やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

印刷美術館

2011-07-27 | カルチャー
飯田橋で打合せが終わった後
ちょっと時間があったから
印刷美術館に足を伸ばした。

確か空海の書や版木の展示を
やってるのでは、、と受付で
その旨告げると7/18までで
空海展は終了。

あっとは思ったけど、入ったこと
ないので、せっかくやからと
入場することに。



デザイナーの故粟津潔が企画にかかわり、
企業博物館だしトッパンビルの地下に
あるのにトッパンの名前を冠に
つけることをヨシとしなかった。

それくらい印刷文化の集大成を
図ろうという志があったもの。


一番驚いたのは現存する世界最古の
印刷物は7世紀・日本の「百万塔陀羅尼経」
だそうだ。


木製三重小塔に紙の印刷物を格納して寺に分置


夏休みだから親子連れが多くって
賑わっている。木製什器のデザインが高くって
触ってもとても気持ちがいい。



活字を作り、図版が入り、
伝えたいことを、わかりやすく
正確に、多くの人に様々な
内容を残してきた。

それがいまではスマートフォンや
タブレットPCの登場で世界中の人が
双方向に繋がろうとしつつある。

印刷という物理的手段よりも
電気的空間的手段がパーソナルに
なりつつある。ラジオ、テレビは
マスだったからね。

「印刷の家」コーナーでは手動印刷機での体験できる(要予約かな)

2000年の開館からも印刷をめぐる
環境は激変しているけど、毎日の
暮らしのなかでその変化って
分かりにくい。

グーテンベルグ以前からの壮大な
印刷をめぐる歴史を見渡すと、今の
このメディアのあり方って凄い
変革期にあるんだって思いを新たにする。

もう企業博物館を作る雰囲気も情熱も
日本ではしぼんでいるけど、確実に
何かを発見して、何かを残していく。