「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

悲喜こもごもで二月も終わり

2020年02月29日 | お茶三昧

「今年は子年だけれど、年女ですか」
そろそろそんな年かしらとうかがってみると、
「いいえ丑年なんです」
「自分の干支のお道具は、愛着がわきますね。」
「そうなんですけど、丑はかわいらしいのがないですよね。」
「来年使えるように、一年かけて心がけて探すといいわよ。」

そんな話題の後、雑誌で見つけた牛の香合の写真。
早速LINEで送って差し上げました。

今年はうるう年。
せっかく授かった一日という時間。
でもなんだか楽しめない時間になってしまいましたね。

お稽古をお休みにしたので、
お口に入れていただけなかったお菓子がたくさん残りました。
賞味期限もありますし、
私が全部食べるわけにもいきませんので、
お近くの社中の方に声をかけて、お分けしました。
「近くを通ったら寄ってください」とか、
「信号のところまで出てきてくださいますか」とか。
ひとまずお雛様のお菓子は賞味期限内に頂いてもらえました。

しかし、なんと準備の良い私は、
すでに三月前半のお稽古のお菓子を発注済み。
来週には宅配で届きます。
デパートなどの人ごみに行きたくなかったので。

これも何とか手を尽くして、
皆さんにお分けしようと思っていますが。

さて、お稽古がないと、なおさら運動不足になりますね。
そこで一日のタイムテーブルを考えて明日から実行します。
必ず一日一度は外を歩くようにしました。
空気の良い所を少しずつ距離を増やしながら、
のんびりと散歩するなんていいですよね。

お休みの連絡の返信には、こんなものもありましたよ。
「こんな時期ですが、だからこそ今日旅行に行く予定です。
・・・・」
そうだそうだ、京都は今空いていていいですよ。

三月になって、明るい兆しが見えてきますように。


ついに自粛を決断

2020年02月28日 | お茶三昧

今朝、ゴミ捨ての時のエレベーターの中で。
「大変なことになりましたね。」
「どこへも出られませんね~」
「私はもう高齢者の域ですから」
「私もそうです・・」
三人の高齢者の会話です。

侘助が満開です。
残りの莟は一つ・・二つ・・
そんな莟を稽古の時にと嬉しいのがいつものことなのですが。
今は少し事情が違います。

家元のHPでお茶会等の自粛をもとめる通知がありました。
わが稽古場でも何人かの方がお休みを申し出たり、
これから先の状況を心配する声がありました。
私も少し前から考えないでもなかったのですが、
皆さんと楽しくお稽古をしていると、
この大切な時間はできればつづけたいと。

しかし昨日、ついに英断を下しました。
一か月のお稽古の自粛をすることに。

皆さんにご連絡をしながら、
お稽古が何よりの楽しみの私が、ひと月も持ちこたえられるか!
そちらの方が心配になりましたが。

返信にはこのようなコメントも。
抜糸に遠くの病院まで出かけなくてはならない私に、
「お気を付けて抜糸してきてください。注意は大事ですが、
プチ旅行だと思って、遠出をお楽しみください。
寄り道はできないですが、先生の背中を、
春の芽吹きがそっと押してくれるでしょう。」

有難いですね。
マイナス思考を振り払って、せっかくできた時間を、
生かせる生活をしたいと思います。

時間ができたので、ブログの更新が頻繁になると思います。
淋しいよ~会いたいよ~とLINEするかもしれません。
そんな時は励まし合いをしましょうね。

そうそう、昨日ブログを読んでくださっている方から、
嬉しいメッセージもありました。
拙いブログですのに、ありがとうございます。

 

 


嬉しい心遣い

2020年02月26日 | 日記

新型ウィールス騒ぎの中のお稽古。

「日帰りですが、お雛様持ってきました」
毎年雛祭りの頃になると、ご自分のお雛様をお持ちになって、
暫く我が家に飾って行かれます。
土でできたかわいらしい立雛です。
「一年は速いですね」と再会の二組のお雛様です。

「退院おめでとうございます」
とお赤飯を炊いてきてくださった方も。
お祝いにお赤飯を炊くなんてこと、最近はなかったですから、
とても嬉しかったです。

夜になるとお勤めをしている方からのメールが。

「毎日電車で通勤しています。私自身は元気なのですが、
保菌者かもしれません。先生にうつしてしまうのが心配ですので、
お稽古ちょっとの間お休みします。」と。
そうですね。うつされることも怖いですが、
知らずにうつしてしまうこと心配ですね。

