「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

入浴剤

2020年10月29日 | 日記

色々な入浴剤を試しています。
今使っているのは無印良品の「ミルクの香り」

乳白色のとてもマイルドな入浴剤です。


入浴剤に凝っているという友達に、
「何かおすすめはある。」と聞くと、
「いや~ありきたりの入浴剤ですよ。」と写真が送られてきました。

一番右の、ドイツのクナイプがお好みとか。
パッケージもカラフルですね。
風呂場に並べておくには、楽しい色がいっぱい。
う~ん私のはかなり地味かしらね。
次はパッケージにも気合を入れて選んでみよう。
こうやっていくつか揃えておいて、その日の気分で使うのもありですね。
ちょっと探しに行って見たくなりました。

今日が十月の最終稽古でした。
これて風炉の季節も終わりです。
次の稽古までに炉を開いて、炉開きのお祝いの準備をします。
コロナ禍でも、こうやって、気をつけながら、
日々の稽古ができていることは幸せです。
これ以上感染が広がりませんように。

 


おせわになった靴に別れを告げて

2020年10月25日 | 日記

最近は、できるだけ買い物に出るようにしています。
重いものはネット注文で宅配をしてもらいますが、
足りないもので軽いものは、まめに散歩を兼ねて出かけて行きます。
お店の候補は二か所。
どちらも歩いて往復三キロちょっとで、の5000歩ほどです。
目的はウォーキングですので、買う物は二三品で、
散歩に目的を持たせる程度です。

最近歩きやすい靴を新調しました。
買い物で、その履き心地を確認しています。

もう十分に履いたと引退をしてもらった、今まで履いていた靴は、
10年間、私の旅の強い味方でした。
南は四国から北は北海道まで、どこへ行くにも、
歩きやすいその靴ばかり履いて、本当に酷使しました。
その靴も、もう底が薄くなり、足の裏への衝撃が大きくなり、
私の癖のある歩き方にすり減って、その姿にもくたびれ感が出てきました。
最近は、手術後の足には少し歩きにくさを感じるようになりました。
取り替えるにあたっては、同じメーカーの同じ靴でもよいと思いましたが、
タイミンクよく「Sサイズが豊富に揃いました」という、
最近お気に入りの靴屋さんからの案内が届き、そこで買い求めました。
何しろ私のサイズは21.5センチですので、探すのに苦労します。
昔は冗談に、「子供用のところで探したら」なんていわれて・・・
"豊富に揃っている"という言葉は有難いことなんです。

60代の10年間を、私と一緒に駆け抜けた今までの靴は、
思い出がいっぱい詰まっていて、捨てることなどできないので、
靴にとっては、嬉しいか悲しいかわかりませんが、
靴箱の隅で、"殿堂入り~"ということにします。

駆け抜けたといえば、重陽の日に行われた競馬の「菊花賞」
親子二代の無敗の三冠馬が出ましたね。
私にはディープインパクトの雄姿が目に残ります。
引退の時も涙を流したものです。
競馬は縁がありませんが、走る姿を見るのは好きです。

さて新しい靴は、私の70代80代を、一緒に駆け抜けてくれるでしょう。
いままでより少しのんびりとでしょうが。
コロナに気をつけながら、秋の空の下、
気持ちの良い風を感じられるところを歩こうと思います。

 


旧暦の重陽

2020年10月23日 | お茶三昧

10月25日が、今年の旧暦の重陽に当たります。
お茶杓の銘にも、「籬の菊」などが選ばれたりして、
やっと菊の花が似合う季節になりました。

今日はお稽古の方が見えたら、私がまず薄茶点前を。
いつも思い立っては、一人で点てて独服なのですが、
たまには飲んでいただくのも楽しいと思いましたので。
道具をもっての立ちすわりの動作はまだおぼつかないのですが、
座ってしまえば、膝を気にすることもなくお点前はできます。
使えば使うほど足の調子は良くなっていくように思えて、
それが嬉しくて、色々と試しています。

