やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

エリック・サティとその時代展

2015-08-14 | music
渋谷東急Bunkamuraで「エリック・サティとその時代展」が
開催されている。8/30まで。作曲家(小説家もそうだけど)
を美術館で企画展を開催することは困難さが伴う。

演奏会場が一般的というか普通の発表の場。ミュージアムに場
をすることはあまりない。ベートーベンやモーツアルトの企画
展ってあまりなさそうだし、大宮のジョン・レノン・ミュージ
アムってあったでしょ。いつの間にかクローズしていた

本展は「エリック・サティとその時代展」とある様に、彼をど
うとりあげたかという周囲の人々の言葉や制作物を紹介するこ
とによって、本人の様子を浮き彫りにしようという、鏡作戦だ。
くわえて同時代の音楽がとりまく状況を紹介している。



代表作『ジムノペディ』(Gymnopédies) の自筆譜が展示してあ
った。エリック・サティが若くて不遇の1888年に発表。友人で
あったドビュッシーによって1897年に編曲版が発表されたそう
で並んでアレンジ譜が展示。



印象的だったのは、まだ若い作家のジャン・コクトーが制作し
ていった実験的バレエ『パラード』(1917)。パブロ・ピカ
ソに衣装と舞台装飾を、サティに音楽を依頼したんだけど、
再演映像が流れていたこと。



MOTのポンピドー・コレクション展(1997)でピカソが作っ
た「バレエ・パラードの幕」を見て驚いた記憶がよみがえる。
その大きさ(10.5m×16.4m)と、ちゃんと保存されているこ
とに。



彫刻家ブランクーシとも深い交友だったことを初めて知る。ブ
ランクーシがサティを撮影した写真が展示してあったけど、親
密感がでていてなかなかいい。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