もよろしくお願いいたします!
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