お稽古に菊のお茶碗を持参されたというので、
重陽の節句にぴったりと、「茶碗荘り」のお点前で、
私も薄茶を一服所望してしまいました。

乾山写しの光琳菊のお茶碗ですね。
季節を感じるお茶碗は眺めるだけでも気持ちが和らぎます。
菊は長寿を表わし、季節を問わないですから、
趣向によっては何時でも楽しめるよさもありますね。
気が付けば私の帯も菊の柄でした。

長寿を願って、美味しくいただきました。

手作りの栗きんとんも、毎日少しずつ、皆さんのお口に入っています。



お稽古が終わるごとに、
「これで風炉の稽古も終わりました。来月はもう炉ですね。」
と言ってお別れしています。
自粛でお休みしたこともあり、例年より短い風炉の稽古でしたが、
炉の季節はどのようにして過ごすことになるのでしょう。
第三波などと言って流行が拡大しないことを祈るばかりです。

そろそろ初釜についても考えていますが、
お茶会をして、大勢の皆さんと一緒にということはできないと思いますので、
今はそれぞれの稽古日にグループごとにと考えています。
そんなことを少しずつ皆さんに提案し始めると、
「初釜など諦めていましたから、嬉しいです。」と。
急に着物のことも考えられるようになり、先の楽しみもできたようです。
少しでも皆さんに楽しんでいただけるよう考えたいと思っています。

 


サントリー美術館へ

2020年10月20日 | 日記


遠出をする予定を、お天気が悪そうなので日延べして、
美術館に行くことにしました。
月曜日に開館していて予約の必要のないサントリー美術館へ。
もう半年以上も美術館へは出かけることがありませんでした。
テーマは「日本美術の裏の裏」
6つの章から構成されていて、70点ほどの展示でした。
このくらいが丁度よいと、いつもこの美術館を訪れると思いますが。

テーマで歌っているほど、ひねった内容ではありませんでしたし、
驚くような名品がずらりでもありませんでしたが、
それがかえって、気負わずに楽しめました。

 

出入り口の仕切りは、襖風て面白いと思いました。
写真撮影はすべてOKということで、記念に撮りましたが、
ライトなどの加減で、肉眼で見るようには再現できませんでした。

第一章 空間を作る

第二章 小をめでる

雛道具のうち

第三章 心でえがく

第四章 景色をさがす

第五章 和歌でわかる

第六章 風景にはいる


見方を変えれば作品の面白さが増すというところでしょうか。
作者の意図したものと又違う楽しみ方を探せるようです。

お稽古でも、
「お道具は使い手本位だから」と話すことがあります。
お茶碗やお茶入の正面などは、決まっているようで決まっていないと。
見所のたくさんある時は、
自分の好きなところを正面にしてみるのも面白いですものね。

足の回復を確かめながら、無理をしないで見て歩きました。
終わって、ランチをしようとお店に入りました。
平日でも混んでいるのですね。
若者の無防備な食事風景には、少し怖いものがありました。
聴こえてくる大きな話し声もね。
まだまだ外食は私にはスリル満点です。

今週は洋菓子を3回も頂いてしまいました。
美味しそうな姿に目は欲しがるのですが、
私には生クリームがそろそろ胃に応えるようになりました。

来月は和菓子三昧にします。

 


モンブラン三昧

2020年10月16日 | 美味しい話

今日は、栗きんとんを主菓子にしてお稽古をしました。
今回は、裏ごしを回避して、フードプロセツサのお世話になりました。
裏ごしをしなくとも、それはそれで、舌ざわりが素朴で良いと思いました。
栗と和三盆だけのものと、少量の白餡を入れたものとの二種類作ってみました。
白餡を入れたほうはちょっとなめらかに感じます。

稽古が終わって、栗は栗でも、今度は洋菓子のモンブランの話になり、
「そろそろモンブランも頂かなくては。」と言うと、
「もうお稽古がないのならこれから買いに行きましょうよ。」ということに。
片づけもそこそこに、着替えて、車で近くのデパートに急行しました。
まずは遅いランチをして、
それから洋菓子売り場で、何件かお店のモンブランを物色し、
決めたお店がここでした。



