「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

11月、日差しが嬉しい季節になりました

2011年10月31日 | 日記
気持ちの良い朝。
今日で10月も終わりです。



数日前、
ベランダで買ってきた花の苗を植えかえていたら、
眼下をホラ貝を吹きながら祭り装束の一団が通りました。
近くに伝統的な行事をする神社・・お寺かしら・・があるのですね。
この土地新参者の私は、地域の古いものをまだ全部知りません。
なかなかいいものだなと眺めていたら、
シャッターチャンスをのがして、後姿になってしまいました。

さあ今日は一仕事しなくてはなりません。
風炉を片付けて、炉を開けます。
道具も入れ替えて、新しい一年を始める準備です。

同じ入れ替えでも、炉から風炉に変わる清々しい気持ちと、はまた違う、
ゆったりとしたお茶への期待感が膨らみます。

そんな気持ちが目覚めを速くしたのでしょうか。
それではと、ベランダに出て、
半分だけ洋風にしようと決めた一角を眺めたりして一時を過ごしました。



数日前に買ってきて植えたミニ薔薇の花も元気でいます。




洋風庭園造りにに取りかかろうと腰を上げましたが、
パーツはまだこれだけです。




まだ何もない半分を「和風庭園」( 勝手にこう呼んでいます)から眺めながら、
口きりの茶事を前にして、
ちょっと蹲コーナーもちゃんと復活しなくてはと思いました。



いつの間にか、日差しが嬉しい季節になりましたね。

すべすべになりたい

2011年10月28日 | 日記



ザクロをひとついただきました。
  甘酸っぱい身を口に含んで食べました。
    味というよりも、季節を味わいました。

お稽古の時に、
若いお母さんが、自分の手を眺めながらため息をついていました。
「手がきれいでなくなりました・・」
「仕方ないわね、主婦でママですものね。」
「来年のお茶会には綺麗な手でいたいです。」
「花嫁さんみたいに、直前集中エステでもしたらいいかも、手のね」
そんな話をしながら、
これから冬は特にお点前をする時は、手が気になるなと思いました。
ふくさ捌きの時に、カサカサなんて音がすると、
自分も身が縮まる思いがしますものね。

お茶会もそうですが、
実は12月に結婚式に御招待されました。
そして、「御祝辞をいただきたいのですが」との依頼も受けてしまいました。
さあ大変。
フランス料理をいただいて、ワインでいい気持になっていればよいのかとおもっていたのに。
そうもいかなくなりました。
花嫁さんではないけれど、人前に顔をさらすのですね・・
人ごとではありません。
私も直前エステをしなくては・・
焼け石に水かしらね。

