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ねがうこと、ゆだねること

エバレット・ブラウン「壱分ノ壱展」

2014-03-08 | photo
エバレット・ブラウンさんが建築用の古い道具や職人達を、
江戸末期の写真技術で湿板写真を撮った写真展を竹中工務店
本社ギャラリーで開催していることは、ここに書く。

今度は銀座山下画廊で、湿板写真による、風景や人物を発表。
3/16まで。報道写真の通信社epa通信社の日本支社長を2012
年秋に退任してから、写真家としては、「湿板写真芸術家」の
道をまっしぐらに進んではる。



この「奈良の風景」を眺めていると、江戸の頃から、いやそれ
よりもっと以前から、景色が変わっていないことを感じさせら
れる。

古い写真を撮影した作品もあるから、いつの時代かわからなく
なる仕掛けだ。今と古の時間が消えていく。現代で失われた日
本を嘆く立場にブラウンさんはいない。



彼には脈々と昔から受け継がれてきた「日本」が見えるのだと
思う。目に映るものは写真で。それ以外は言葉によるのかも。

千住博さん、手塚雄二さんといった日本画家たちや、松岡正剛
さんの湿板写真は、今という時がよみがえる。髪型もあるけど
服装が現代だから。女優・鶴田真由さんは着物姿やったから、
いつの時代か混沌としてきた。

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