私自身は抜糸のため、もう一度病院に行かなくてはならないことが、
今は一番心配ですが。

今日はほかにも、色々と心遣いが錯綜した一日でした。
早く平穏な日が訪れることを祈るばかりですね。

 


お雛様も出番待ち

2020年02月25日 | お茶三昧

今週の稽古は、お雛様尽くしになりました。
お茶碗もお菓子も、今か今かと出番を待っています。

退院してから数日は、体調が安定せず、食欲もあまりなく、
精神的にも不安な状況でしたが、
"さあ明日から稽古再会"と、お掃除をしたりして、
色々と準備に動いていたら、なんだかすっきりしてきました。
あまり大事にじっとしているのもいけないのかしら。
もう何も不安がないのですから、傷口だけ気をつけて、
どんどん動かなくてはね。

ニュースを見ていると不安が増すばかりなので、
こんな時こそたわいもない番組がありがたいです。

ベランダの侘助がどんどん開いていきます。
明日のお稽古に、良い枝が残っていますように。

今日は午後から美容院へ。
気分転換に髪型変えちゃおう~かな。


三分の一身浴

2020年02月23日 | 日記

「傷の部分を防水して、シャワーだけ浴びてください」
抜糸までは湯船につかれません。
冬にシャワーだけなんて、温まらないし、風邪をひきそうですよね。

月替わりで入浴剤を代えて、あれこれ楽しむのが、
最近の一番の贅沢にしていたのに残念。

というわけで考え出した「三分の一身浴」
半身浴よりさらに少ないお湯に、防水した片足を上げて浸かります。
もちろん入浴剤も三分の一投入。
これで一人前に「ああ~極楽極楽~」
頭だけは洗面台で洗ってますよ。
その後、後に入る人のためにお湯を増やしてあげます。

抜糸が済んで、「泡で優しく洗ってください」と言われるまでの我慢ですが、
それでも私は、しばらくはお湯は増やせても、
少しの間は用心深く片足を上げて入ると思いますが。
全身浴のできる暁には、ちょっとリッチな入浴剤を楽しもうかな。
ちなみに写真は姪の推薦の入浴剤です。


冷静にと思っても

2020年02月22日 | 日記

今日は"春一番"が吹いたようです。
ベランダの草木は、落ち着いて暖かい風に応えていますが、
どうも人間の方は、冷静ではいられない。
ニュースを見るのが怖い毎日です。
友人達とは、「私たちはもう立派な高齢者だから」と。

昨日退院して、今日はまだ調子の出ない一日でしたが、
侘助の赤い花に元気づけられました。
今日お雛様を出して飾りました。
去年は退院してきてから、片付けたのを思い出しました。


金具を取り出しました

2020年02月21日 | 日記

抜釘の手術を終えて帰ってきました。
こんなものを10か月も足の中に入れてあったのですね。
この金具が骨が付くまで支えてくれていたのです。
記念に持ち帰りました。

同日に同じ手術をした方が三人。
抜糸の時にまたお会いしましようと別れました。
皆それぞれに頑張ったのですから、これからの生活に夢を持ってです。

さて入院している間にも、世間の状況は悪くなっていて、
高齢者と言われる年代には、心穏やかではありません。
せっかく一つ片付いたと思ったのに。

早く平穏な日が来てほしいと思いますが、
簡単にはいきそうもありませんね。



洗って使えば

2020年02月16日 | 日記

「マスク洗って使ってる。3~4回はいけるわよ。」
内側にキッチンペーパーをフィルター代わりに当てれば使えるそう。
そうそう、昔はガーゼでできていて洗っても使えたもの。
今は使い捨ての時代だけど、皆もう少し冷静になって、
いろいろ工夫してみればよいですよね。

ウイルスに負けないように、術前の体力作りに、
免疫力を高めておこうと、栄養をつけていたら、
少し体重が増えてしまいました。

今日お稽古にいらした方のお母様が、二日前に、
足を骨折した後に入れていた金具を取る手術ょなさったそうです。
私ももうすぐですので、思わず、
「術後どんな様子でしたか。」と。
「痛いといってました。先生には言わないほうがいいかしらと思ってましたが。」
やはり少しは覚悟しなくてはならないのね・・。
そりゃあ切るんですものね。
ウィールスを心配したり、手術の心配をしたりですが、
まあ何事も"なる様になれ!!"ですね。
心配することでも免疫力が下がるそうですから。

おみやげやプレゼントで頂いて、chocolateが集まりました。
ひとつだけバッグに入れていこうと思います。
残りは退院してからのお楽しみとしましょう。


有難いおすそ分け

2020年02月14日 | 日記

チョコレートしぐれ( 源吉兆庵製)