二種類のモンブランがあったので、

今日の分と、

明日の分と、

どちらもお買い求め・・です。
早速帰って、コーヒーを淹れて、
今日の分として、和栗のモンブランを頂きました。

夕飯はいつもより遅くしようと思いました。

これで今年の秋の目標を一つ達成です。
目標が食べることだけにならないように気をつけなくてはね。


気がつけば10年

2020年10月15日 | 日記

寝室に差し込む朝日に、
ぐんぐん伸びた豆苗が映し出されて、
さあ朝のサラダに使わなくてはと。

リビングの片隅の棚は、あまり変わり映えのない姿で、
それでもなんとなく落ち着くコーナー、
withコロナの日々は淡々と過ぎていきます。

取り寄せた和三盆が届きました。


栗きんとんの砂糖は、和三盆にこだわっています。
たくさん作ってすぐ食べていただけない分は冷凍しました。
栗きんとんは一つだけ味見。
お稽古の皆さんのために作りましたから。
(私はかねてよりの計画で、絶品モンブランを買ってきて秘かに楽しみます。)

 

こんなブログ、読んでくれる人はいるかしら。
まあ日記がわりにでもと始めて、気が付くと10年続けていました。

毎日更新などと頑張った時もありました。
お茶のことを知ってもらいたくて記事に力が入ったことも。
出歩くことが多かった時は、書ききれないほどの内容が。

時にはスランプで書きたくない日が続いたり、
止めてしまおうと思ったり、
いろいろありましたが、10年続けてしまいました。

十周年記念にど~んと派手な記事でもという計画もありません。
これを機にブログを閉じる勇気もありません。

これからも日記のような物兼社中への伝言板風で、
続けていくと思いますのでよろしくおねがいしますね。


マスク点前?

2020年10月11日 | お茶三昧

今は感染予防ののため、稽古場ではマスクを着用しています。
それでも二度マスクを外す時があります。
お菓子を頂く時と、お茶を頂く時です。
皆さんそれぞれの方法でマスクの処理をされますが、
ある時、「マスクの扱いもお点前の中に組み込むとよいかも。」
という話で盛り上がりました。
そこでちょっと考えてみました。

「お点前(お菓子)頂戴いたします。」
の挨拶の後に、膝に開始を一枚広げます。

次にマスクの紐を右、左と外す。
(順番を決めておくとお点前っぽい)
それを右から左と半分に折って懐紙に乗せる。

懐紙を半分に折ってマスクを挟む。
(これも右から左へと決めるとお点前っぽい)

懐に納める。

お茶を頂き茶碗を置いたら、
外す時と反対の順でマスクをすぐつける。
それからお茶碗などを拝見する。

いかがでしょうか。
これからも長い期間マスク生活が続きそうですから、
こんなことも考えてみても、楽しそうですし、
マスクも茶道具としての地位を獲得できるのでは。

 

今日は注文しておいた栗がとどいたので、明日は栗きんとん作りです。
午後から散歩を兼ねて、三盆糖を買いに出かけました。
お干菓子になりそうなお菓子も見つけてきましたが、
どれも私のおやつになりそう。
ちゃんと残しておかなくてはいけませんね。


「~ても・・~ある・・」か、「~ても・・~ない」か

2020年10月09日 | 日記

 

二年前の10月、誘われて、GINZA SIXの能楽堂で、「菊慈童」を鑑賞しました。
そのころはまだ膝も調子よく、その後三か月で、
歩けないほどの痛みが来るとは思いもしていませんでしたが。
それから二年が経ち、翌年の膝の手術。
今年に入ってようやく歩くことの不自由さも無くなったと思ったら、
コロナでの自粛生活を強いられるとは、人生一寸先は何が起こるかわかりませんね。

