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ねがうこと、ゆだねること

みえないちから展

2011-01-27 | art
初台のICCで、「みえないちから展」を
やっている。2/27まで。

物体、光、音が本来もっている振動がもつ
「みえないちから」を表現する作品を展示。

その展示コンセプトのコアは純粋抽象映画を
創始したオスカー・フィッシンガーにおく。
"Early Abstractions"


光と音がもつ振動の照応関係をアニメーションを
使って表現していく。

20世紀の物理学が、音と光が振動現象であること、
波形によって表示できることを示した影響も感じる。



その振動を精霊としてとらえるところが、
彼のアーティストらしい点。曰く、
「この世界にあるすべてのものには精霊が宿っており、
精霊は振動させることで聴こえるようになる」

アニミズムにも通じるし、自然の万物には
神性が宿っているという考えにも近いが、
振動させてみれば、というのに興味をもつ。


彼の代表作「ラジオ・ダイナミクス」も
見ることができるので、みえないものが
振動することを想っていた。
現代作家の作品も数点ある。



また同じフロアーには
メディアテクノロジー・アート
あって、参加型が面白い。

ひとつあげるとクワクボリョウタ
「10番目の感傷(点・線・面)」
豆電球がついている小さな鉄道模型が静かに動く。


電球から作られる影が影絵のように
四方に投影されるんだけど、観客の影も
形を変えて映し出される。

圧巻はトンネル内を移動して
照らし出される影の動き。
こちらも2/27まで。

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