今日はバレンタインデーですね。
コロナウィールス騒ぎで、巷もバレンタインどころではないのか、
こころなしか例年より静かに感じるのですが。
とにかくマスクと消毒のことばかり気になり、
人ごみに出て行くことは避けたいですものね。

抜釘手術での入院日も迫りましたが、
前日まで、四日連続の稽古をして過ごします。
お菓子はバレンタインバージョンです。
帰ってきてからのひな祭りに寄せたお菓子も、注文済み。
お抹茶も二か月分送ってもらって、準備をしておきました。
退院後にあわてずに、少しは静かに過ごせます。

「初めの手術よりずっと楽ですよ」という看護師さんの言葉を信じて、
全身麻酔はやはり怖いですが、頑張らなくては。

「すこしおすそわけするね。」とマスクが届きました。
皆さん確保したいところなのに、やはり持つべきものは友ですね。
これで安心して病院生活が送れます。

先日弟から、こんな写真が。
これは去年、退院祝いに頂いた胡蝶蘭です。
咲き終わった後また咲かせることができないかと思っていたところ、
若いころ蘭の栽培に凝っていた弟が、引き取って世話をしてくれていました。
元気に花芽も伸ばしている様子。
今年もきれいな花を咲かせてくれるかしらと期待しています。
こうやって植物が、命をつないでいく姿を見ると、
何故か力が湧いてくるものですね。

ここの所すっかり春めいていましたが、寒気は又やって来るらしいです。
皆さん、ちょっと影を潜めている感のあるインフルエンザにも、
新型ウィールスにも負けずにお過ごしください。

 

 


最後の手段は手作りマスク

2020年02月08日 | 日記

先日病院に、術前検診に行ってきました。
早起きをして、朝食抜きで、片道三時間かけて、
一日掛かりになりました。

検査を無事に終えて、入院の説明を聞いて帰ってきましたが、
看護師さんが、説明の最後におまけとして、
このようなプリントをくださいました。

なんと病院でもマスク不足ということです。
病院でついでにマスクも手に入れてこよう!!
という私の当ては外れました。
沢山はなくても、いざという時の用意くらいは、
しておきたいと思ったのですが。

そんな騒がしい世の中を忘れたかのように、
稽古中はお菓子とお茶で一時ですが、
すべてを忘れて楽しく過ごして頂いています。
今日はバレンタインバージョンの和菓子を注文です。
来週のお稽古に備えました。
お楽しみに。


一時間以内なら

2020年02月03日 | 日記

二月に入り、梅や、早くも桜の便りまで聞かれます。
今日も日差しが暖かな一日のようです。

我が家から都心に出かけていくには、
何処へも最低でも一時間くらいかかります。
唯一上野だけが一時間以内。
まあ上野は都心とは言わないかもしれないですけれどね。
でも、美術館あり、コンサート会場あり、動物園あり、
下町とはいえ文化あふれる街ですよね。
私にとっては、育ちも、学校も、職場も台東区でしたので、
上野は住んだことはなくても、地元感がいっぱいの街です。

昨日は上野文化会館でのオペラ「リゴット」へ出かけました。

駅まで歩く時間を入れても一時間以内の距離ですので、
和服を着てのオペラ鑑賞にしました。
和服を着ての一人の外出をしたのは、術後初めてです。
出かける前はあれこれ考えてしまい、なんとなく心配でしたが、
何とか無事にたどり着き、リラックスしてオペラに浸ることができました。

「リゴレット」は何度か見ましたが、
歌い手が変わり、演出や舞台装置などの変化で、
そのたびに新鮮に楽しめます。
前から10列目でしたので、演者の顔もはっきりとわかり、
応援する、モンテローネ伯爵役の村田孝高さんの歌声も、
のびやかで素晴らしく、たくさん拍手を送ってきました。
今週の土曜日には広島で、「アイーダ゛」の公演とか。
お忙しそうです。

終演後、会場で出会った友人と、あまり歩かないで済むようにと、
上野駅の構内でオムライスなどを夕食にして、早めに帰宅しました。

和服を着て単独外出という一つの目標がやっとかないました。
家に着いて、達成感がじんわりと湧いてきて、
「ああやっと良くなったんた・・」と、とても嬉しかったです。

さて、これから二月の次の目標の抜釘の手術を控えていますので、
それまではおとなしく体調を整えておこうと思います。
皆さんとお稽古をしていればすぐに過ぎてしまいますね。