ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

レ・ミゼラブル25周年コンサート

2010年11月30日 | ミュージカル・演劇
ロンドンでやったレミゼの25周年コンサートをワーナーマイカルで上映するという話を小耳にはさんだので、板橋(というか東武練馬)に行ってきました。
ネット予約は手数料がかかるけど、念のために予約しておいたら、行ってみたら完売だったので予約しといて良かった・・・
レミゼはもう何十回も観ていて、最近はちょっと古臭いかな・・・と思うこともあったりして、夏にロンドンに行った時もスルーしてしまったのですが(と言ってももう一日ロンドン滞在があったら多分行ってたでしょうが)、そもそもミュージカル見るようになったきっかけが15年前の10周年記念コンサートをテレビで見たことでしたから、やっぱりちょっと気になって観に行ってみました。
会場は10周年の時のロイヤルアルバートホールよりもはるかに大きいO2ドームとかいうところで、アリーナなのできっと音響は良くなかったんだろうなあ・・・マイクとは言え。
ステージもロイヤルアルバートホールよりは大きいのでしょう、10周年の時よりはただマイクの前で歌うだけでなく、もうちょっと舞台っぽい演出になってました。
10周年の時は出番のないキャストがステージ上の椅子に座っていて、メインの人が歌ってる間ずっと観てたのがちょっと好きだったんですが、それがなかったのがちょっと寂しかったかな。一部舞台に残ってたり上の方のテラス?から観てたりとかしましたが。
コンサートならではの演出としては、死んだ人が歩いてハケて行くんですが、ファンティーヌがハケる時リトルコゼットとすれ違ってファンティーヌが振り返るとかあって、ちょっと良かったですねー。
アンサンブルもたくさん出ていて、舞台だと一人で何役もやるところ、学生とかめだつ人は1役でしたね。最初にプルヴェールの役の人がやる役やってた人がカッコイイなーと思いましたが、ABCカフェにはいなかった・・・司教様とレーグルも違う人だったし、工場長とコンブフェールも違う人だったし、バマタボワとグランテールも違う人でしたし。
バマタボワの人、カーテンコールで一人でお辞儀してたけど有名な人なのかな・・・あ、バマタポワの衣装がステキでした。水色のジャケットにピンクのスカーフに小花柄のベスト・・・日本ではなかなか男性の衣装としてないですよねー。マドレーヌ市長のベストも白地に黒の細かい植物柄がおしゃれでしたが。
あと、コンサートならではというのは、フルオーケストラでしょうね~。この人数オケピットには入らないよ、という。さすがの迫力でした。
そして、電子楽器がない完全なオーケストラのみの編成だったので、ところどころアレンジが違っていて面白かったです。
一番違ったのは下水道のシーンかな。面白いアレンジでした。
あと、学生たちが死んだ後の「彼を帰して」のインストのリプライズが、最初のうちバックのピチカートなしでオーボエのアカペラ?で演奏されて、ちょっと感動的でした。ここで「彼を帰して」がリプライズされるの大好きなんですが、日本だといつも拍手に邪魔されてしまうのがガッカリだったので、余計に嬉しかったかな・・・演奏も上手かったし。久々にここで感動できました。
あ、指揮の人10周年コンサートと同じ気がしたんですが・・・クレジット確認したので、DVD観てみればわかるんだけど面倒でやってません・・・(汗)
そう言えば、字幕が、東宝版の歌詞そのままのところもありつつ、時々原詩を訳したところもあり、という非常に中途半端なものでした・・・なまじ東宝版の歌詞を使ってるだけに英語で歌ってる内容とかなりかけ離れていたりしました・・・
10周年コンサートをNHKでやってた時の字幕が良かったなあ。全部オリジナルで。DVDになった時にただ東宝版の歌詞そのままの字幕になってたときはがっかりしたものでした。

キャストですが、バルジャンの人の歌が上手くて感動~。いや上手いバルジャンは今までたくさんいましたが、「彼を帰して」をあんなに優しく歌い上げる人初めてでした。他のバルジャンは、コルム・ウィルキンソンですら高音を声張り上げて歌う感じでしたから。久々に「彼を帰して」で泣けました。
ジャベールはアフリカ系の人で新鮮でした。なんか真面目な感じのジャベールで好感度大。歌はメチャメチャ上手いというほどではありませんでしたが・・・そして自殺は合格点出せませんでした。(私の自殺合格点は結構厳しいですので(笑))
砦でバルジャンに助けられたときの迷いの演技は良かったです。
ファンティーヌはリア・サロンガさん・・・10周年コンサートの時のエポニーヌだったんですよね~
結構ふっくらされていて、時の流れを感じさせましたが(汗)セントルイスで見たMa Ann Dionisioさんもそんな感じだったな~(汗)
「夢やぶれて」はさほど感動しなかったのですが(でも実は今まで「夢やぶれて」でいいと思ったのほのかさんとシルビア・グラブさんだけなんだけど)、娼婦になってからの激しい演技にはちょっと涙腺が緩みました。さすが元キムというか。
でも死ぬシーンはそんなに泣けなかった・・・短縮バージョンのせいもあるかなあ・・・
エポニーヌも良かったですが、On My Ownはさほど感動せず・・・でも死ぬ場面はちょっと涙腺緩みました。
コゼットは、なんかメイクが派手でびっくり・・・ニコール・キッドマンかジェシカ・アルバか、という感じのゴージャスなコゼット・・・違和感あったなあ・・・。ワーナーマイカルシネマのサイトの写真を後で観たらそんなに派手じゃなかったので、なんで???と思いました・・・歌はとっても上手かったですけど。軽々と高音部出してましたねー。
マリウスは、最初あんまりカッコ良くないなあ・・・と思ってたんですが、誠実な感じでなかなか良かったです。海外のマリウスって、歌は上手いんだけどなんかチャラくて共感できない感じになりがちなんですが、そういうのがなくて良かったです。(でもこの方評判悪いみたいですね・・・(汗))
アンジョルラスは歌も上手くてなかなかでしたが、なんか沢村一樹さんに似てて、出てくるたびに「沢村一樹・・・」と思ってしまって仕方なかったです(汗)しかしイギリス人?に似てる沢村一樹さんもすごいなあ(笑)
バリケードでバルジャンがジャベールを殺した、と思った時のためらう演技が良かったです。
あと、グランテールの人がヒュー・ジャックマン似でちょっとカッコ良かったです。

そんなこんなで本編終わった後のカーテンコールで、いきなり"1985 original cast"とスクリーンに表示されて沸く会場。そして映画館内もややどよめきが。(知ってる人は知ってたのでしょうが・・・私も知りませんでしたー)
次々に出てくるキャストの最後に初演のコルム・ウィルキンソン登場。すっかりおじいちゃんになっちゃってましたが、まだまだお元気そう。
そして、コルム・ウィルキンソンはじめバルジャン経験者何人かでBring Him Homeを歌いました!
さすがのコルム・ウィルキンソンもかなり声が出なくなってきていて、キーは日本版と同じ1音?下げてましたが、それでも懐かしい声でBring Him Homeを聴けて嬉しかったですね。(私にとって初バルジャンは10周年コンサートのコルム・ウィルキンソンですので・・・)
続いて初演キャスト、経験者、現キャスト合わせてのOne Day More。初演キャストの皆さん、見た目は時の流れを感じさせましたが(汗)歌声は皆素晴らしかったです。

そんなこんなで最後には豪華なオマケもついて、大画面で見られて良かったなーという感じでした。
でも、私にとって10周年コンサートほどの感動はなかったので・・・DVD出ても買わないかなー(汗)
コメント (2)
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