夏草や兵どもが夢の跡・・・かな

2011年10月24日 | お茶三昧




  夏草や兵どもが夢の跡


今なにかと、平泉が話題だからではありませんが・・・

こんな風炉を見ていたら、そんな句が浮かんでしまいました。

秋の清々しい一日、戸を開け放ってお炭手前三昧の一日を。

皆さんで、初炭をしてはお茶をいたただき、

後炭をしてはお茶をいただきと。

灰を切ったり、埋めたりで前はこのような事態になりましたが。

エアコンをつけなくてはならない時期には、

マンションでのお炭は、一酸化炭素中毒が心配で、

なかなか思うようにできません。

十月になり、やっとそんな日がとれました。


皆さんお、炭のつく音、匂い、そしてお釜から立ち上るやわらかな湯気を、

十分に堪能できたようです。


こんな日を三日ほど続けたのですが、

あるを若い方が、炭の赤く燃えている様子になぜかジ~ンとしてしまったようで、

目をうるませで「感動してしまいました・・」と。

震災後に考えるようになった人生と重なったのかもしれません。

お茶室はそんなピュアーな気持ちになれる場所なのですね。

傷テープにも消費期限ありなんですね

2011年10月24日 | 日記

足の傷から菌が入り化膿してしまいました。

くるぶしのところです。

お負けに正座による腫れとのダブルパンチ。

二日お医者さんに通って処置をしてもらったら、

今日は良くなってきたので一安心。


「塗り薬を出しておきますから、もうそれを塗って大きめのバンドエイドを貼っておけば大丈夫です。」

と言われたので、家に帰ってバンドエイドを探したら、

景品でもらったような古いものが出てきました。

でもどれも劣化して使いものになりませんでした。

そういえば幸いなことに、最近バンドエイドのお世話になることもなかったから、

新しいものを買う必要もなかったし。

傷テープにも賞味期限?(消費期限)があるのですね。

というわけで、「大きいサイズ」と「しっかり防水」の二種類を買ってきました。


今回は抗生物質の飲み薬までもらってしまいましたが、

お薬が出て嬉しいなんて言っていられない心境でした。

しばらくは正座ができないので、椅子に座って稽古をしました。

楽ですね~でも悲しかったですよ。情けなかったです。


ちなみに、古い傷テープはかえって雑菌が入ることがあるそうですから、

新しいものを使った方がいいようです。

箱にちゃんと消費期限が書いてありますね。

今回のことで初めてじっくりと見てしまいました。

お干菓子のハロウィンバージョン

2011年10月21日 | お茶三昧


和菓子屋さんで、お菓子を買っていたら、

こんな箱が目に着きました。




中には和三盆のお干菓子が入っていました。

ハロウィンバージョンとか。

面白そうなので買ってきてしまいました。

箱の絵に描いてあるような、

いろいろな形のお干菓子が入っていましたよ。

やっぱり、カボチャが一番人気でした。

そのうち、お茶会の道具の取り合わせが、

ハロウィンなんていう時代が来るのでしょうかね。




灰匙入れを手作りしました

2011年10月18日 | お茶三昧

これな~んだ!



灰型を作る道具を入れる袋です。
ミシンだと早いのですが、手縫いでチクチクやりました。
何処に仕舞ったか分からないミシンを出すより速いです。




数が増えた時は入れる場所が増やせるように、余裕もありますよ。
匙はちゃんと全部潜ります。

今までは適当な箱の中にバラっと入れておいたのですが、
外に持ち歩くのに箱では具合が悪そうなので、袋を作ってみました。

茶道具のパンフレットを見ると既成の素敵なものも売っているようですが、
あまり裂には事欠かないので、手づくりをすることにしました。

なんだか職人さんや、料理人さんが
「マイ道具」や「マイ包丁」を、大事に大事に持って歩く感じで、
ちょっと灰型修行に力が入りそうです。

洋菓子かしら、和菓子かしら?

2011年10月17日 | 美味しい話


洋菓子のようでもあり、
和菓子のようでもあり・・・



「ボルボローネス」

名前からすると和菓子のような、洋菓子ですね。

お干菓子くらいの大きさで、
でも一口で食べるにはもったいない。
しっかりとしていそうで、
口に入れるとふわりととれるように砕けて広がります。

スペインの代表的なお菓子「ボルボロン」からヒントを得て考えだされた、
紅茶にも、日本茶にも合うお菓子だそうです。

もちろんお抹茶にも良く合いましたょ。
普段ほとんど使ったことのなかった、朴葉の銘々皿に載せて、
お稽古で頂きました。






久しぶりなので、夢を見ました

2011年10月16日 | お茶三昧



夏に頂いて鉢植えにした「フジバカマ」
やっと小さな花芽がつきました。
今年の秋に間に合ったみたいですね。



大震災以後半年ほどお休みしていた方が、
今月からお稽古に復帰されました。

あまりの嬉しさからか?はたまた久しぶりの緊張感からか・・
前日に夢を見たそうです。

稽古場の様子が全く違っていて、
お点前もすっかり忘れていて、
途方に暮れて、隅の方で小さくなっている夢だったそうです。

可哀そうにね。

でも来てみると何も変わっていなくて、
お点前も思っていたほど忘れていなかったとホッとしていました。

そうですよ。
変わらないで待っていることだけが、
私のできることですからね。


大震災があって、いろいろとがんがえることもあり、
人生観にも影響があったとか。
まだお若い方ですから、きっとそうだと思います。


久しぶりのお点前とおしゃべりを楽しんで、
「やっぱりお茶はいいですね。ここは落ち着きます」
と言って帰られたので、私もホッとして嬉しかったです。






壺が割れました

2011年10月16日 | 日記

今日突然の物音に飛んでいくと、廊下の隅に下げてあった額が落ちて、
その下に飾ってあった壺が割れてしまいました。
粉々と言っていいような割れ方でした。

母がよく花を活けていた壺で、私も気に入っていた壺です。

お稽古の方が身支度をする場所の近くだったので、
人がいたら、破片が飛ぶような距離でした。
朝早くて、誰もいなくてホッとしました。

あの三月の地震の時も落ちなかった額ですが、
その後ちゃんと点検をしなかったのがいけなかったのでしょうね。

こんな時私はいつも思います。
何かの見代わりだなと・・・
最近少し浮かれている私に、
「落ち着かないと危ないよ」と教えてくれたのかなと。
母の思い出の壺だけれど、壺で良かったと思うことにします。

今年も後二カ月ちょっと。
落ち着こう・・落ち着こう・・






小さな庭でも

2011年10月13日 | 日記



ベランダの小さい庭をながめてみたら、



山芍薬の実がはじけていたり



ナンバンギセルがかわいらしく咲いていたりして
しばらく見とれていました。


そして・・・



キキョウのつぼみがまた膨らんでいたり(すみませんボケてますね)



