五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがくらぶオリジナル 感想①

2013年11月26日 | ◆4コマ誌⑥ まんがくらぶオリジナル

2014年1月号

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 表紙は、『リコーダーとランドセル』と、新連載『安西信行の鋼鉄日記』が大きく載ってます。

 他、『たばたちゃん派』『しばいぬ子さん』『ちっちゃいおっさん』『後ろのご先祖さま』

 そして、最終回を迎える『園児様のゆーとおりっ!』と、盛りだくさん!

 

 

 今月の「ユーいっちゃいなYO!で賞」は、『猫系彼女と草食男子』

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 おしかけ同居中の根古田さんのことが、いろいろ気になり始めた日下部くん。

 ですが、他の女性からデートのお誘いがあって、さてどうしよう? なんて状況ですが、

 ここで彼が「俺自身じゃなくて」、自分のステータスが気に入られているだけなんじゃないか、

 なんて考えているのは、面白かった。 恋愛がらみでは、ありがちな思考ですよね。

 それに対して根古田さんが、「いーじゃない、それで!」と、軽く後押ししていたのも楽しい。

 きっかけがあるだけでも、マシってことかな。 なんだか面白くなってきましたよ~。

 

 

 

【新連載!】

●安西信行の鋼鉄日記 (安西信行 先生)

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 「鋼鉄」と書いて「メタ」と読む、エッセイ日記漫画!

 2011年、連載を終えてからの安西信行先生は、燃え尽きていた・・・

 そこへ声をかけたのが、竹書房のタカハシさん。 そして始まる日記漫画への道・・・?

 

 ストーリー漫画はキツイと述べる安西先生。

 ゆるいオマケ漫画みたいなのなら、ということで、日記漫画ということになるのですが、

 いやはやご本人もおっしゃられているように、下品ネタも出てきて、なかなかカオス!

 しかも、何を描こうか定まっていないのも、また無軌道な面白味になっていますね。

 思い切り「おっぱい」描いていたのは笑いましたわ゜(*゜´∀`゜)゜

 

 かわいい4コマ誌に下品な日記漫画・・・と、おっしゃってますけど、

 くらオリは、わりと下品レベル高めな方ですよね(ぇ

 まあ、それはともかく、これじゃいかんと奥様にダメ出しされた安西先生。

 飼っているネコの「おもち」と「コタロー」を題材に、

 2本目は、ネコ擬人化マンガなんて描いちゃっておりまする。

 

 可愛らしいネコの擬人化で、エサをめぐってあれこれ騒ぐ、おもちさんとコタロー君。

 意地悪なコタロー君に翻弄されてしまうおもちさん、という構図が楽しいわけですが、

 ちょいとばっかり、おもちさんが可哀想な気がしないでもなかったですね(^^;

 ムダに(ォィ)、ストーリー風になっているのも面白かった!

 

 などなど、エッセイ日記漫画の始まり始まり。

 どのような作品になってゆくのか、まだわかりませんが、

 ネコ観察日記っぽくなるんですかね? 今後が楽しみです!

 

 

 

【最終回!】

●園児様のゆーとおりっ! (ミキマキ 先生)

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 おマセな園児たちとアラサー先生による、幼稚園4コマも・・・ 完結です!

 最後は、お遊戯会を舞台に、恋の花が咲くや散るやの物語。

 

 ・・・幼稚園で「恋の花」ってのもアレですが、

 ゆき先生と旭先生がお付き合いしている、と誤解した柊くんの様子がおかしい。

 いつもクールな彼が心ここにあらず、動揺しまくりの失敗ばかりで、

 お遊戯会はどうなってしまうのか!? といった感じの展開でした。

 

 まあ、そこは誤解がとけて、無事に進行できたわけですけども、

 最後、まさかまさかの【衝撃】に思わず、「うはっ!」と声が出てしまいましたよ!

 「初恋は幼稚園の先生」なんて言うと微笑ましいものですが、

 柊くんのクールさは、5歳児らしさを微塵も感じさせないのだから、面白い。

 彼、本気ですものね・・・ 何歳差だよ(;´∀`)

 

 などなど、お遊戯会の話から、ゆき先生と柊くんの関係に、一歩前進(?)あっての最終回。

 いやいや私はてっきり、旭先生の登場以降は、彼とゆき先生が接近してゆくのかと

 思っていたのですが、初志貫徹と言いますか、園児様と先生の恋物語でシメとは・・・驚き!

 でも、そんな所が楽しかったですね。

 

 本作は、マセた園児たちと、恋を焦るアラサー先生のやりとりが面白い作品でした。

 とくに柊くんの5歳児と思えないクールさと、彼の言動に戸惑うゆき先生には笑!

 終了は残念ですが、ミキマキ先生の次回作に期待しつつ・・・ 楽しませていただきました!

 

 

 

【12月18日、コミックス1巻・発売!?】

●さかな&ねこ (森井ケンシロウ 先生)

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 ねこがさかなを食べちゃう、ただそれだけの4コマ作品。

 この世には2つの存在がいる・・・ さかなと、ねこである。

 ねこはさかなを食べる、さかなはねこに食べられる。

 これは、そんな儚い弱肉強食の真理を、冷徹な視線で描いた物語である。(嘘)

 

 「さかながねこに食べられる」

 そんな風に、いつもオチは決まっている4コマが描かれている作品。

 ではあるのですが、そのシチュエーションや、食べられるタイミングなどの違いによって、

 マンネリでありつつも、それなりに飽きさせない工夫が、楽しく感じられたりも・・・

 

 わりと普通に、ねこがさかなを食べてしまうため、

 「かわいそう」と思いつつも、もうそーゆーものなんだな~という

 ある種、達観めいた気分になってしまうのも、恐ろしい所です(ぇ

 まさに、ねこ=強者、さかな=弱者という、世の真理が冷酷に描写されているのですね(ぇ

 

 まあ、そんなわけないのですが(ォィ、

 森井先生(ねこ)が、編集者(さかな)さんを食べてしまったネタは、大丈夫なんですかね?

 編集長まで、さかななんですけど・・・ あの後、食べられちゃう??

 ちゃんとコミックス出るのか心配になりますが、12月18日に発売とのこと!

 もちろん今後も、楽しみです!

 

 

②へつづきます。