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「LOST&FOUND PROJECT」はアートか?

2013-02-22 | photo
2/2でOPEN SHOW CP+で発表をお願いした一人、高橋宗正さん
10/26に紹介していただいた「LOST&FOUND PROJECT」
時の話を忘れないうちに。

津波で失われた写真を、洗って持ち主に返すボランティア活動の
なかで、ぐじゃぐじゃないなって誰が映ってるかわからなくて、
持ち主が見つからない写真の企画展によって寄付金も集めている
PROJECTだ。


アルバムはページに挟まった泥を払い、ぞうきんで拭く

日本でも欧米でも展示会を行っているんだけど、欧米ではアート
とみなされるのに対して、日本ではそうではないという点が興味
深い。

欧米の場合、この写真をペタッと貼ればそれでアートというシン
プルさがあるのに対し、日本ではアートは胡散臭いと見なされる
傾向があるから、話し合いの場を作ろうという持ちかけになるそ
そうだ。



それで考えていたんだけど、これらの写真ってアートなのか?
プリントした写真を水で濡らしたり、海につけたりして、汚し
て作って行く作品だってある。

個人で撮ったパーソナルな写真の中にも、本人にはアートって
意識がなくてもアートになるってことはあるのか?

それともアートにしようっていう意志が必要なんだろうか、複
数の写真を発表しなければアートにならないんだろうか?



ギャラリーや美術館や書物で飾られれば、他者(ギャラリスト、
キュレイター、編集者など)がアートと認めることがある。

でももはや、発表の場所はキューブ(ギャラリーや美術館)か
らでることが多くなってるし、ネットだってある。

アートの定義も多様化して、それが加速しているかも。とはいえ
受入サイド、買い手がそこまで理解するかどうかがポイントかも。
それは作品や作家に戻ってくる。