まんがタイム 2012年6月号より
以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)
●みそララ (宮原るり 先生)
イベント話が進行中・・・ そんな今回、梨絵さん視点の内容になっています。
実行委員の会議に参加することになった穀物トリオの面々。
梨絵さんは美容院で気合入れようとしていますが、緊張しすぎであると自覚・自省。
こんな風に、のっけから混乱している梨絵さんですが、今回はだいたいこのような感じに、
「人に自分から関わってくのが苦手」という梨絵さんの揺れる内面が描かれていました。
そいえば、梨絵さんが髪型変えたのって、バレー大会の時でしたか。
あの時は、たまたま予約が入ってただけということでしたけど、
もしかすると、同じように緊張していたのかもしれませんね~。
彼女が気分を変える時は美容院に行く、というのが定番なのかも・・・?
それにしても、梨絵さん担当の美容師さんがカッコよかった。 シャレオツ!
会議の場にて、緊張し通しの梨絵さん。
そんな自分とは違い、麦みそさんがさっそくなじんでいるのを眺めながら、
色々と思うところがあるようで、相対的に自分のふがいなさが浮き彫りになる感覚。
こーゆーのって、けっこうキますよね・・・・・・
また、自分の企画案は「誰でも考えつくこと」だと思い知って、赤面してしまう梨絵さん。
そんな姿が可愛かったけど、ここからの会議の盛り上がりは、
彼女に何かしらの方向性を与えたようで、その描かれ方がとても良かったです。
闇にさす光を見つけたような梨絵さんの表情が素敵でした。
ブレインストーミングっすね、ブレインストーミング!(横文字使いたがりなお年頃)
あと、デザイナー系と現場系の「理想と現実」は面白かったな~。
あるある的な(^◇^;)
ここに財務・経理系が混ざると、場はさらにカオスになりますよね!
会議でも積極的に輪の中に入ってゆく麦みそさんと、そんな彼女を見つめる梨絵さん。
この梨絵さん視点でみる麦みそさんの姿というのも、面白かったですね。
いつもは麦みそさんが話の中心にいますが、ここでは梨絵さんの視点・心情をベースに、
麦みそさんという“お手本”の素晴らしさを明示するような描かれ方になっています。
梨絵さんから見た麦みそさんってこーゆー風に映っているだな、ということと、
やっぱり麦みそさんって他の人から見てもスゴイんだな、ということがハッキリ伝わる印象。
だからこそ、梨絵さんのステップアップを願う心情が、強く感じられるわけですね~。
「自分がもどかしい」という気持ちを、麦みそさんへの嫉妬にするのではなく、
自省と向上心につなげている梨絵さんの、やや落ち込み混じりな前向きさが、私は好き。
岩谷さんの語る「スイッチ」の話も、なかなか興味深かったです。
などなど、梨絵さんの揺れる心情が、まちがいなく成長過程であることを描いたお話。
明朗快活な前向きさではなく、おっかなびっくり少しずつ前進、そうした描写が見事でした。
なんでしょうね、私も彼女のことをもっと応援したくなるような、そんな気持ちになりましたよ。
さてさて、このイベント企画がどこへ行きつくのか・・・
何だかイベント未経験者が目立つのが気になりますが、今後どうなるのか、楽しみです!