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■北村葉子展 (11月10日まで)

2007年11月10日 04時45分29秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 
 ことし行動展の会友に推挙された北村さん。
 個展は4年に1度のペースです。


         

 今回は、「母の日記」と題した150号の大作が5点(うち、F150が4点、P150が1点)。
 固有色にこだわらず、力強い筆遣いで複数の人物を描くのは、全道展にはわりと多いタイプの絵といえましょう。

 どこか、イエスの十字架降下(ピエタ)を思わせ、宗教的な雰囲気すら感じさせます。
 プライヴェイトに属することなのであまり書きませんが、北村さんの身の回りであった死をめぐるドラマが、作品に反映しているようです。
 「父の肖像」は、強烈な色の配置で、絵の具が横向きに垂れ落ちています。

 とくに、母子がひもや鎖で縛り付けられている絵は、考えさせられます。
 北村さんは
「たしかに、縛り付ける必要はないんですけどね」
なんて、笑っておられましたが。


         

 ずいぶん厚い支持体です。
 「07-1」から「07-4」と題されたS6の4点は、テンペラ技法で描かれています。

 ほかの出品作は、次のとおり。
「ライラック」SM
「母の手帳」F8、F10
「洋梨」(小品)
「父の肖像」S100
「異国の少女」S100

 北村さんは札幌在住。
 2001年に全道展会友。


07年11月5日(月)-10日(土)10:00-18:00(最終日-17:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A


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