中学高校時代の時の国語の担任だった
橋本先生が昨夜のNHK総合「ザ・コーチ」に
出演された。
同窓生からのメール回覧で知ったので
見ることができたのも時代かも。
横道にそれてもいいんだ
~伝説の国語教師 橋本武~
というタイトルで97歳とは
ほんと思えないお元気な様子を
拝見できて、懐かしくも
学ぶことが多かった。
☆
橋本先生は中学の3年間(2年間だったかもしれない)
をかけて、中勘助の『銀の匙』を徹底的に
読みこなすという、記憶に残る授業をされた。
『銀の匙』は幼少年時代の自伝的小説
なんだけど、時代背景が明治時代。
漢籍の素養もくそもない僕たちに、
不明なことにでくわしでも、
それを調べたり実際に体験することで
知るという方法論と楽しみを教えてくれた。
☆
補助教材の『銀の匙研究ノート』は先生が
長年かけて作りあげたもので、宝物だ。
番組の後、久しぶりにしげしげと眺めた。
書き込むところも結構あって
まじめに書いているところもあるし、
空白もところどころに。
ちゃんと取り組んでおけばよかったと
後になって思うトコロだね。
七草という言葉のときは、家で七草粥を
作ってみたし、百人一首がでてきてからは
毎年カルタ大会をクラスでしたもんだ。
今でもいくつかの短歌や七草は諳んじられるし
十干十二支や節句だってみんなみんな
先生に教わったことだ。
その『銀の匙研究ノート』を現役の先生方への
参考用にと改訂版を執筆されていると
番組で紹介されて驚かされた。
☆
数年前の同窓生での先生のスピーチも
忘れられないものだった。参加した
僕たちより誰よりも力のこもったスピーチ
だったから。スピーチの仕方を教わったなぁ
とみんなで頷きあったものだ。
その後、『源氏物語』の完訳にも驚かされた。
80歳代になって、未完で終わることを
恐れていたのを、大病を期にとりかかられた。
そして10年がかりで仕上げられた。
その一部をわけていただいたのだけど、
ガリ版刷り時代の先生の筆跡でびっしり
埋め尽くされた訳文の気迫に圧倒された。
☆
番組では97歳の誕生日パーティでの
先生のスピーチが映されていた。
「生まれ変わったら国語の教師になって、
もう一回『銀の匙』の授業をしてみたい」
とおっしゃられたのには涙がでた。脱帽。
橋本先生が昨夜のNHK総合「ザ・コーチ」に
出演された。
同窓生からのメール回覧で知ったので
見ることができたのも時代かも。
横道にそれてもいいんだ
~伝説の国語教師 橋本武~
というタイトルで97歳とは
ほんと思えないお元気な様子を
拝見できて、懐かしくも
学ぶことが多かった。
☆
橋本先生は中学の3年間(2年間だったかもしれない)
をかけて、中勘助の『銀の匙』を徹底的に
読みこなすという、記憶に残る授業をされた。
『銀の匙』は幼少年時代の自伝的小説
なんだけど、時代背景が明治時代。
漢籍の素養もくそもない僕たちに、
不明なことにでくわしでも、
それを調べたり実際に体験することで
知るという方法論と楽しみを教えてくれた。
☆
補助教材の『銀の匙研究ノート』は先生が
長年かけて作りあげたもので、宝物だ。
番組の後、久しぶりにしげしげと眺めた。
書き込むところも結構あって
まじめに書いているところもあるし、
空白もところどころに。
ちゃんと取り組んでおけばよかったと
後になって思うトコロだね。
七草という言葉のときは、家で七草粥を
作ってみたし、百人一首がでてきてからは
毎年カルタ大会をクラスでしたもんだ。
今でもいくつかの短歌や七草は諳んじられるし
十干十二支や節句だってみんなみんな
先生に教わったことだ。
その『銀の匙研究ノート』を現役の先生方への
参考用にと改訂版を執筆されていると
番組で紹介されて驚かされた。
☆
数年前の同窓生での先生のスピーチも
忘れられないものだった。参加した
僕たちより誰よりも力のこもったスピーチ
だったから。スピーチの仕方を教わったなぁ
とみんなで頷きあったものだ。
その後、『源氏物語』の完訳にも驚かされた。
80歳代になって、未完で終わることを
恐れていたのを、大病を期にとりかかられた。
そして10年がかりで仕上げられた。
その一部をわけていただいたのだけど、
ガリ版刷り時代の先生の筆跡でびっしり
埋め尽くされた訳文の気迫に圧倒された。
☆
番組では97歳の誕生日パーティでの
先生のスピーチが映されていた。
「生まれ変わったら国語の教師になって、
もう一回『銀の匙』の授業をしてみたい」
とおっしゃられたのには涙がでた。脱帽。