それはさておき、この演目は、菊と長寿を取り上げていることから、
重陽の節句の頃に演じられることが多いようです。
重陽と言えば、九月九日ですが、旧歴でいうと、今年は10月25日に当たります。
他の節句と比べるとなんとなく地味な節句ですが、
お茶をしたり、俳句を読んだりと、季節感を追いかけている人たちには、
なかなか風情のある行事です。
菊の節句くといわれるのに新暦ですと、なんとなく季節がそぐわないのですが、
旧歴で祝うと、菊の花も咲き違和感もありませんね。

というわけで、今年は旧暦で楽しんでみようと思っています。
あと二週間ほどですので、そのころには栗きんとんを作ろうと、
茨城の栗を注文しました。
裏ごしを頑張るか、フードプロセッサを使うか、迷うところですが。

今日耳にして"なるほどいいね"と感じた言葉。
「金がなくても夢がある」
若者に大いに使ってほしい言葉ですね。

同じ意味で、「夢があっても金がない」ともいえる。
不思議なもので、同じ状況も言い方次第で、
ポジティブになったり、ネガティブに感じられたりしますね。

今のこの状況を、人類が何かを学ぶチャンスととらえて、
ポジティブに考え、歩きだしている。
そんな気配に、希望が見えるようです。


金繕いの輪

2020年10月05日 | お茶三昧

社中に、金繕いの技術をお持ちの方がいらっしゃいます。
これまでに、思い出の品や記念品を繕っていただいた方も。
私も長く使いたいお雛様のお茶碗にひび(ニュウといますが)が入りましたが、
それを見事に復活させてもらい、今でも毎年使っています。

先日直していただいた方のお一人が、
「私も金繕いをやってみたいので、何か参考になる入門本を紹介していただきたい。」
とおっしゃるので、その方にお話ししたところ、早速持ってきてくださいました。

最近はカルチャーの講座でもけっこう目にする金繕いです。
お茶をなさる方は一度は興味を持ったことがおありかと思います。
本もいろいろ出ていますし、「金繕いキット」なるものも、
ネットでも、お店でもすぐ手に入ります。
やりたいと思ったらいつでも始められます。
金繕いの輪も広がると楽しいですね。
お預かりした本をパラパラとめくりながら、
私はきっと手を出さないと思いますが、
ノウハウの一端を知っておくのも楽しいかもと、
お渡しするまでに、さっと目を通してみようと思っています。

お茶席などでよく、見事に繕いのされた古いお茶碗などに出会います。
繕いが景色になって、又味わいが増します。
でも同じお席に繕ったものが幾つもあるのは興ざめですけれど。
繕いのあるお道具が一番似合うのは、今、名残り時ですね。

 

 


ススキを探して

2020年10月02日 | お茶三昧

十五夜の朝、ススキを見つけに出かけました。
確かあそこに去年はあったはずと行ってみましたが、
なんと今年はそこは綺麗に刈られて何もないではありませんか。
もう一か所思い当たるところがあるのですが、少し遠いのです。
散歩のつもりで出かければよいのですが、時間がない。
もう駄目かしらと家の近くまで帰ってきたら、
道路端の雑草の生い茂る中に、ススキか゛!!
灯台下暗しでした。
これはたぶん、"誰かが管理しているススキではない"
と思うことにして、切らせてもらいました。

この頃は郊外でも原っぱとか、道端とか、そんな場所で、
誰でも自由に花や草をとっても良い場所が少なくなくなりました。
公園はもちろん駄目ですし、原っぱかと思っても、どなたかの土地だったりして、
なんとなくそこに入って野の草を積むのも、気が引けますものね。

今年はどうにか無事に手に入ったススキですが、
都会に比べたら、まだ自然の残っているところなのに、
そのうちススキも花屋さんで買わなくてはならなくなりそうです。

一日は、お月見の気分でススキを眺めながら、
お月見団子をお干菓子代わりにして、10月の稽古が始まりました。
名残の月は、中置と台子のお点前等楽しんで、
風炉の季節を終えたいと思います。

朝の冷え込みも感じられるようになりました。
皆さまご自愛くださいね。