テツセンのつぼみもすぐ開きそうだったりして
こんな何度も楽しませてくれて有難う。

小さなベランダ庭だけど、
なんだか嬉しくて、
お稽古の皆さんに思わず

「見て見て!!ほら~」

でした。





小菊が茶室に静かに香ります

2011年10月12日 | お茶三昧


「東籬下 」
十月に入り今年もこの短冊を出して掛けてみました。


陶淵明の詩「飲酒二十首」其の五 にこうあります。

 「盧を結びて人境にあり 而も車馬の喧しきなし
  君に問う何ぞ能く爾やと 心遠ければ地も自ずから偏なり
  菊を采る東籬の下  悠然として南山を見る
  山気に日夕に佳く 飛鳥相い与に還る
  此の中に真意あり 辨全と欲して已に言を忘る」

「採菊東籬下 悠然見南山」は、この一節を取り出したものです。

おけいこでは去年もお話ししたと思いますが、
初めての方のためにちょっと説明します。

陶淵明は、はじめは幾たびか高級仕官を志しますが、
自分の環境から見て将来性のないことを悟り、また上司にペコペコすることを嫌い、
故郷に帰り地位名誉からも離れて、
酒と菊花を愛して悠々自適の生涯を贈ったと言われる詩人です。

「東の方のま垣の方から、菊のいい香りがしてきてたので、
屈んで一枝折ろうとすると、目の前には南山がそびえている・・」
直訳はこのようになるのでしょうか。

九月九日の重陽の節句を菊の節句といいますが、
旧暦で言うと今頃ですね。

今日はこの色紙を眺めながらのお稽古です。







来年のお茶会の準備スタート

2011年10月11日 | お茶三昧

今年の一月に開催の場所を確保し、来年の五月に開く茶会の準備を、
いよいよ今日スタートしました。

同じ思いの仲間三人で始めた「好風会」の第二回茶会です。
茶事も大寄せの茶会も、稽古何十回分にも匹敵する最高の勉強の機会です。
社中の方々のためにも、私としても、
いよいよ始まったと身の引き締まる思いです。
あれやこれやと考え始めて、今日はちょっと興奮しています。

一回目にたくさんの時間をかけて作り上げたマニュアルがあるので、
今回は少し余裕もできましたが、
一人でやる会ではないので、お互いに迷惑を掛けないように、
良く話し合って進めなくてはなりませんので、
そろそろスタートを切る時期と、最初の集まりを持った分けです。

茶会の場所は同じですが、濃茶席、広間の薄茶席、立礼席の分担を、
ローテーションで回します。
前回濃茶席を担当した我社中は、今回は広間での薄茶席です。
初釜が済めば、五月なんてすぐやってきてしまいますね。
その日に気持のピークに持って行けるように、頑張りましょう。

ところで、
昨日は「般若心経と茶道」という講義を聴きました。
講師の先生は、東洋大学名誉教授の河波昌先生です。

とても良いお話でした。
仏教思想がご専門の先生ですが、
難しい内容を「なるべくわかりやすくお話しします」とおっしゃって。
茶道の実践のもたらすものの素晴らしさを、教えていただいたような気がします。
何処までそれに近づけるかはわかりませんが、
一生かけるに値するものに身を置く幸せを感じてしまいました。

先生は最後に、
「茶道は、時代の最先端を行く実践である」
という言葉で結ばれました。
これからの私のお茶三昧に熱が入りそうです。
その先に見えてくるものを追い求めながらの。


ベニー・グッドマン・オーケストラ

2011年10月10日 | 日記



コンサートのチケットを頂いたので、友人を誘って出かけました。

ベニーー・グッドマン・・・懐かしいですね。
私の若いころに一世を風靡したジャズオーケストラです。

ベニー・グツドマンが亡くなった後も、高い音楽性を保ちながら、
公演活動を続けているのですね。

ジャズには素人の私ですが、あまりにも耳慣れた名曲は、
若いころの記憶を呼び覚まし、自然に心はスイングでした。

華麗なテクニツクのクラリネット、ピアノ、ドラムなどの共演も良かったですが、
ギターと歌だけの「ジャニーギター」が心にしみました。

そしてあの名曲「Sing Sing sing」がいつ聴けるのか楽しみにしていたのですが・・・
最後の最後に聴けました。
会場を巻き込んでのクライマックスはエンディングで訪れました。

