2017年9月号
今月の『ナポレオン -覇道進撃-』感想はこちら
今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら
今月の『僕らはみんな河合荘』感想はこちら
今月の『ドリフターズ』感想はこちら
表紙は、『僕らはみんな河合荘』より、麻弓さん!
ダイナマイツな水着姿がワンダホーです・・・中身、残念美人ですけども(ォィ
表紙案は3つほどあったようで、他の案もなかなかよさげですね。
『二本松兄妹と木造渓谷の冒険』 (水上悟志 先生)
ねりねさんを狙う退魔師・零堂天吉、現る!
拝み屋である二本松兄妹とは、妖怪と呼ばれるモノに対する姿勢が違うらしく、
ねりねさんを奪取しようとする行動も容赦ないうえに、やたらと強い。
そのため、ピンチに陥る兄妹でしたが・・・
なんて話でしたけど、エリート意識が高く、圧倒的な零堂くんが印象付けられつつ、
彼が女性に弱いというギャップが可笑しな戦いになっていました。
そして、零堂くんに従う少女が謎めいていることが気になりながらも、
彼の目的が明らかとなり、何やら盛り上がってまいりました!
『アラサークエスト』 (天野シロ 先生)
コミックス1巻、9月発売! そんな今回、ベアさん家にカトリーヌさん、お泊り。
その最中、悪気はなさそうなのに、やたらと年代の違いを指摘していたのは笑!
カトリーヌさんは父親とケンカしたとのことですが、父上が出ているボディビルの大会を
見に行くこととなり、父上の20連覇が達成されるかどうか、気になる展開に(ぇ
そんな様子がコミカルでありつつも、「引き際」だとか「歳」だとかの問題が出てきて、
アンチエイジングにつながる内容だったのは、なかなか面白かったですね~。
ベアさんが父上狙いになっていたのは愉快でしたが、その父上の職場がとんでもない所で、
新展開になりそう? この先の物語がどうなるのか、がぜん注目です!
『絶滅酒場』 (黒丸 先生)
今回、2本立て! 1本目は「ネアンデルターレンシス」。
ヒト科ではありますが、絶滅種なので登場となったようで、狩猟する姿が描かれつつ、
狼との交流から、食材を酒場へ持ち込むなど、いつもと違った風景が拝めて面白かった。
ママさんに向ける優しい視線が気になりつつ、そのハンターの生きざまに魅せられます。
2本目は、七夕!
お客さんたちが短冊に願いを書いていますが、その願いの内容から、スミロドンさんと
ディアトリマさんが険悪ムードに・・・なんて話でしたが、フリーターとエリートの違いが、
価値観の相違につながるも、幼馴染の友情があたたかい内容でありました。
『ますらお 秘本義経記』 (北崎拓 先生)
瑠璃姫との再会を喜ぶ義経でしたが・・・
その陰で、気が気でないお2人が(´▽`;) 静さんも知らない女性の登場は、割と深刻?
慌てふためく2人の様子が、申し訳ないけど面白かったですね。 静さんも焦るほどで。
一方、瑠璃さんの息子・遮那王に、義経が殺気を向けていたのは、さすがな恐ろしさでした。
そして、ついに牙をむいた与一と、義経の戦い!
命のやりとりに、凶悪ながらも喜悦の表情を浮かべる義経には、戦慄せざるを得ません。
2人の戦いは苛烈で、かつ互いに悪鬼であることを認識するようなやりとりが面白かった。
しかし、殺人マシーンのようだった2人が、我に返るラストは、見ごたえありましたね。
『鬼を飼う』 (吉川景都 先生)
コミックス3巻、9月発売! そんな今回、呪われた絵画を見に来た鷹名くんたち。
でしたが、そこにあったのは、ただの下手な絵で笑゚(*゚´∀`゚)゚
奇獣を描いたものと言われて来たものの、どうにもガセだったっぽい。
と思っていたら、その「下手な絵」のまんまな生き物が現れて・・・
なんてお話で、やはり奇獣がらみだったか!? と構えたまではよかったのですが、
その奇獣の飼い主・松尾公泰くん・自称「高等遊民」(無職の意)が愉快すぎて、
何とも気の抜けた内容になっていました・・・と思いきや、不吉なことも起きてしまい?
な展開も面白かったですね。
『師匠シリーズ』 (原作:ウニ 先生/漫画:片山愁 先生)
「四つの顔」後編! ついに明らかとなる「D」の謎。
師匠が披露する「D」に関する考え方は興味深いものでしたが、それを視てしまう
山下さんは霊感が強いようで、人間と霊を区別して認識できないほどというのは、
何ともツライ話だと感じました。
しかし、「D」が増えているということに、何か不吉なものを覚えずにはいられない
流れとなりつつ、「D」=人間という考えから、山下さんは霊感が強いのではなく、
まったく別の可能性に行きついていたのは、ある意味、霊的なものよりも恐ろしかったかも。
狂気の境界が現実を侵食するような感覚が、じんわりと染みわたっていました・・・
『ヒダルとヒルダ』 (鈴木小波 先生)
シリーズ読み切り! 今回は、富士山・・・の見える高尾山へ登る2人。
山頂で天狗ドックを食べようとしていた所、下ネタでナンパしてくる男性が・・・
そこで、ヒルダさんに永久就職を勧めるヒダルさんには笑いましたが、そこからヒダルさんの
過去を垣間見るような景色が見えていたのは、切実な気分にさせられました。
しかし、ナンパの相手は何とヒダルさんで、そこから永久就職まっしぐら!?
