五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイムきららキャラット 感想①

2012年04月30日 | ◆4コマ誌⑨ 不定期 きららキャラット

2012年6月号

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 表紙は、『GA 芸術科アートデザインクラス』より、トモカネ&キサラギ殿!

 遠足っぽいシチュエーションがのびのび感ですが、

 青系統・赤系統で左右分かれている絵が、さすがであります。

 

 

 今月の「目からうろこで賞」は、『はるみねーしょん』より、尉官と佐官はどちらが上?!

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 軍における、中尉とか大佐などの「尉官」と「佐官」は、どちらが階級上かわからなくなる、

 という話をしているユキさん&かじゅさん・・・ 女子高生的にそれどーよ?な感じですが、

 これについて、はるみさんが提示していた覚え方が、非常にわかりやすくてお見事でした。

 いや~、こんな覚え方もあるんだな、と感服いたしましたよ(えー

 

 

 

【今月のピックアップ!】

●ひだまりスケッチ (蒼樹うめ 先生)

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 沙英さんの妹がやって来る! ・・・って、智花ちゃんだよね、何を今更

 と思ったあなたはアニメ派。

 そいえば原作では初登場でしたかね~。 私も忘れてました(ォィ

 

 ゆのっち&宮子さんの想像する智花ちゃんが、あまりに【貧困なイメージ】で笑ったけど、

 それに輪をかけてヒドかったのが、なずなさん!

 乃莉っぺのイメージとの差は、普通科と芸術科の越えがたき壁・・・ なんでしょうかね(^^;

 

 そして姉の沙英さんは、ヒロさんがおもてなししようとするのを阻止してます。

 相変わらず、素直じゃないというか、恥ずかしがり屋ですね~。

 智花さんがやって来てからの姉妹の会話も、両者どこか突き放し気味だったり、

 それでいて相手方を思いやるような、芝居がかった態度をとったりと、

 お互いをわかっているような“姉妹らしい”やりとりが、とても良い感じ。

 

 ひだまり荘の面々との会話とは、ちょっぴり違った味わいでした。

 けっこう強めにバシッとぶつかっていく、でもわだかまりが残らない。

 そうしたコミュニケーションに「家族」を感じましたよ。

 智花さんの別れ際の一言も、それに対する沙英さんの返事も、

 普通に聞くと会話になってないんだけども、そこにこめられた心情は伝わってきますね。

 

 などなど楽しかった、智花さん「初登場」のお話。

 次は、他のみんなとも仲良くなる展開を希望。

 そんな期待を込めつつ・・・ 今後も楽しみです!

 

 

 

【ゲスト作品!】

●さくらティーブレイク! (都桜和 先生)

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 失敗ばかりの少女が、運命の部活に出逢うお話。

 「うらバン!」の都桜和先生が、新作でゲスト登場!

 野球部のマネージャーをやめさせられ、ほかの部活を探し求める桜さん。

 しかし、失敗・・・と呼ぶにはあまりの大惨事を引き起こしてばかりで、どこからもお払い箱。

 そんな彼女が、美味しそうな香りに誘われて、訪れた部室は・・・?

 

 皿は割るわ、フライパンは炎上するわ、はては卵を爆発させるわ、

 やることなすこと上手くいかない少女・桜さん。

 友人・菊華さんにたしなめられても、部活をあきらめない姿勢は好感触・・・

 と思ったら、彼女の動機は食べ物(´▽`;) 食い意地のはった食欲魔人だから困りモノ。

 

 そして、訪れたのは茶道部の部室。

 そこで出会った七紀先輩からお菓子をもらったり、

 少し変わったおもてなしをされたりと、楽しく過ごす時間が心地よい。

 失敗ばかりの自分が部活へ勧誘されて、感激している桜さんが可愛かった~。

 

 菊華さんも面白い趣味をお持ちのようだし、七紀先輩も良い感じの人だしで、

 よさげなキャラクターがそろっています本作品。

 失敗ばかりの少女が、茶道部でどう許容され、どう活動してゆくのか興味津々。

 スペシャルゲスト第1回とのことで、今後もが楽しみです!

