中秋の名月。
正確には満月は6日で、満月前の月夜です。
美しい月夜です。
月の周期は29.5日。
命の周期と同じです。
産み・育て・終わり・再び生まれ変わる・・・
満ちる月は孕んでゆく豊穣の月、母なる月と言われ、欠けゆく月は衰えゆく月、老成の月と言われ、闇の中に飲み込まれた月は再び新たな若い月となって生まれ変わります。
永遠の繰り返しによって、月はいつからか豊穣と再生の神として存在してきました。
満ちてゆく月は枝葉を茂らせ伸ばし、地上に実るものを豊かに太らせ、欠けてゆく月は枝葉を痩せさせる代わりに地下に育つものに実りをもたらすと言い伝えられているそうです。
更に、月は地上の水を司ると言われています。生きるものの体内の水へ影響を与えます。つまり私たち人間のホルモンのバランスも月の周期に影響されているらしいのです。
満月は精神状態にも影響を及ぼしているとか。不安定になったり落ち着かなくなったり、勘がさえたり眠れなくなったり。思い当たることも多いので、考えてみると月によって体内の水のバランスが変化し、本能が呼び起こされているのかもしれません。
柔らかく思える月の光は、じつは創造と再生に繋がる偉大な力を持っているようです。
だったらやっぱり私の大好きな月光浴で、疲れた体を癒して再生し、新たなる日に向かう力を与えてもらいたいと思います。
それにしても美しい月でした。
4年前、大頭の宅老所ができた時、ヒイちゃんやリンさんと見た月。
今夜も大きな美しい月を、この家から見ることができました。
あらゆることのバランスを図り、関わる人たちの心を整えて、静かで強い母なるエネルギーを与えてほしいと今日の月に祈りました。
今日もいろんなことがありました。
毎日毎日、エピソードだらけです。どれもこれも書き留めておきたいと思うことばかり。
忘れるのがもったいないと思うほど、面白いことや嬉しいことだらけの現場は間違いなく魅力的です。ここで働く職員たちも、イキイキとしていて溌溂としていて輝いています。
それにしても月日の経つのが早いこと。
そろそろお祭りの支度をしなければなりません。
彼岸花が終わり、どこからか金木犀の香りがしてきます。
季節の移り変わりを身近な自然から感じることができる環境で暮らせることに感謝の気持ちを持ちながら、よい職員に恵まれて気持ちよく仕事ができることにも感謝しつつ、与えられた役目をしっかりと果たしていけるよう、明日も精いっぱい「生きること」を頑張りたいと思います。