な内容が、ジェットコースター的に面白かったし、嫁入り風景の絵が楽しそうで、よかった。
意外とあっさりヒルダさんを捨てようとするヒダルに苦笑しつつも、追いかけるヒルダさんの
執念と友情には感服でありました。 2人のケンカ風景も愉快でしたし、離れられぬ関係ですね。
【8月16日、コミックス3巻・発売!】
●はやめブラストギア (竹山祐右 先生)
忍者との勝負の最中に現れたのは・・・?
忍者集団の戦術によってピンチに陥ったはやめさん。
しかし、そこへやって来たのは、まさかの蟷螂王!?
彼の活躍で、多くのニンジャが蹴散らされましたが、まさか味方してくれるとは・・・
多数を相手にする蟷螂王の技は、極めて有効で、そんな様子が痛快でしたね。
おかげで、はやめさんも忍者王とサシの勝負に持ち込むことができて、ここから本番と
言わんばかりの展開になっていたのは、燃えました。
しかし忍者王さん、本職でも「忍者」をやっていらしたとは(^^;
ゆえに、闇に生きる者の矜持のようなものを感じさせられますが、同時に、
家庭を持つ1人の父親の一面も持ち合わせていて、そこが爽やかでもありました。
勝利を求めるならば、忍者として徹底すべき所を、娘に誇れる己でありたいと
潔い勝負を挑んでいたことが、好感を持てまくりでしたよ。
それでいて、龍虎のごとく白熱した戦いになっていたのが、これまた楽しい。
だからこそ結果がどうなろうとも爽快でしたし、そこに水を差す者たちが、はがゆかった。
難を逃れたはやめさんを待っていた人には驚きましたけど、
さて、ここから何が起きるのか・・・ 期待しつつ、今後も楽しみです!
【コミックス2巻、発売中!】
●超人ロック 鏡の檻 (聖悠紀 先生)
デイモンさんの開発する「エセル」とは・・・?
エセルの実験をするデイモンさんたち。
ライトガントレットにエセルを装填し、「光の剣」を投げるというから驚きの内容。
前回、オールドマンから得た力を使ってのことではありますが、さて?
実験に協力するユーグくんは、やや怖気づいた風でもありましたけど、
「超能力者だって光の剣を投げられる奴はそういない」と述べつつ、
「光の剣を投げた最初の凡人になってやる」と決意表明していたのは、なかなか立派。
そこから、本当に「光の剣」を生み出し、投げ、その威力に驚愕していたのは面白かった。
結果、超能力者とそうでない自分との差を痛感し、超能力に対して恐怖を抱くユーグくん。
けれど、デイモンさんが語る対ESP兵器の未来は、普通の人間が超能力者を圧倒できる
ビジョンに満ち溢れていて、ユーグくんも希望を抱くほどのものでした。
これは、超能力を持たない者の恐怖心から生まれた思考ではありますが、
わからなくもない内容でもあって、人間の難しさを感じずにはいられませんでしたね。
一方、ロックは謎の対E兵器を追っていましたが、罠にかかって窮地に!?
サンドラが仕掛けた罠に、はたしてロックは抗いきれるのか・・・
不安を含みつつも、今後も楽しみです!
【コミックス2巻、発売中!】
●スーパー・カルテジアン・シアター (六道神士 先生)
厳格なシスターも、やっぱり変な人?
うだるような暑さの中、1人涼し気な筥崎くん。
そりゃロボなんで当たり前ですが、暑さにまいっている他の皆との対比が可笑しい。
そんな中、シスター高宮が、だるだるな生徒たちを一喝!
というか、暑苦しい恰好してよく平気ですね、このシスター(^^;
担当授業は宗教倫理で、その内容が「正解のない正義」を答えさせるものだったのは笑!
でも、春月さんが「倫理とか道徳の授業ってあんなじゃない?」と言っていたのは、
あ~たしかに、と思ってしまいました。 くわばらくわばら。
あと、シスター高宮の「お聖水」も愉快で、男子のお性欲を侮るなと諭しつつ、
女子に聖水ぶっかけたら、男子大喜びじゃないかという状況が、本末転倒すぎ。
やたらと貞操観念が厳しいものの、妄想豊かで、その反動なんじゃないかと・・・
その後、雨宿りで迷い込んだ礼拝堂で、2人きりになる筥崎くんとシスター高宮。
妄想が激し過ぎて、襲われると勘違いしたまま、筥崎くんを杯で殴りまくっていたのは、
もはや殺人犯レベルで笑えなかったよ!
けれど、ラッキースケベな展開から、誤解がとける流れとなって、シスターだけでなく、
後日、生徒たちからも一目置かれるようになっていたのは、面白かったり(´▽`;)
いやはや、厳格なシスター・キャラ、アイアンメイデン良いじゃないですか(ぇ
また、礼拝堂に隠された秘密にも迫っていましたが、こちらは、まだまだな感じですかね。
などなど、シスター高宮のキャラクターに親しみ(?)を覚えた今回(ぇ
彼女の再登場にも期待しつつ、今後も楽しみです!