 

 

 

●ぷらいまりィずむ! (パルプピロシ 先生)

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 小学生5人組の登校風景!

 水橋ニコさん小学5年生。

 妹のココさんが入学式を迎えての、初めての集団登校。

 ニコさんが新班長となって、4人を引っ張ってゆくお話。

 

 この作品、面白いですね!

 マジメなニコさん、まだ幼稚園を出たばかりのココさん。

 そして、いろいろ難儀な双子・亀池めいふ&さゆらと、メガネで鼻血のしずのさん。

 それぞれの持ち味を生かした会話が、ひじょーに楽しかった!

 ニコさんは班長としてふるまうも、双子にはからかわれるし、

 妹ちゃんも双子に影響されてるし、しずのさんはパンツ見て鼻血ブーだし、いろいろ大変。

 

 そんな登校風景が楽しいのはもちろん、

 「体操着袋」から母親との思い出を想起するシーンが、

 なんともしっとりとした心持にさせてくれて、良い感じでありました。

 

 また、ニコさんはからかわれたりはするのだけど、みんなからはきちんと愛されていて、

 そのことが終盤の展開でわかるのですが、これもまた素晴らしかったです。

 ニコさんのがんばり屋な姿勢と、それをいつくしむような周囲の視線が気持ち良い。

 これは、個人的に期待作。 次号も登場とのことで、楽しみです!

 

 

 

●このはなさくや (相瀬いづみ 先生)

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 不思議な力を持つ少女の、“花咲ける”毎日。

 野原小牧さんは不思議な力をもつ少女。

 彼女の力でほんの少しだけ、幸せが届けられるような、そんなお話・・・かな?

 

 ぶっちゃけ大した力じゃないんだけど、「花」に関する力をもったこまきさん。

 その力のことを知るのは、友人あーちゃんこと相川蒼さん。

 この2人のやりとりで進行しつつ、入学式でおかしな生徒会長に出会い、

 そこから生徒会へ勧誘されるという流れでしたが、いや~、キャラクターがめちゃ面白い!

 

 もっと繊細なお話になるかと思っていたら、おかしな生徒会長の登場で、笑い要素増大!

 すごい強引で、細かいことを気にしないタイプなのか、

 彼女が動くと作品に勢いがついて、とても楽しく感じられました。

 ラスト・オチでは大笑い゜(*゜´∀`゜)゜

 

 繊細で可愛らしい(でも会長をカッコイイと思うセンスがアレな)小牧さんも良いですし、

 相川さんも面白い二つ名をお持ちだしで、これはなかなかよさげな作品。

 3回連続ゲストとのことで、つづきが楽しみです!

 

 

 

●P.S.リスタート (桑島黎音 先生)

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 ちょっとズレたお嬢様の物語。

 白鷺千華さん、転入初日にお腹すかして行き倒れ!?

 そこへ通りかかった2人組の少女に救われて、一緒に学校へ行くことに・・・

 

 と始まるお話。

 いきなり行き倒れた千華さんですが、立ち居振る舞いや言葉遣いはお嬢様のそれ。

 何やらワケありっぽいけど、世間知らずなうえにどこかズレているのが面白い少女です。

 2人組も、しっかり者とアホの子コンビでバランス(?)がとれていますし、

 みっちゃん先生はともかく、謎の理事長が変な人で楽しげだったり、

 始まりのお話として、登場人物をそろえてきているような流れ。

 

 桑島先生の前作『ひなりな』も面白かったのですが、こちらの作品も期待できそう。

 ズレたお嬢様をめぐる学園生活がどのように描かれるのか?

 次号も登場とのことで、楽しみです!

 

 

②へつづきます。