終わったあと席を立つ観客の気分も最高潮の余韻で弾んでいました。
もちろん私も。

それにしても、聴衆の年齢層は高かったですよ。
皆さん懐かしさを求めての時間だったのでしょうか。

連休の真ん中に、こんな楽しいプレゼントを有難うございます。




靖国神社の献茶式に

2011年10月06日 | お茶三昧

十月四日に、靖国神社で行われた「献茶式」に行ってきました。
こちらでの献茶は、お家元ではなく鵬雲斎大宗匠がいつもなさいます。

ともに戦争で命をかけて戦ったお仲間がまつられているので、
ここだけは自分がという思いがおありとか。



今年88才の米寿を迎えた大宗匠ですが、
お点前も立ち居振る舞いも、とてもそのお年を感じさせません。
前日海外から戻られての、翌日の朝早くからのお献茶と聞いて、
それもまた驚きでしたが。

献茶式が終わり、奉賛茶会の行われている茶室に行く途中で、
お献茶を終えて外に出られた大宗匠が、
皆さんと立ち話をされているところに出会いました。
近くで写真も失礼かと、遠くから記念にとカメラを向けましたが、
その瞬間に下を向かれて、人波の陰に埋もれてしまいました。



濃茶席は例によって長蛇の列でした。
一時間以上は待つことになりましたが、
覚悟の上で同行の友とのんびりおしゃべりをしながら時を過ごしました。
それでも去年よりずっと流れが良いように感じられれました。

濃茶席ではめったにお目にはかかれないお道具に出会えました。

利休作の茶杓とノンコウの黒茶碗です。
この二つだけはしっかりと目に焼き付けてきました。

このような場所ではただただ目の保養を楽しむばかり。
待たされた苦労も吹き飛びます。

薄茶席を待つ間にお弁当にしました。
茶席の道具は写真に撮れませんので、お見せできませんが、
せめてお弁当でもご覧いただいて。




薄茶席は大宗匠の米寿をお祝いしたいという、
席主さんの思いのあふれた趣向でした。

寄付には、



「酒井探川筆  翁図 」
これだけは写真に撮れました。

本席では、お点前にはじまり、半東、お運びもすべて男性でした。
きっと水屋での女性の応援はさぞかしと想像しながら、
あまり見られない男性ばかりの光景を眺めさせていただきました。

最後は能楽堂での立礼です。
ここは待ち時間なしですぐに席入りをすることができました。

帰りがけに記念にと、お互いに写真を撮りあいました。
今更ながらのモザイクですが。



お誘いした友は、お茶をたしなみません。
でも骨董に趣味がお有りなので、由緒あるお道具を目の当たりにできたことで、
きっと満足していただけたと思います。
良く晴れて、気温も低く、爽やかな一日で、
着物を袷にしたばかりの身にも過ごしやすい一日でした。




初春のために茶室の予約に

2011年10月02日 | お茶三昧

まだ今年も三か月も残っていますが、
はやくも来年の社中の新年顔合わせのための、
茶室の予約に行ってきました。


市営の「柏の葉公園」の中にあるお茶室で、
ここのところ毎年同じ場所ですが、
お庭も素敵ですし、慣れた場所なので、やはりここを選びました。。
予約の始まる三か月前になったので、
確実にとれるように、いの一番で10月1日に決行。

公園に着くころには小雨になりました。、
去年もそういえば雨が降っていたのを思い出しました。
「初時雨」にはまだ早いですが、ちょっとそんな風情でした。

張り切って家を飛び出したので、
受け付け開始の10時までには時間がありましたので、
たまにはゆっくりと公園の中を歩いてみようと、
ほとんど人影のない雨の公園をぶらぶらと散策です。





カメラが得意な人は、こんな時は芸術的な写真で、
雨にぬれた自然の姿を残すのでしょうね。
私はそこまではいきませんが、いつもバックの中に忍ばせているデジカメで、
ちょっと写真も撮ってみました。
雨のせいか薄暗い光景ですね。

ここは桜のころもきれいで、お花見に来たこともあります。
でも、歩いてみると桜以外にもいろいろと珍しい樹木もありました。
せっかく写真を撮ったので少し紹介します。

「ユリノキ」





葉がお祭りの時に着る「はんてん」に似ていると説明にありますが、
アップの写真を取ってくれば良かったですね。

次はこれ「アメリカフウ」



こんな風に並木になっていました。
少し紅葉が始まっている木もありました。




いつも立ち寄る薔薇園は準備中で、公開していませんでした。



でもカメラを差し入れて。



赤いつぼみも開園の準備をしていました。
これは半月後にくるしかないですね。




そろそろ茶室も近付きました。





当日はこの「梅軒門」を通って、露地伝いに「小間」の茶室に向かいます。




第一希望はすでに、市の行事のためにふさがっていましたので、
第二希望を無事に予約してきました。

新春の一日をどのように楽しみましょうか。
まずは場所が確保できましたから、来年までにゆっくりと考えましょう。